河合神社は美しくなりたい女性が集うパワースポット・願いが叶う寺社仏閣(その8)
こんにちはレッサーパンダです。今回は願いが叶う京都の寺社仏閣の8回目です。下鴨神社の南、糺の森にある河合神社は本当に小さな神社ですが、女性参拝客が後を絶たないことで有名です。その訳は、ある方法で女性たちが願を掛けに来るからです。
静粛で歴史ある神社に女性が集まるわけ
河合神社は下鴨神社の第一摂社です(本社に一番ご縁の深い神社という意味)。その縁起は神武天皇の頃と伝えられています。およそ紀元前600年頃といいますから神話の時代ですね。とても歴史のある神社なのです。
祀られている神様は玉依姫命(たまよりひめのみこと)という女神さまです。この方、神武天皇のお母様にあたる方で日本の建国に尽力された才色兼備の女性で「日本の女性の鑑」と仰がれていたそうです。この美人の女神様にお願いをすると、全ての女性がいだく美しくなりたいという願望と安産、育児、縁結びを叶えてくださるそうなのです。それでは、美人になりたい人はどうやってお願いするのか??それは境内の奉納品・授与品受付所で授かる絵馬を使ってお願いするのです。
「美人になりたい!」鏡絵馬に願いをこめて
授かった絵馬はよく神社で見かける四角い絵馬とはかけ離れた形をしています。丸い部分に柄の着いた形。これ「鏡絵馬」(かがみえま)と言います。手鏡をかたどった絵馬です。この絵馬にはあらかじめ女性の顔が描いてあり、そのお顔にお化粧を施して奉納すると玉依姫命のご霊験で美人になれるというのです。
境内には専用の御化粧室もあります。もし、あなたが参拝の日にメイク道具を持っていたなら、ご自身の化粧品で絵馬をメイクすると、よりいっそうご霊験あらたかなのだそうです。
メイク道具を持ち合わせていない人にはクレヨンやカラーペンが用意されています。無地の鏡絵馬もあり、より自分に近い個性的な顔を自由に描くこともできます。
絵馬に上手にお化粧ができたら裏に名前と願い事を書きます。本殿にある鏡に自分の姿を映し鏡絵馬に願いを託します。
本殿脇には絵馬を奉納する専用の設置場所があり、きれいに並べられた丸い絵馬が壮観です。美人になりたい女性のなんと多いことでしょう!!奉納を済ますと神社から御供米がいただけます。これを自宅のお米と一緒に炊いていただくと願いが叶って美人になれるそうですよ。
「美人になる」のではなく「いつまでも美人でいつづけられること」が大切です!
実はこちらの玉依姫命様は「それなりの人を美人にしてくれる」という神様では無いようです。その人の正しい心、美しい思いに磨きをかけてくださる神様なのです。清く美しい心の持ち主は自然と見た目も美しくなり、多くの人々に愛される女性になるのだとか。自分自身がいつまでも清い心を失わず、美しい女性で居続けられますようにとお祈りするのです。
実はこんな有名人とご縁のある神社
ところで、この神社の境内の一角に小さな小屋が建っています。「方丈記」(ほうじょうき)で有名な鴨長明の庵跡だそうです。実は長明は下鴨神社の禰宜の次男坊でした。神職を退き、この地から大原に移り住み、伏見の日野に落ち着くまで各地を転々とします。この方丈(1丈=約3m四方の住処)は組み立て式の住居になっていて、放浪する長明の住処となっていたのです。この庵で世の移ろいの儚さを深く感じ、徒然に記されたのが「方丈記」なのです。
これでバッチリ!将来の美人さん間違い無し??
ところで、我家の双子パンダたちは無事に鏡絵馬を奉納し本殿に向かって「美人になれますように!」と無事御祈願を済ませることができました。
その上、「美人水」というカリンが入ったスペシャルジュースまで飲んで準備怠りありません。これで10年後には美人双子姉妹と呼ばれること間違い無し!(だったら良いのにね・笑)
というわけで、今日は鏡絵馬で美人祈願をする下鴨の河合神社のお話でした。それでは、またね。
河合神社
住所:〒606-0807 京都府京都市左京区下鴨泉川町59
TEL:075-781-0010
交 通:
◆京阪本線「出町柳」駅から徒歩5分
◆市バス・新葵橋下車 徒歩約3分
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