名古屋の方々の人情にふれた日帰り弾丸ツアー
レッサーパンダです。人生は突然思わぬことが起こるのが常ですね。実は弟が名古屋で独り暮らしをしているのですが、2週間前の真夜中、緊急入院をしました。胆のうが悪かったようで激しい痛みは尋常ではなかったようです。我慢しきれなくなって深夜の2時に救急搬送となったようです。その翌日に連絡が入り、急きょ名古屋へ日帰りで様子を見に行くことになり早朝に出発しました。京都-名古屋間は新幹線に乗ると36分上手くすると1時間半ほどで到着です。
親切な名古屋の方々の「神対応」に感激!!
入院先は市内の「名城病院」という名古屋市内の病院です。ホームページで確認すると愛知県庁や名古屋市役所などがある官庁街の中にあるようです。JR名古屋駅から市バス「市役所行き」に乗ると名城病院というバス停もあるらしく名古屋市バスの大きなターミナルで「市役所行き」を待ちます。
リュックを背負い両手には入院の為の荷物を両手に下げて、完全に田舎から出てきたおっさんです。大きなバスターミナルでまごまごしている間に「市役所行き」は出発してしまいました。
唖然としていると、後ろから一人のお爺さんに声を掛けられました「兄さん、どちら行かれるん?」初対面の人に声を掛けられてちょっと警戒しながら名城病院に行こうとしていることを話すと「大曾根行きに乗るとちかいよ」(すごい名古屋弁なのですが、文章で上手に書けません。ごめんなさい。)と親切に教えてくださいました。大曾根行きなら目の前のバスです。お礼を言って早速乗り込みバスの運転手さんに名城病院に行くかと聞いたところ「近くを通るけど『外堀通』のバス停から、ちょっと歩くよ」との返事、「じゃあ次の市役所行を待ちます。」と言うと、後ろの席に座っていた年配の男性が「次のバスが来るまで1時間以上あるよ。兄さん病院におみまいでしょ。急いどるんとちがうんか?」と声をかけてくれました。確かに急いでいて、あの何もないバスターミナルで1時間待つのは苦痛です。『外堀通』というバス停で降りることを運転手さんに聞いたのでとりあえずバスに乗ってみることにしました。バスの中には男女あわせて8名ほどのお客さんが乗っていました。レッサーパンダは降りるバス停の順序が分からなくて、心の中で「外堀通、外堀通」と心の中で唱えながら外堀通に到着するのを待ちます。そうしているうちに『外堀通西、外堀通西』とアナウンスが流れ思わず「次とまりますボタン」を押そうとしたその時、先ほどとは違う男性が「違うよ!外堀通は、外堀通西の次だよ!」と声をかけてくれました。
飛び上がってお礼を言うと、にっこり良い笑顔が返ってきました。「名城病院はバス停降りて真っ直ぐだったと思う。確か信号二つぐらい先だったかな。」とおっしゃいます。すると、その後ろの女性二人組が「いやいや、名城は一つ目を曲がるのよ。確か。」と話に加わります。すると、その後ろのお爺さんが「名城はバス停降りて進行方向を逆に歩いた方が近いんじゃ。」と、またまた話に加わります。(結局だれも名城病院に行ったことがないようですね。)そうこうしている内に、目的地の『外堀通』に到着してしまいました。バスの中では意見がまとまらず、運転手さんもちょっと発車しづらそうです。すると、これまでゲームに夢中になっていたちょっとオタク風のお兄さんがボソボソと「名城病院はバス停降りたら進行方向まっすぐ。最初の交差点を左に折れて100mほど進むと護国神社があるから、神社にそって100mほど進むと目の前に見える12階建て・・・。」とゲームから顔もあげずに教えてくれました。それを聞きレッサーパンダは皆さんにお礼を述べてバスから飛び降りました。動き出したバスの中からは笑顔で先ほどの方々が手を振ってくださいました。レッサーパンダは過去るバスに向かって深々と頭を下げました。名古屋の人たちは何と良い人ばかりなのでしょう。
無事に目的地の「名城病院」にたどり着きました。
先ほど教えていただいたとおりに神社を過ぎあるいていくと、かなり立派な病院の建物が見えだします。バスの中の話では5分ほどとのことでしたが、官庁街で道幅が広いせいか10分以上かかってしまいました。
9階の病室で弟に合うと病状もちょっと落着き、会話もでき思っていたよりも悪くなさそうなので、一安心しました。名古屋の人たちに助けられて早く着いたことを話すと弟は「名古屋の人はおせっかいやきが多いけど、良い人が多いよ。」と笑顔が少しもどりました。
それでも、状況を看護婦さんに聞くと、どうやら胆のうをとる手術をしないといけないようで、レッサーパンダは日帰りで何度か名古屋に足を運ぶことになりそうです。
今日は親切な名古屋の人たちのお話でした。それでは、また。