誰でも描ける!アクリル絵画の優しい手ほどき・その1
レッサーパンダです。以前、京都・清水五条の画材店「画箋堂」(がせんどう)の絵画教室へ見学に行ったお話を書きましたが、この度、とうとう入会しました。
絵画教室で、まず何をはじめるかを相談しました。
画箋堂では店舗ビルの3階にアトリエがあり、そこで洋画や日本画、版画などの教室が行われています。美術教室「クレア」と言います。レッサーパンダはそこで洋画を教わることになりました。土曜日の午後に行われている「洋画3」教室は年配のジェントルマン「М(エム)先生」が講師です。主に油絵やアクリル画を教えてくださいます。教室のスタイルはとても自由でデッサンから始めないといけないとか、クロッキーを半年やるといったような決まりはありません。まずは先生との会話。自分が何をしたいのか、これまで絵画の経験があるかなどをお話します。その会話の中から個々の生徒さんの個性を引き出すよう指導していただけるようです。レッサーパンダは正直に3年後に京都市内で個展が開きたく、そのための作品を描きためたいことをお話しました。先生は無謀なレッサーパンダの話に、嫌な顔一つせず聞き入ってくださり「画廊も紹介しますよ。でも場所は個人の好き嫌いもあるから、また、おいおい相談して行きましょう。」と何とも優しい神対応でした。
アクリル画に挑戦するか、油絵で高峰を目指すか・・・
このクラスではデッサンやクロッキーを練習してもいいのですが、油絵かアクリル画を描く人がほとんどのようです。先生のご意見では「アクリル画をおすすめします。」とのことでした。理由はいくつかあるのですが、油絵はシンナーを使ったり絵の具が乾きにくかったりと、けっこう手間がかかること、あとアクリル画の方が揃える道具が簡易で手軽に始められるからだそうです。(お財布にも優しいようです。)中には「油でないと洋画じゃない」などとおっしゃる方もいるようですが、考え方は様々です。
アクリル画は思っていた以上にハードルが低いのです。
以前から「アクリル画」というのは気になっていたのですが、実際にどのような物なのか全く知識がありませんでした。以下、先生に教わったことと自分で調べたことです。
油絵の文化はヨーロッパが中心ですが、アクリル画はアメリカが発祥の技法です。アクリル絵具は1940年代にアメリカのメーカーが製造開始、石油製品の製造技術から生まれたものだそうです。初期は修復画用の絵具だったようです。油絵の重厚さと水彩画の扱い易さのいいとこ取りをしたいというアメリカ的合理主義の発想です。絵具だけでなく、例えばパレット。洋画(油絵)のパレットは木製の重みのあるパレットですが、アクリル画のパレットは何と「紙」です。水彩で使う紙ブロックのスケッチ用紙みたいな紙で出来たパレットです。紙束のようなパレットは描き終わるたびに1枚破って捨てます。この様なところにもアメリカ的な合理主義が具現されています。簡単にレベルの高いことを軽やかにやっちゃおう!アメリカ人の発想ですね!(Wonderful!!)
お話を聞いていると「これならレッサーパンダでも気軽にできるかな」という気分になりました。そんなわけで、レッサーパンダはアクリル絵画を選びました。これなら気負わずに続けられそうな気がします。
次回、実際に作品の制作にかかります。お楽しみに。それではまた。
画箋堂・美術教室クレア
〒600-8029京都市下京区河原町通五条上る西橋詰町752
問合せ:画箋堂 五条本店 TEL 075-341-3288
平日 10:00 〜 19:00 祝・日 10:00 〜 18:00
教室は3カ月クールで全6回あり、受講料は16,200円(税込)