日本初上陸のシネマコンサート「ラブ・アクチュアリーinコンサート」に感激!
今日は昨年のクリスマス時期12月22日に大阪グランキューブで開催されたイベントのお話です。人生初体験をいたしました。シネマコンサートというものに初めて参加したのです。想像していた以上に素晴らしかったので、今日はその時のお話をご紹介したいと思います。
わくわく人生初体験のシネマコンサート
これまで「シネマコンサート」というイベントがあちこちで行われていることは知っていました。でも実際に参加したのは今回が初めてです。シネマコンサートをご存じない方のためにご説明します。簡単に言うとコンサートホールで上映される映画鑑賞会です。映画の俳優が喋るセリフや効果音以外をオーケストラが生演奏します。ヨーロッパやアメリカで流行っていて遅ればせながら日本に輸入されたという感じですね。
ロマンチック・コメディーの最高傑作「ラブ・アクチュアリー」
今回のシネマコンサートで上映された映画は2003年に公開されたイギリスの映画監督リチャード・カーティスの作品「ラブ・アクチュアリー」です。作品自体はもう古いのですが、クリスマスシーズンを題材にした心温まるラブコメディーの名作です。境遇の異なる登場人物たち(年齢、性別、国籍、生活背景など様々)が、それぞれの恋愛模様を描き、話が進むにつれて彼らの物語がつながっていることがわかります。(このようなストーリー仕立てをグランドホテル方式というそうです。)物語はクリスマスの5週間前にはじまってクリスマス・イブまで1週間刻みで展開があります。最後はクリスマスの1カ月後、ハッピーエンドとなるエピローグで終わります。見ていて安心するというか、終了後に幸せな気分にしてくれる作品です。
役者はアカデミー賞女優のエマ・トンプソン、「ノッティングヒルの恋人」のヒュー・グランド、「Mr.ビーン」でお馴染みのローワン・アトキンソンなど皆が知っている人ばかりで大変豪華です。ちなみに舞台は、イギリスのロンドンでクリスマス時期のイギリスの景色や風情も楽しめます。また、この映画は2001年9月のアメリカ同時多発テロの鎮魂、(勇気をもって対処した人々への)オマージュともなっており、さりげなく場面にちりばめられています。ラブコメディーですが何とも深い作品です。
生演奏の臨場感で映画「ラブ・アクチュアリー」の世界観がよりリアルに
作品自体が名作で十分楽しめてしまうのですが、今回の目玉はその音楽です。最近の映画はサラウンド形式やドルビーオーディオの進化でかなり音響にこだわっています。にもかかわらず、日本センチュリー交響楽団のオーケストラが演奏する生演奏は普通の映画館の音楽とは全く違います。メリハリの効きすぎた最近の劇場音響よりも優しくて、自然にストーリーの中に引き込まれていく効果があるようです。おかしな例えかもしれませんが、劇場の音響が味付けの濃いファストフードなのに対して、オーケストラの生演奏は高級食材にこだわったフレンチという感じです。(これはあくまで、個人の感じ方です。ご意見の相違はご容赦ください。)何だか心に栄養をもらったような気分になれました。
2時間36分があっという間でした。席から立ちたくない。
レッサーパンダは個人的にヒュー・グランドやエマ・トンプソンの作品が好きでDVDも持っています。出演者の顔ぶれだけでも楽しめました。何よりオーケストラの生演奏が素晴らしかった。(映画のストーリーに合わせて演奏するのというのはかなりの技術が必要なのではないでしょうか。)終了後、参加された多くの方が席から立たずに余韻を楽しんおられました。実はレッサーパンダも「まだ帰りたくない派」でしばらく席から立てませんでした。
何だかシネマコンサートにすっかり魅了された一夜でした。コンサートに誘ってくださったTさんに心より感謝です。今年もチャンスを見つけてぜひ出かけたいと思います。今日は昨年12月22日に行われたシネマコンサート「ラブ・アクチュアリーinコンサート」のお話でした。それでは、またね。