まるでオペラのようなサーカス!!シルク・ドゥ・ソレイユ「キュリオス」
こんにちはレッサーパンダです。皆さん、サーカスに行かれた経験はありますか?昭和生まれのレッサーパンダはサーカスというと拭い切れないイメージがあります。それは、「華やか」だけど、どこか「もの悲しい」という先入観です。けれど、最近のサーカスは本当に陽気でゴージャスなエンターテイメントに様変わりしています。
今回は大人が楽しめるエンターテイメント、シルク・ドゥ・ソレイユの日本公演「キュリオス」に出かけてきました。
とても贅沢な誕生日プレゼント「キュリオス」のチケット
シルク・ドゥ・ソレイユは以前からとても気になっていて「一度、ぜひ行ってみたい!」と思っていたイベント。素晴らしい公演というのは聞いていたのですが、そのぶんチケット代もけっこうお高いのです。一番高価な席だと20,000円以上もします。実は今回、誕生日プレゼントとしてチケットをいただいたのです。(レッサーパンダの誕生日は8月24日です。)本当にありがとう!!
行列と人込みは覚悟の上でしたが、やっぱり大変
人気のイベント、それも土曜日ということもあり会場は満員御礼です。この会場、サーカス小屋らしくテント仕立てなのです。2つのドーム型テントが組み合わさった構成で、メイン会場の手前には記念グッズやファストフードなどを販売する前室のような巨大なホワイエがあります。
覚悟はしていたのですが、あまりの人の多さに辟易として開場を待ちます。レッサーパンダはDブロック18列の2番目の席。舞台正面の中央に位置する抜群の席でした。
華やかで不思議な舞台セットに気分も盛上る
会場に一歩足を踏み入れると、そこは既にシルク・ドゥ・ソレイユの世界です。暗く抑えられた照明を通して見える舞台を円く囲む形で2000を超える客席が用意されています。ちょうどローマのコロセウムを想像してもらうとぴったりかもしれません。不思議な形をした舞台セットを見ているだけで期待に胸が膨らみます。開演時間を本当にじれったい気持ちで待ちました。
テーマは18世紀後半の産業革命、夢物語が現実となる不思議な世界
今回の演目「キュリオス」とは「珍奇な物を集めた部屋」という意味なのだとか。世界観の中心は18世紀のイギリスで起こった産業革命です。舞台上には産業革命をイメージさせる蒸気機関車、電球、自転車、鉄の鍵盤を持つピアノ、チョコレートなどが巨大なイメージの曼陀羅のようにデコレートされています。その舞台の中心に立つ主人公・シーカーは誰もが知る科学者のいでたちです。
混沌とした伝説や寓話の時代から、科学の時代への変遷を体現しているようです。夢物語の理想、空想、非現実が、実存に替わる不思議な場所が『キュリオス』なのです。
サーカスと言うより「歌の無い肉体オペラ」
芸術と科学がクリエイティブにぶつかりあうキュリオス。その世界観を表現するのは人間の鍛え上げられた肉体です。昔のサーカスにはクマやライオン、犬や馬などが登場しましたが、キュリオスのキャストは全て人間です。空中での自転車を使ったアクロバティックなパフォーマンス、5階建てのビルより高くジャンプするトランポリン、集団行動のような組体操の美しさ。
全ては強靭で柔軟な筋肉で表現されます。登場人物は誰一人、歌わないのだけれど「肉体が謳っている」オペラの様に見えました。気の遠くなるような練習の末に実現する「常識外れの離れ業」の数々に心奪われてしまいました。
華やかなフィナーレに感激!!最高の誕生日!
舞台の最後は登場したキャスト達によるフィナーレです。数々の見せ場をもう一度思い起こさせる煌びやかなイメージの洪水といった感じです。
観客への感謝の気持ちを込めた挨拶が終わると、キャスト達は潮が引いた浜辺のように薄情なまでの潔さで消えてなくなります。開演からフィナーレまで約2時間30分、本当にあっというまでした。感動の余韻で席からしばらく立ちあがれません。
遠い昔・・・子供の頃の懐かしい感覚がよみがえる
子供の頃、運動会や遠足の帰り道。過ごした時間が本当に楽しすぎて「まだ家に帰りたくない」と家に向かう足取りが重くなる。そんな記憶はありませんか?今回、キュリオスを観た後、まさに何十年も前に経験した不思議な記憶がよみがえりました。このキュリオスは追加公演も入れると11月4日までやっています。もしかしたら、この感覚をもう一度味わいたくて、会場に足を運んでしまうかもしれません。
今日は誕生日プレゼントで連れて行ってもらったシルク・ドゥ・ソレイユの日本公演「キュリオス」のお話でした。それでは、またね。
シルク・ドゥ・ソレイユ「キュリオス」
公演期間:2018年7月26日(木)~10月29日(月)
追加公演:2018年10月31日(水)~11月4日(日)
公式ホームページはこちら → 「キュリオス」大阪公演
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