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2018-04-25

珈琲焙煎所「旅の音」- 脱・ブレンドコーヒー!シングルオリジン(単一品種)は最高!!

ブログを書きだしてから、これまで以上に美味しいお店や素敵な場所を紹介してくれる人が増えました。有難い限りです(笑)。以前、東山の市川屋珈琲の自家焙煎の珈琲が美味しいとブログに書いたら「珈琲が好きなら、このお店が絶対におすすめ」と紹介されたのが「珈琲焙煎所 旅の音(たびのね)」でした。

探して、探して、たどり着いた珈琲好きのための珈琲店

実はレッサーパンダは人に教えられる前からこのお店のことを知っていました。雑誌のカフェ特集で紹介されていて「コーヒーゼリー」を使ったパフェが美味しいということでした。珈琲よりも「甘い物」に力を入れているカフェだと勝手に決めつけていました。「叡山電鉄に乗ってわざわざ京都の北のはずれまで行く価値あるの?」と思っていました。しかし「美味しい珈琲を飲むならココ!ちょっと遠いけど行く価値あり!」と勧められると、やっぱり行ってみたくなります。京阪・出町柳から叡山電鉄に乗り継いで「元田中」という駅まで出掛けたのはいいのですが、そこから住宅街の中を迷いながら歩くこと20分やっとお店にたどり着きました。

駅からはそう遠くないのですが、住宅街の中にあり、看板も出ていないので少々迷いました。

駅からはそう遠くないのですが、住宅街の中にあり、看板も出ていないので少々迷いました。

てっきり、どこかのビルに入っているお店だと思ったのですが、たどり着いたのは、何ともたとえようのない建物。前庭を囲む様に店舗と作業場が集まったような不思議な建物。

唐突にあらわれる不思議な建物。もと美術学校だったとか。その1階が「旅の音」です。

唐突にあらわれる不思議な建物。もと美術学校だったとか。その1階が「旅の音」です。

その一角にお店はありました。大きな窓ガラス越しに銀色に輝く綺麗で大きな焙煎機が見えます。後から知ったのですが、もともと、ここは美術学校の跡地で、今でも部屋のいくつかは作品作りにいそしむ人たちが使っているそうです。

お店の入口はガラスの引きちがい戸になっており大きな焙煎機が外からも見えます。

お店の入口はガラスの引きちがい戸になっており大きな焙煎機が外からも見えます。

注文する前に「自分が何を飲むのか」確認できる

お店に入ると既に珈琲の良い香りがします。早速メニューを見て注文しようとしたら、お店のお姉さんに「珈琲の香りを試してから注文できますよ。」と声をかけられました。

シンプルな店内はなぜか落ちつきます。住宅街にあるせいか人がいてもとても静かです。

シンプルな店内はなぜか落ちつきます。住宅街にあるせいか人がいてもとても静かです。

入口の側にはガラスの筒に入ったコーヒー豆のサンプルが6本並んでいます。コルクを開けて順番に試すと豆の種類で香りが大きく違う事がわかります。華やいだ香りやスパイシーな香りなど様々です。また、同じコーヒーでも焙煎の仕方で全く別物になっています。

このお店では、どの珈琲を注文するか事前に香りのテイスティング(?)ができます。豆と焙煎で珈琲ってこんなに薫りがかわるんだと感心させられました。

このお店では、どの珈琲を注文するか事前に香りのテイスティング(?)ができます。豆と焙煎で珈琲ってこんなに薫りがかわるんだと感心させられました。

レッサーパンダは「エチオピア イルガチェフェN」という豆が気に入りました。果実の様なフルーティ―で華やかな香りです。

選んだ珈琲。解説のとおり爽やかで華やいだ香りが素敵です。

選んだ珈琲。解説のとおり爽やかで華やいだ香りが素敵です。

全てが珈琲を中心にまわっている!

