toggle
2017-12-15

朝日新聞大阪本社・編集局見学記。へ~え、新聞ってこうやって出来るんだね。(その1)

レッサーパンダです。皆さん、ご家庭で新聞をとられていますか?最近はネットニュースなどが普及し新聞を読む人が、どんどん減っていると聞きます。必要最低限の情報だけなら簡単にアクセスできて、なおかつ無料のネットニュースにやはり軍配があがるようです。特に最近は記事を深堀したり、論説読んだりするのが面倒くさいと感じる人が増えているせいかもしれません。それでも朝刊購読数は362万5000部以上と、まだまだ多く「朝は新聞読まないと始まらないね。」という人もたくさんいるようです。レッサーパンダは最近こそ地元の情報が知りたくて京都新聞をとっていますが、過去は30年以上、朝日新聞を読んでいました。特に「天声人語」というコラムは大学受験に出ると教わって、毎日読んでいた記憶があります。(読むだけでは、ダメなんですけどね(笑))今回、その朝日新聞の大阪本社を見学する機会に恵まれましたので、その様子をお伝えしたいと思います。

淀屋橋から見えるフェスティバルタワー(写真中央の双子ビル) 中之島のランドマーク。

淀屋橋から見えるフェスティバルタワー(写真中央の双子ビル) 中之島のランドマーク。

大阪・中之島のモニュメント的有名ビル・フェスティバルゲートの13階

朝日新聞のあるビル「フェスティバルタワー」は2012年にリニューアルオープンした新しい高層ビルです。ビルの中には「フェスティバルホール」という関西在住の人ならご存じの方も多い有名なコンサートホールもあります。

旧・フェスティバルホールの意匠が残るビルの壁面。

旧・フェスティバルホールの意匠が残るビルの壁面。

中之島のオフィス街において記念碑的な有名ビルです。見学はその13階、朝日新聞大阪本社のロビーからスタートします。

1階エレベータ―ホール。ガラス張りのエレベーターで13階へ向かいます。

1階エレベータ―ホール。ガラス張りのエレベーターで13階へ向かいます。

明治12年、初めて朝日新聞を印刷した輪転機がお出迎え

今回は公益社団法人・消費者関連専門家会議(通称:ACAP)の関係者として見学に参加しました。待ち合わせ時間の10:40には既に広報の社内見学担当のお姉さんがロビーで待っていてくれました。

13階ロビー。このフロアがレストランゾーンやビジネスゾーンへのハブとなります。

13階ロビー。このフロアがレストランゾーンやビジネスゾーンへのハブとなります。

朝日新聞大阪本社のエントランス。落ち着いた雰囲気で、意外と人が少なく静かです。

朝日新聞大阪本社のエントランス。落ち着いた雰囲気で、意外と人が少なく静かです。

最初に見せてもらったのは明治12年に最初の朝日新聞を刷った輪転機「おたふく」です。元々、朝日新聞は現在の西区江戸堀で生まれその地で、この「おたふく」を使って朝日新聞第1号が約3,000部刷られたそうです。ちなみに1部1銭で売られたとのことです。

朝日新聞の発祥の歴史と最初の輪転機「おたふく」。初めはこんなに小さな機械でした。

朝日新聞の発祥の歴史と最初の輪転機「おたふく」。初めはこんなに小さな機械でした。

最初の朝日新聞を刷った「銅板」(たぶんレプリカ)。新聞の第一号は1ページものでした。

最初の朝日新聞を刷った「銅板」(たぶんレプリカ)。新聞の第一号は1ページものでした。

12階で記念写真。それがそのまま号外に!

