誰でも描ける!アクリル絵画の優しい手ほどき・宇治川展覧会・編 その3(タッチ画法)
こんにちは、レッサーパンダです。宇治駅前のギャラリーで行う展覧会が近づいています。作品作りも佳境に入っているのですが、一進一退、問題も出てきました。なかなか、思い通りに進まないのが面白い所でもあります。
土、砂の風合いを出すにはどうしたらいい?
今とりかかっている作品は東大阪市にある「石切神社」という神社の山門をテーマにしています。建物自体もかなり複雑な構造で描画していくのに苦労しているのですが、それよりも困っているのは山門が建っている『地面』の表現方法です。
地面を表現するのに絵具を塗り重ねていくだけでは平板な感じになってしまい、全く面白みがありません。そこで、絵画教室のМ先生に相談をしてみました。
「テクスチュアジェル」は使わない方がいい!?
かなり製作の進捗が遅れていますので、手っ取り早く簡単に出来る方法として絵具に砂や土の風合いを出す薬剤を混ぜることを思いつきました。テクスチュアメディウム(テクスチュアジェル)など市販の薬剤を混ぜることでザラザラした質感が出ることはカタログや本で見て知っていたので、М先生に効果のほどを尋ねてみました。
すると先生曰く「土や砂の風合いを出すのにサンド用のメディウムもあるし、よくやる技法として『クレンザー(磨き粉)』を絵具に混ぜる方法もあります。でも、レッサーパンダさん、それはやらない方がいいよ。なかなか扱いが難しいし、一度失敗すると取り返しがつかなくなるので、描き直しを覚悟でやらないといけなくなる。」というアドバイスでした。それじゃ、どんな方法があるのでしょう??
タッチ技法を試してみる!極細筆で地味な作業をひたすら繰り返す・・・
それで、先生のおすすめの方法はというと「細い筆を使い点で表現すること」でした。俗にいう点描 Pointillism、タッチ画法です。絵具を線や面として塗らず、小さな点で表現していきます。有名なのは、皆さんご存じのゴッホですね。先日、ナイトミュージアムへ出かけたオットー・ネーベルも使っていた画法です。先生に薦められたのは5/0号という細い筆です。
穂先が1mmあるかなしかの極細で、少しずつ点を描いていきます。この筆での作業は本当に気が遠くなりそうです。でも、他の分部の細かな仕上げにも使えそうです。値段も思ったより安くて1本百数十円なので2本購入しました。
教訓!「急がばまわれ」という事です。
という訳で夜な夜な地味で気が遠くなる作業を続けています。慌てて失敗するよりも、面倒がらずに着実に筆を入れていくのが一番の近道のようです。
展覧会開催まであと1週間足らず。何とか期日までに完成させようと頑張っています。お近くでお時間のある方は展覧会、ぜひ見に来てくださいね。
というわけで、今日は作品作りのためのタッチ画法のお話でした。それでは、またね。
「Pommier(ポミエ)の仲間達絵画展」
期間:5月31日(木)~6月4日(月)
10:30~17:00
会場:〒611-0021京都府宇治市又振59-3
「ふりーすぺーす宇治日和」
交通:京阪宇治駅から川沿い東に歩いて3分
TEL0774-23-6631
※ご注意:駐車場が無いのでお車の方は200mほど先にある宇治神社横「朝霧駐車場」(有料)をご利用ください。
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