京都・藤森のパン屋さん「eight」(エイト)にはまっています。
こんにちは。レッサーパンダです。先日、初めて行ったパン屋さんが実は有名店だったというお話です。初めて行ってから2カ月ほどですが、こちらのパンにはまって通い詰めています。
京阪電車・藤森駅から歩いて5分。スタンスは街のパン屋さん、でも中身はけっこうハイブローでお洒落です。
夏休みの初めに、藤森商店街の側にある京都市立深草小学校に用事があって訪問しました。(この学校の教諭を友達がやっていてい、訪問の理由も面白い話なのですが、長い話になるので、その話はまたいつか。)話が長くなって1時頃に学校を出ました。
お腹がすいたので食事でもして帰ろうと思い、小学校の丁度前にあるカフェに入ろうと道を渡りました。結構、人の出入りのあるカフェです。外国人のカップルが出てきたりして、かなりお洒落な感じです。
店の名前もメニューも出ていない入口ドアを開けて中に入ると「あれぇ?」カフェだとばかり思って入ったら、なんとパン屋さんでした。
お昼はカフェ飯でも・・・と思っていましたが、予定変更。パンを買って帰ることにしました。後から知ったのですが、この店、有名女性誌などでも取り上げられる知る人ぞ知る名店だそうです。その日、お洒落な店内には4組ほどの人たちが入っていて、かなり慎重にパンを選んでいました。それほど広くない店内ですからレッサーパンダを入れて5組も入ればけっこういっぱいな感じです。
レッサーパンダのお薦めはアンパンたちです。
この店に来る方にお断りしておかないといけないことがあります。レッサーパンダはエイトさんに4回訪れましたが、この店でサンドイッチやサンド系の調理パンは見たことがありません。ボリューム満点の調理系サンドを期待すると少々当てが外れることになります。それでは、このお店、何が良いかというとレッサーパンダのお薦めはキッシュとアンパンです。
確かにハード系のパンやクロワッサンも美味しそうなんですが、レッサーパンダはキッシュとアンパンから離れられません。野菜のキッシュは野菜ゴロゴロで「体に良い物食べているぅ!!」という感じです。
アンパンの中で一番は「あんパーニュ」。癖になってやめられません!
こちらの店、甘いパンもお得意のようで、特にアンパンはこだわりがあるのか、何種類かあります。正統派のアンパンに黒豆とチーズのアンパン、それに「あんパーニュ」などです。レッサーパンダの一押しは、この「あんパーニュ」です。ブールを真ん中から水平に二つに切って粒あんと塩辛くないバタースライスを挟んだパンです。
極めてシンプルなのですが、このパンがやめられません。最初にお店に行ったときは、よそ見をしている間に売切れ。二回目以降は丁度出来あがりのタイミングで毎回買っています。以前にも書きましたがパンは極めてシンプルな素材で出来ています。それにも関わらず、作り手によってこれほど味や食感が異なる食品は他に無いように思います。
食べてほしい物を少しづつ丁寧に・・・
このお店の陳列棚はたいへん狭いです。店の中央に大き目のテーブルがあるのと、オープンキッチン風のカウンターだけです。(それが、すごく洒落ていてお見せしたいのですが、基本店内は撮影はお断りだそうです。残念。)以前に書いた「たま木亭」さんや「ル・プチメック」さんなどと比べるとパンが並ぶスペースは3分の1もありません。でも、このお店に何回か通ってみて感じたのですが、作り手が「食べてほしい物」を「食べてほしいタイミング」で「食べてほしいだけ」出しているように見えます。たまたまレッサーパンダが訪問したタイミングが良くて焼きたてばかりに当たっていたのかもしれませんが、それだけでは無いように思っています。お客が集まるタイミングで少しづつ、都度、種類を変えて丁寧に出しているように感じます。これって、フランス料理や懐石料理で言われる「温かい物は温かいうちに」、「冷たい物は冷たいうちに」とどこか似ていませんか?現にお店のお姉さんは必ず「焼きたては別の袋に入れておきますね。」と毎回言ってくれます。
パンは本気で作ると結構手間がかかり、原価が高いという話を聞いたことがあります。良い物だけを少しづつ、分かってくれる人に売る。これ、本当に大事です。このお店の店頭には派手な看板や入口メニューがありません。それどころか外からでは何の店かも良く分かりません。
改めて考えてみるとeightさんのスタイルが少し分かった様な気がしました。また、同じ「あんパーニュ」を買いに出かけたいと思います。いつまでも変わらない味だと嬉しいです。
eight (エイト)
住所:京都府京都市伏見区深草直違橋3-400
京阪藤森駅から徒歩1分
TEL:075-645-7131
営業時間:9:00~18:00
定休日:日・月曜日
※車で行く人は、すぐ近くに100円パーキングがありますよ。