toggle
2017-11-06

健康で若々しく年を取るコツを考えよう!

いつの間にかコートが欲しい季節になってきましたね。レッサーパンダはここ数年、季節の変わり目によく風邪ひき体調を崩すことが多くなりました。若い頃は忙しすぎて「病気になれる体がほしい!」などとうそぶいていたのですが、いつのまにか『加齢』という嫌な隣人が、そっと傍らに・・・。最近、よく「年を取る」という事に関して考えてしまいます。今回はちょっと面白いイベントに参加しましたので、そのお話です。

みんなで考えよう!おしっこの問題  Part 10

高齢になると皆さんあまり口に出したがりませんが、『おしもの事』でお悩みの方が本当に多いですね。10月22日京都駅前のメルパルクホール京都で「みんなで考えよう!おしっこの問題Part10」というイベントが開催されました。最初の開催から10年になり、レッサーパンダは7年前から参加しています。京都市の無料公開講座ということもあり募集の200席が毎年すぐ満席になります。元・京都市立病院泌尿器科部長の上田朋宏先生が主催されるNPO法人が運営されており、高齢者に向けた「加齢による排尿障がいの話」や「簡単にできる頻尿対策の話」などを分かりやすい言葉で丁寧に説明をしていただけます。レッサーパンダはメーカーとして(大人用紙おむつを製造しているので)製品のサンプリングやご高齢者との対面相談などを会場でお手伝いしています。

京都市民公開講座のポスター。排泄ケアについて解りやすく解説する在宅向けのイベント。

京都市民公開講座のポスター。排泄ケアについて解りやすく解説する在宅向けのイベント。

排泄ケアのためのイベントに参加して考えること

今年の開催日10月22日は運悪く衆議院選挙の投票日となりました。また、台風21号の近畿直撃という最悪の状況でしたが、暴風雨の中、なんと70名近い参加者が来場してくださいました。あらためて「排泄ケア」、「おしっこの問題」に対する皆さんの関心の高さを感じました。

雨の中、たくさんの方が集まっていただきました。排泄ケアへの関心の高さが伺えます。

雨の中、たくさんの方が集まっていただきました。排泄ケアへの関心の高さが伺えます。

自分に自信を無くしたお爺ちゃんの話

今回はこのイベントにレッサーパンダ含め3名で参加しました。例年、サンプルの配布や会場内での対面相談は大混雑で大変なことになるのですが、正直、今年は少々当てが外れた形になりました。その分、来場客の皆さんとゆっくりお話をする時間が持てて、丁寧な対応をすることが出来ました。一緒に出かけたお二人が一生懸命に相談にのっている姿を見ていて5年前に来場された高齢男性のことを思い出しました。

排泄ケアに関する商品の展示。介護に関する真剣な質問が飛び交います。

排泄ケアに関する商品の展示。介護に関する真剣な質問が飛び交います。

その男性は思いつめた顔で「わしは、夜になると漏らしてしまう。もうオムツ使わなならん。わしの人生は終わりや・・・」と会場で涙ぐまれるのです。レッサーパンダは面食らいまして、初め何とお答えしていいかわかりませんでした。きっと思い詰めて、藁にもすがる気持ちで来場されたのでしょう。「ご主人、例えば水道の蛇口もね。長年使い続けるとゴムが駄目になったりして漏れますよね。ましてや私たちは生身の人間です。80歳になると20万回以上おしっこすることになるのですから、調子が悪くなるのは当たり前です。暗い気持になることは無いですよ。例えば老眼鏡をかける、杖をつくのと同じようなことだと考えましょうよ。今は本当に良い製品もでているのですよ。」とお話をしました。その後の男性の見違えるような晴れやかな顔が忘れられません。我々は子供の頃から失禁は悪いことと教えられて育ちますが、高齢になれば、たとえ失禁であっても「出ない」よりも「出た」方が体にはずっと良いのです。

世の中には禁制の呪縛にしばられて悩んでおられる方が何と多いことでしょう。毎年このイベントに参加するたびに、レッサーパンダは考え込んでしまします。少しでも、そんな方々のお力になれればと考える今日この頃です。

Sponsored Link




関連記事