京都文化博物館で開催の「パリ・マグナム写真展」に行ってきました。
皆さん夏バテしていませんか?夏はまだまだこれからですよ。レッサーパンダです。偉そうに言いましたが、僕は少々、夏バテぎみです。
そこで涼しく静かに、なおかつ心豊かに時間を過ごせる場所はないかと・・・京都文化博物館に行ってきました。京都文化博物館は中京区高倉にあり、現在「パリ・マグナム写真展」という展覧会を開催しています。
歴史的「名作写真」の数々に心酔する。
ご存じない方のために、ちょっと解説。マグナム(・フォト)とは1947年、ロバート・キャパ、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ジョージ・ロジャー、デビッド・シーモアによって「権利と自由を守り、主張すること」を目的に結成された写真家集団です。マグナムは20世紀の写真史、現代史の目撃者として多くの有名写真家を輩出しました。設立から70年たった現在も世界最高の写真家集団として活動を続けています。
今回、60万点に及ぶ膨大な作品群の中から、活動の原点となったパリをテーマに130点が展示されており、かなり見応えのある展覧会でした。レッサーパンダは以前からロバート・キャパが好きで開催前からこの展覧会を楽しみにしておりました。今では「戦場写真家」という言葉が一般的になりましたが、第二次世界大戦当時、戦争の現実、悲惨さ、虚しさを伝えるためシャッターを切り続けたのがロバート・キャパをはじめとするマグナムのメンバー達だったのです。レッサーパンダはパリがナチスドイツに占領され、市民がパリを奪還するまでを記録した写真が大好きです。ヒットラーは「撤退するならパリを焦土に!」と言ったそうで、それに命をかけて対抗したパリ市民の悲壮な表情と奪還した後の喜びの表情を写した写真が好きです。歴史写真ではなく生々しく生きた当時の人たちの息吹を感じるような作品です。展覧会を見終わるまでの約1時間30分のあいだ1930年代~1940年代のパリへ、ひと時タイムスリップしていました。
また、シャルル・ドゴールやポンピドーなど歴史に名を残すフランス大統領の食事風景などプライベートを切取った写真もチャーミングです。
京の味やショッピングが楽しい「ろうじ店舗」もおすすめ。
展覧会をゆっくり見たらお腹もすきます。文化博物館の1階には「ろうじ店舗」という京都の街並みをイメージして作られたレストラン街や京都土産の店舗が並ぶコーナーがあります。江戸時代末期の京の町家の表構えを模しているとのことで中々良くできています。レッサーパンダのおすすめは、その中にある和紙の店「楽紙館」です。源氏物語をテーマにした一筆箋や懐紙が洒落ています。レッサーパンダは時々、作品作りや写真撮影の下敷き用に和紙を探しに来ておりました。(ホテル時代に料理撮影用に使っておりました。)本格的な和紙の専門店よりお手頃価格です。
次に来るときは「なだ万賓館」でぜひ御昼の懐石を食べたいと思います。今日は「パリ・マグナム写真展」のお話でした。それでは、またね。
京都文化博物館
〒604-8183 京都市中京区三条高倉 TEL.075-222-0888
地下鉄「烏丸御池駅」下車【5】番出口から三条通りを東へ徒歩3分