東京ディズニーランド・夢の国でシニアの働き方について考える
レッサーパンダです。東京出張の帰りにディズニーランドに行ってきました。実はレッサーパンダは東京ディズニーランドとは相性が悪くて、過去3回出かけたのですが、どうもパッとしないことばかりで残念な旅行となっていました。
残念な思い出ばかりのディズニーランド
初めて行ったのはオープンすぐの頃です。ディズニーリゾートの視察ということで背広を着てネクタイを締めて、アトラクションにも乗らず、ひたすら歩きまわるだけのディズニーランドでした。二回目は、まだ子供が生まれる前、夫婦でガッツリ遊ぼうと意気揚々と出かけたのですが、疲れてボウーとしていると「お前!娘の顔みていただろ!!」と障がいのあるお子さんのお父さんに因縁つけられる始末(本当に疲れて遠くを見ていただけなのに)。
三度目は会社の記念行事がオフィシャルホテルであり、家族四人分のディズニーの入場券をいただきました。超ラッキーだったのですが、何と娘2人とレッサーパンダはノロウィルスにかかってしまいディズニーランド入場40分で撤収。その後2日間ホテルの部屋で淋しい休日を過ごしました。今回、4度目のリベンジというわけで、かなり気合の入ったディズニーランド・ツアーとなりました。
絶好のお出かけ日和、夢の国を満喫!!
願いが神様に通じたのか、来園当日はとても良い天気でダウンジャケットではちょっと暑いぐらい。早朝からの新幹線移動にもかかわらず、子供たち二人はテンションが上がりっぱなしです。前回、ディズニーに来たときは3歳だったので、その時のことは全く覚えておらず、見るもの触れるもの新鮮な驚きに満ち溢れているようです。長蛇の列も苦にならず夢の国を満喫しておりました。
今回、5年ぶりに訪れて感じたことは・・・
子供たちのはしゃぎぶりとは裏腹に、レッサーパンダは、久しぶりのディズニーランドにちょっと変化を見つけていました。それは何かというとディズニーで働く人たちの様子が微妙に変わっていることです。夢の国を支えるキャスト(ご存じのようにディズニーで働くアルバイトや契約社員はキャストと呼ばれます)の情熱や親切な対応ぶりは、以前と少しも変わらないのですが、働く人の中にシニアを見つけることが多くなったように思えたのです。
これからのディズニーはシニアが支える?
過去にもディズニーにシニアを見つけたことはありました。でもそれはランド内の清掃や運営を陰で支える人たちばかりだったように思えます。
今回改めて眺めてみると戦力の中心となるポジションにシニアを見つけることができました。勝手な思い込みでディズニーと言えば若いお兄さんやお姉さんが元気に接待してくれるイメージを持ってしまいがちです。でも、シニアには年齢なりのいい所もたくさんありそうです。例えばシニアキャストの対応は「若者の演技の嘘っぽさ」が無くて自然な感じが安心感を与えてくれます。
うちの双子と写真をとってくださったシニアキャストは、まるで孫と楽しく遊ぶお爺ちゃんみたいでとても好感が持てました。ちなみに、東京ディズニーランドとシーで常時働くキャストは9000人、ディズニーランドにおける55歳以上のシニアキャストは400人に上るそうです。シニアの構成比は8.8%ということになります。
超高齢社会の日本でディズニー・ビジネスはどう変わっていくのでしょうか?
日本の社会は2025年に団塊の世代が全員75歳以上の後期高齢者になります。国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という、これまで人類が経験したことのない超高齢社会を迎えることになります。ディズニーランドを人口比率で考えると「一人の若い来園者に対して一人の壮年世代と一人の高年世代が迎える」ことになります。実際は若い世代を必死で採用するでしょうから、そのとおりにはならないと思いますが、情景としての「若者ばかりのディズニーランド」は姿を消しそうに思えます。
『着ぐるみ脱いだら、あら、おじさん!』というCMが最近放送されていましたが、ミッキーやミニーの中身はシニアだったということは有り得そうです。
ディズニーの様なサービス業こそシニア活力の投入先では!?
これからは70歳まで現役で働かないといけない時代がやってきます。それに対して工場業務や単純作業はAIやロボットが占有し、人間が入り込む余地がありません。シニアに任されるホワイトカラーの仕事の総量にも限度があります。ディズニーランドを見ていて思ったのですが、人を楽しませたり、人に親切に接したりすることに価値が求められる仕事こそ、シニアの為の新しいキャリアパスになっていくのではないかと思います。円熟した人柄に触れる喜びを来場者に与えることや、お客様とのラポールを通すといったことはロボットや機械には肩代わりできない貴重な価値提供になることでしょう。ディズニーランドには世界のテーマパークに先駆けてシニア・キャストの積極的登用をすすめてほしいものです。それが、日本型ディズニーランドの生き残りの手段の一つになりそうな気がします。
久しぶりのディズニーランドは楽しかったけれど、色々考えてしまいました。
久しぶりのディズニーランドをレッサーパンダ一家は時間いっぱい楽しみました。4度目のリベンジは何とか成功に終わったようです。でも、アトラクションの行列の待ち時間、ついつい色々なことを考えてしまいました。これからのディズニーランドどうなるのでしょうね。
3年後、5年後、10年後・・・いつまでも僕たちに夢を与え続けてくれることを祈ります。今日は5年ぶりに遊びに出かけた東京ディズニーランドのお話でした。それでは、またね。
コメントを残す