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2017-08-07

暑い日は絶品「抹茶かき氷」を食べに甘味処「弥次喜多」へ行く!

毎日、本当に暑いですね。レッサーパンダです。うだる様な暑さでクーラーをかけ続けないと我慢ができませんよね。でもクーラーをかけなくても簡単に涼しくなれる場所があります。今日はその事についてお話します。

美味しいかき氷のために冷たい水もクーラーも少しだけ我慢します。

実はレッサーパンダが初めて弥次喜多に来たのはもう25年ほど前になるのですが、このお店が何年創業なのか良く知りません。

レッサーパンダよりずっと年上なのは間違いありません。

河原町より一筋東側。古い民家がそのままお店になっています。

最初にこのお店へ来たのは寒い寒い2月の日曜日で「粟ぜんざい」を食べました。何だか古い店構えで、足元からしみる様な底冷えを感じながら食べた「粟ぜんざい」が本当に美味しかったのです。それ以来、寒くなると時々、このお店の暖簾をくぐり粟餅の食感とよく焚き込んだ赤餡を堪能しております。

夏に弥次喜多の暖簾をくぐったのは15年ほど前です。

弥次喜多のかき氷が美味しいということを知ったのは15年ほど前だったと思います。確か「Leaf」(リーフ)という京都のタウン情報誌でかき氷の特集があり、この店が紹介されていました。それを見たレッサーパンダは『あぁ、やられたぁ!』と思わずつぶやいてしまいました。夏にはこんな美味しいかき氷出してたんだぁ。こいつぅ。という気持ちです。そうです。ここの店主(おっさん)は冬に来たお客に「夏のかき氷も美味しいからまた来てね。」なんて死んでも言わんタイプなのです。でも、こんなに通っているんだから、ひとことぐらい言えよ!と思わず雑誌につっこみました。それ以来、夏は「かき氷」、冬は「粟ぜんざい」がレッサーパンダのルーティンです。

「昔の夏はこんな風だったんだろうなぁ」と想像させてくれるお店です。

以前のこのお店は本当に古い店構えで、昔の京都の庶民の息遣いが聞こえてきそうでした。レッサーパンダはこの店の事を「時代劇で浪人が独りでお酌をしていたり、隣の商家の手代がうどん食べている・・・なんて映画の撮影に使えそうだな」といつも思っていました。今はすっかり改装され、古き良き風情を残しながら綺麗なお店になっています。最近は若い人たちが多く、観光客も本当に増えました。

若い人で賑わう弥次喜多の店内。1階の奥には坪庭があります。

客席は1階と2階にあります。レッサーパンダはこのお店に来るときは必ず2階の席に座らせてもらいます。理由があって2階がおすすめです。2階へはかなり急な階段を登ります。

古くて急な階段を登ると意外と明るい2階へ。

2階は1階に比べ室内はかなり明るく、テーブル席と畳席があります(決して座敷ではありません。お間違えの無いようお願いします)。

古い時計に興味津々の子パンダです。何を見ても珍しいようです。

まるでお濃茶のような味わい「宇治金時」が定番です。

レッサーパンダはかき氷を食べるときフラッペの様な賑やかなタイプが好きで、鹿児島の「白くま」みたいな物が好みです。でも弥次喜多に来たときは必ず宇治金時です。ここの宇治金時は濃い抹茶を使っていて完全に大人仕様です。(子供たちは苦いといって食べてくれません。)

冷房が無いので、みるみるかき氷が溶け出します。濃い抹茶がますます緑に。

きっと昔の人はかき氷の甘味を味わうというより、冷たい氷に苦い抹茶をかけることで喉を潤し、夏の暑さを乗り切ったのでしょう。今回は子供たちも一緒でしたから「白玉クリームミルクメロン」、「白玉ミルクマンゴー」を注文しました。

メロンとミルクの白玉です。どちらも濃い味です。

「風のみち」を感じながらかき氷を堪能する。

そうそう、かなり大事なことなのですが、この店では冷房がありません。一応、店内にはクーラーがついているのですが、夏に使われるところを見たことがありません。(きっと冬の寒さを防ぐための暖房器具なのです。)だから、入店してすぐは汗をふきふきかき氷がやって来るのを待ちます。それまで水を飲むのも我慢しておりましたので、かき氷の冷たさが体にしみわたります。店内に冷房がないので、油断すると、どんどんかき氷が溶けてしまいます。

二階の風景。クーラーは無しで扇風機だのみです。暑い、暑い。

食べ終わると汗も止まり本当に「ホッ」と一息つきますが、その後の瞬間がとても大事です。この店の2階には南北に窓があり、夏は涼しい風がすうっ~と通るのです。

坪庭を見下ろす二階の窓

クーラーのついていない店内で自然の風を感じる、この瞬間が極楽です。

南北の窓が開いていると、とても涼しい風が通ります。京都の不思議。

この感覚が好きで、この店に通っています。皆さんもぜひ一度「濃い宇治金時」と「風のみち」を味わいに行ってみてください。

風情のある坪庭です。微妙な光の加減が素敵です。

今日は京都の街中で、ひと時の涼を味わえる甘味処「弥次喜多」さんのお話でした。それでは、またね。

甘味処「弥次喜多」

住所:京都府京都市下京区四条河原町下ル三筋目東入ル北市之町240-2

TEL:075-351-0708

営業時間:11:30~19:00(L.O.18:30)

定休日:火曜日(祝日の場合は翌日)

※カードが使えないらしいのでご注意を。

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