見学は12階にある「アサヒコムホール」からスタートです。まずは全員で集合写真。話は新聞制作の今昔や印刷の仕組みを紹介などに移ります。

ツアーのスタートは「アサヒコムホール」。本日のスケジュールなどの説明があります。

ツアーのスタートは「アサヒコムホール」。本日のスケジュールなどの説明があります。

新聞の印刷についての展示。実際の新聞用紙の原反などが展示されていました。

新聞の印刷についての展示。実際の新聞用紙の原反などが展示されていました。

オフセット印刷の実験を見学案内のお姉さんが分かりやすく解説してくれました。

お姉さんの体をはった(笑)オフセット印刷の実験。印刷の仕組みが良く解かりました。

お姉さんの体をはった(笑)オフセット印刷の実験。印刷の仕組みが良く解かりました。

その後、いよいよ11階にある編集局を見学です。とても驚いたのは編集局を遠くから見るのではなく、実際に社会部、文化部など記者の皆さんが仕事をされている真横の通路を歩いて回れることです。会社の中を部外者に見せている感じで「こんなツアーよくOKしてるね!?」という感じです。(残念ながら写真撮影はやっぱりNGでした。)編集局は予想に反して人が少なく、大半の記者さんは取材に出かけてしまっているようです。ちなみに国内に約800名、海外に約50名の記者さんがいらっしゃるそうです。また、実際に新聞制作に使っているコンピュータを使って「見学記念号外」を作ってくれます。最初にみんなで撮った記念写真が号外の1面に配置されています。(これは嬉しい!)

見学者専用の号外を作ってくれます。いい記念です。

見学者専用の号外を作ってくれます。いい記念です。

見学の途中には朝日新聞の豆知識が随所に盛り込まれています。例えば、教科書に出てくる作家の夏目漱石や歌人の石川啄木、元総理大臣の細川護熙氏らも朝日新聞の社員として活躍していただとか、朝日新聞の題字の図柄は大阪本社版と東京本社版では違っているとか(大阪本社の「浪速のアシ(葦)」は、創刊号のあいさつに「難波津によしとあしをかき分けて・・・」とあることから図柄にアシを使ったそうです。東京本社は桜の図柄で「朝日ににおう山桜花」の古歌の意を表しているそうです。)約80分の長いツアーですが、全く退屈することがありませんでした。

東西で新聞題字が違うって知ってましたか?

東西で新聞題字が違うって知ってましたか?

見学の最後は豪華な従業員食堂で昼食です。

今回の朝日新聞編集局の見学は、素人にもたいへん理解しやすい親切なツアーでした。レッサーパンダたち読者が日々何気なく読んでいる新聞は、多くの人の手と多くの工程を経て作られていることが良く解かりました。また、日本のニュース、世界中の動きを解かりやすく伝えるために、新聞社の皆さんは涙ぐましい努力をされています。楽しくて為になる貴重な経験をさせていただきました。

見学後にお昼ご飯を食べたのですが、朝日新聞の社員さんが利用される従業員食堂に行きました。カフェテラス風の明るいレストランは値段も安く味もワンランク上、やっぱり違いますね。

レストランへは一般のお客さんも自由に入ることができます。お昼の穴場ですね。

レストランへは一般のお客さんも自由に入ることができます。お昼の穴場ですね。

このツアー、午前中は朝日新聞社の編集局、午後からは朝日新聞大阪工場での実際の印刷現場を見ることができます。昼食を済ましたレッサーパンダたちはJR東西線「海老江駅」近くにある朝日新聞大阪工場に移動しました。

大阪工場見学の内容は、また別の記事でご紹介します。今日は朝日新聞大阪本社、編集局見学ツアーのお話でした。それでは、またね。

朝日新聞大阪本社 編集局 見学ツアー

【所在地】 〒530-8211 大阪市北区中之島2丁目3番18号 (中之島フェスティバルタワー9~12階)

【見学できる日】 月曜~金曜日 (※祝祭日と年末年始を除く)

【参加費】無料

【スタート時間と所要時間】 1日2回(所要時間:約80分)

★ 午前の部 ★ 11時~12時20分

★ 午後の部 ★ 13時30分~14時50分

※土曜・日曜・祝日および年末年始、ホール催事開催日はお休です。

【ご予約・お問い合わせ電話番号】

06-6201-8033(受付時間:午前10時~午後6時、土日祝日を除く)

★ 予約は電話でのみ受け付けです。

Sponsored Link




関連記事