丁度、お昼だったのでお腹がすきました。そこでブランチプレートという珈琲に合うサンドイッチがセットになったメニューを頼みました。お店の解説によると「白味噌にローストした鴨を漬け込みフレッシュオレンジと野菜とサンドしました。」とのことです。届けられたサンドは「エチオピア イルガチェフェ」のライトローストと抜群の相性です。

ブランチプレートの「オレンジと鴨のサンド」。取り合わせが、まるでフランス料理のよう。

ブランチプレートの「オレンジと鴨のサンド」。取り合わせが、まるでフランス料理のよう。

鴨はちょっとレアな感じで鶏肉というより魚のお刺身のようです。華やかな珈琲が中心にあることを意識した「お料理」だということが解かります。空腹を取りあえず満たしたレッサーパンダは楽しみにしていた「珈琲ゼリーパフェ」を注文しました。

珈琲ゼリーのパフェ。雑誌で見て想像していたよりも小ぶりですが、中身は充実。

珈琲ゼリーのパフェ。雑誌で見て想像していたよりも小ぶりですが、中身は充実。

エチオピアを使ったゼリー、ラズベリージャム、ミルクゼリーにグラノーラとけっこうボリュームのあるデザートです。

帽子の様に添えられたビスケットとマシュマロ。パフェにかき混ぜていただきます。

帽子の様に添えられたビスケットとマシュマロ。パフェにかき混ぜていただきます。

可愛いのはビスケットに焼きマシュマロが付いた帽子をかぶっていることです。

琥珀の様に輝くゼリーからはエチオピアの爽やかな香りが。甘すぎない大人の味です。

琥珀の様に輝くゼリーからはエチオピアの爽やかな香りが。甘すぎない大人の味です。

甘いデザートを食べていると珈琲をお替りしたくなりました。ぜひとも飲みたかった珈琲は、先ほどの「エチオピア イルガチェフェNの深煎り」です。浅煎りがフルーティなワインだとすると、こちらは濃厚なシェリー酒です。ワインが醸造の仕方で別物になるように、この珈琲も根本はエチオピアなのですが、焙煎で全く別の珈琲になっています。

珈琲をもう一杯。深煎りのエチオピアは爽やかさを残しながらも重みのある味です。

珈琲をもう一杯。深煎りのエチオピアは爽やかさを残しながらも重みのある味です。

複雑な甘みがデザートに良く合います。これがシングルオリジン(単一品種)の醍醐味なのでしょうね。全てが珈琲を中心に回っているのです。素晴らしい!



珈琲を楽しむことの意味が再確認できる

珈琲には色々な楽しみ方があると思うのです。お店によっては、こだわりのブレンド(豆の取り合わせ)を楽しむ店も有ります。でも、今回あらためてシングルオリジンの意味と、この店のやりたいことが分かった様な気がしました。

レトロな照明やカップ。生活感があるのだけれど、とても清潔で気持ちがいい。

レトロな照明やカップ。生活感があるのだけれど、とても清潔で気持ちがいい。

ワインにソムリエがいるように珈琲にも、その可能性を十分に引き出す専門家が必要だと思ったのではないでしょうか。もともと、この店は滋賀県で焙煎だけをやっていたのですが、満を持して京都に移り、フードやデザートも提供し始めたとのことです。この店のご主人はきっと、良質な珈琲の魅力を存分に引き出す「珈琲ソムリエ」みたいな店を作りたかったのだと思います。

店内に置かれた焙煎機。よく手入れされて美しいのですが決してオブジェではありません。

店内に置かれた焙煎機。よく手入れされて美しいのですが決してオブジェではありません。

また、ひとつ大事にしたいお店と出逢いました

そんな事を考えながら珈琲を楽しんでいると、平日の午後にもかかわらず、いつの間にかお店は満席に。こんなに解かりにくい場所にあるのに、よく人が集まるものです。

焙煎している髭のおじさんがお店のトレードマークです。こんな感じで豆を挽いている?

焙煎している髭のおじさんがお店のトレードマークです。こんな感じで豆を挽いている?

とても居心地の良い店だし、この珈琲がこの値段で飲めるのなら人気が出ないはずはありませんよね。また、一つ大切にしたいお店に出逢うことができました。今日は絶品の珈琲が味わえる珈琲焙煎所「旅の音」のお話しでした。それでは、またね。



珈琲焙煎所 旅の音

場 所:京都市左京区田中東春菜町30-3 THE SITE 北棟A

交 通:叡山電鉄・元田中駅より徒歩5分

※恥ずかしながらレッサーパンダは迷い迷って20分近くかかってしまいました(笑)

電 話:075-703-0770

定休日:毎週月曜日

料 金:ブランチプレート¥1,100

珈琲はすべて¥500

珈琲ゼリーパフェ¥750(焼きマシュマロ追加¥150)

※お店には駐車場が無いので車の方は近くのコインパーキングを利用しましょう。

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