偶然、試乗したBMW 2シリーズグランクーペが最高!!
レッサーパンダです。急に冬らしくなってきましね。先日、わが家の愛車も冬用タイヤに履き替えました。ここ数日、小雪の舞う日もあり今シーズンはスタッドレスが役に立ちそうです。ディーラーに出かけた際に、ほんの思いつきで試乗した車が本当によかったので今日はそのお話です。
愛車MINIクロスオーバーSD!!冬用のタイヤに履き替えのためディーラー「BMW京都南」に出かけました
わが家の愛車はMINIクロスオーバーです。通称「空色のタネ号=空ちゃん」です。冬用タイヤに交換するためBMW京都南店に出かけました。お車に詳しくない方は「なぜBMW??」と思われるかもしれません。実は現在MINIはBMW傘下になっており販売や車のメンテナンスはBMWが行っているのです。「空ちゃん」の冬用タイヤのアルミホイールは黒!!夏物より凛々しい感じです。タイヤ交換を待っている間、ショールームを見ていると新顔の車が展示されていました。
この車いいなぁ!ちょっとした出来心でグランクーペに試乗
展示されていたのはBMWの2シリーズに新たに加わったグランクーペというタイプです。ボディー色が黒かったせいか小ぶりに見えます。全長が約4.5m、全幅が1.8mというサイズはトヨタのクラウンと同じぐらいなのですが、かなりコンパクトです。BMW 218i グランクーペは4ドアなのですが「クーペ」と呼ばれています。ちょとスポーティーで後方に行くにしたがってなだらかな流線形になります。クーペの定義は良くわからないけれど、普通は2ドアで走り重視のスポーティーな車のことをクーペっていうんですよね???
たぶん「4ドアでもカッコイイんだぞ!」というコンセプトなんでしょうね。いいなぁ・・・と思いながら眺めていると、後ろから「乗ってみますか?」と店員の方に声をかけらました。物欲しそうな顔をしていた自分がちょっと恥ずかしかったのですが、せっかくですから試乗してみることにしました。でも、現れた試乗車を見てびっくりしました。
シリーズ最高馬力のM235i xDriveに試乗しました
ショールームに展示されてたタイプはBMW 218i という1500㏄の車種でしたが現れたのはなんど『M235i xDrive』。シリーズの最高グレードです。2000㏄のエンジンはなんと最大出力306馬力!!展示されていたM218iが140馬力ですから2倍以上のパフォーマンスです。こんな車に乗っていいの??
試乗前に外観と内装をチェックです。何といってもこの車の最大の魅力はそのスタイルです。ピラーの無いドア、最近のBMWスタイルを踏襲したL字型バックライト、このシリーズから中央で一体化したキドニーグリル(ラジエターグリル)何だかどこをとっても隙が無い感じです。それと、ちょっと驚いたのはトランクの広さ。クーペスタイルなのでそう広くはないかな・・・と思っていたのですが予想以上に広くて、これならしっかり4人旅の荷物も乗りそうです。ちなみにトランク容量は430リットル、クラウンに比べると見劣りしますが、わが家の青ちゃんと比べると奥行きがかなり広いのです。
洗礼された内装、その質感がとても素晴らしい!!
乗り込んでみてまず感じたのは内装の質感の良さです。シンプルですが機能的にまとめられた運転席周りは好感が持てます。(最近の国産車はやたらとスイッチ類が多くて何が何やら良く分かりません。)その代わり面白い機能がついていました。「OK、ビーエムダブリュー!!」と呼びかけると車が返事をしてくれます。「エアコンをかけて」と呼びかけると「はい、24度に設定します」と返事をしてくれます。何と賢い!!これはAi機能で、会話を繰り返していくとご主人様の好みや希望を自然に理解していくのだそうです。ホントに最近の車はすごくてびっくりです。
あと、今乗っている車との大きな違いはサイドブレーキのレバーが無いこと。手元のスイッチ操作に変わっているのです。これは実はちょっと違和感があって、ちゃんとサイドブレーキかかっているか何度も確かめました。
見かけもよりすごい実力!!この車の走りにすっかりやられてしまいました!!
いよいよ試乗です。このシリーズ、実はFFタイプ(フロントエンジン、リアドライブ)なのです。BMWというメーカーはスポーツセダンで有名ですが、ずっとFR(フロントエンジン、リアドライブ)にこだわってきました(FFよりもFRの方がモータースポーツに向くというのは自動車業界の常識です)。それが、初めてBMWがスポーツタイプのFF車を発売したというので、ひと頃話題になっていました。これまでFF車はアンダーステア(速度の上昇とともに車の向きが外側に膨らんでいく現象)が強くてスポーティーな車には向かないとされてきました。しかし、この車に関しては全くその心配はなし!!FFベースの4輪駆動ということもあり、けっこうなスピードでコーナーに入ってもレッサーパンダが見た方向にきっちり車体を向けてくれます。あんまり車が言うことを聞きすぎて、ちょっと驚きます。M235i、タコメーターのレッドゾーンは6000回転なのですが、2500回転も回すと十分過ぎるほど楽しいのです。
普通に走るにはCOMFORTモードで十分過ぎるくらいなのですが、やっぱり300馬力オーバーの車の実力を知りたくてスポーツモードも試してみました。スイッチでモードを切り替えるとエンジン音が変わり「さあ!走りますよ!!」という気合を車が伝えてきます。アクセルを踏むとやっぱりすごい!後ろの車がミラーのなかで本当に「あっ」という間に小さくなります。でも意外だったのは、もっと荒々しい感じを想像していたのですが、サスペンションは固くなるものの、思った以上にジェントルです。滑らかで知らぬ間にスピードが出ちゃっている感じ(ある意味ちょっと危険かも)。
先にも書いたようにあまりにもエンジンが滑らかなせいか幅1800mmという大きさを感じません。取り回しも楽で、軽やかです。この感覚どこかで経験したなぁ・・・と考えていて思い出しました。新型カローラを試乗した時の感覚。このBMW2シリーズ、高級感あふれており馬力もすごいのですが、取り回しはなんとカローラです。BMW2シリーズ・グランクーペ本当に目からうろこでした。「もう車はFRだのFFだの関係ないんだなぁ」とつくづく感じました。レッサーパンダは本当に気に入ってしまいました。
新車には乗りたいけれど、しばらくはミニ生活(笑)
試乗を終えてわが家の空ちゃんに乗ると何だか重く、ゴツゴツした感じで少しやるせない気持ちになりました。あまりにもかろやかなBMWの感覚が体に残りすぎていて忘れられないのです。でも、空ちゃんは今や我家の家族みたいなものですし、まだまだ元気です。それに、試乗車は本体価格だけで、なんと665万円。ドイツ版超高級カローラにそんなお金を出す余裕はわが家にはないのです(笑)。そんな訳で、しばらくMINI生活は続きそうです。でも、「いつかはBMW!!」とブツブツ言いながら家路についたレッサーパンダなのでした。
今日はBMWのニューフェイス、2シリーズのグランクーペに試乗したお話でした。それでは、また。
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