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2019-11-18

ラ・コリーナ近江八幡・100年先の暮らしを考えた自然志向の「お菓子」の里

こんにちは、レッサーパンダです。前回、滋賀県にある豊郷小学校に行ったお話を書きました。滋賀県の湖東に行ったらもう一つ、どうしても立ち寄りたい場所がありました。それは近江八幡市にある有名菓子店「たねや」が運営する「ラ・コリーナ近江八幡」です。

お菓子の「たねや」が創った不思議な世界

ラ・コリーナ近江八幡は2015年オープンしてすでに4年。早く行きたかったのですが、なかなか出かける気持ちになれませんでした。その理由は「すごく混雑する」と周りから聞かされていたからです。近江八幡市の山の裾野という不便な立地にもかかわらず初年の来場者数は驚異の165万人!!(驚)

3万5千坪という広大な敷地に建つラコリーナ近江八幡。ラ・コリーナはイタリア語で丘の意味。

3万5千坪という広大な敷地に建つラコリーナ近江八幡。ラ・コリーナはイタリア語で丘の意味。

実はこのラ・コリーナ近江八幡は滋賀の老舗和菓子店「たねや」の本社なのです。本社に併設された旗艦店舗なのですが、その建物の造形が面白いことと、この店舗では「たねや」の洋菓子部門「クラブハリエ」が提供する出来立てのバームクーヘンが食べられることで大人気となりました。

芝に覆われた低い屋根がいい雰囲気です。映画のシーンのようなスポットがあちこちに。

芝に覆われた低い屋根がいい雰囲気です。映画のシーンのようなスポットがあちこちに。

駐車場から続く長いアプローチの先にある屋根に芝を敷き詰めた2階建ての建物がメインショップです。自然と一体化したその姿は、まるで映画「ロード・オブ・ザ・リングシリーズ」に出てくるホビット村みたいです。建物全体は中庭(実は畑や田んぼ)を囲むように建てられており、中国の昔の住居「客屋」(人々が外敵から身を守るために築いた集合住宅)を連想させるような不思議な作りになっています。この建物を見て歩いているだけで「たねや」が仕掛ける不思議な世界に引き込まれます。

長い回廊が中央の中庭をかこむように続きます。先に見えるのは個性的な土産物店。

長い回廊が中央の中庭をかこむように続きます。先に見えるのは個性的な土産物店。

焼きたてのバームクーヘンに驚きの大行列!!

不思議なメインショップの外観を観賞して、いよいよ館内に入ります。館内に一歩足を踏み入れてびっくり!!まるで初詣の神社並みの大混雑です。

メインショップに入るといきなりこの人波。すべてバームクーヘン待ちのお客さん。

メインショップに入るといきなりこの人波。すべてバームクーヘン待ちのお客さん。

レッサーパンダ家のようなマイカーで訪れる家族連れも多いのですが、原因は大型バスで立ち寄る国内外の観光ツアー組にあるようです。皆さんのお目当ては、実演販売している焼きたてのバームクーヘンとその焼きたてが食べられる2階のカフェのようです。

出来立てバームクーヘンを目の前で提供するのが人気の秘密。1日何本焼くんだろう。

出来立てバームクーヘンを目の前で提供するのが人気の秘密。1日何本焼くんだろう。

2階のカフェに続く入場待ちの行列。天井の黒い点は「備長炭」による装飾。

2階のカフェに続く入場待ちの行列。天井の黒い点は「備長炭」による装飾。

レッサーパンダ家も「せっかくここまで来たのだから」とカフェ入場の行列に並ぶことにしました。2階が全てカフェスペースになっておりメニューはコーヒーやジュースの飲物とバームクーヘンのみです。実際に2階のカフェに入ってみると1階の混雑ぶりとはうらはらに意外と静かで落ち着けるスペースでした。

2階のカフェスペース。1階の喧騒から想像がつなかないぐらい静か。窓からは中庭を一望。

2階のカフェスペース。1階の喧騒から想像がつなかないぐらい静か。窓からは中庭を一望。

バームクーヘンに関しては・・・長時間並ばされた腹いせにケチをつけたいところですが・・・正直、本当に美味しかった。しっとりした生地と甘い香りのトリコです。やっぱり出来立ては美味しいのです。

中はふわふわ、外側の砂糖の部分はカリカリです。優しいホイップを付けていただきます。

中はふわふわ、外側の砂糖の部分はカリカリです。優しいホイップを付けていただきます。

フードコートやギフトショップもひと味違います

出来立てのバームクーヘンを堪能し、少し落ち着いたところで施設内を散策してみました。この手の施設にありがちなお土産物コーナーやフードコートもやっぱりありました。でも「たねや」が作るとちょっと趣が違います。そのたたずまいが個性的で、ロンドンバスや海外の旧車が展示されており独特の雰囲気です。そこではオリジナルのマカロンやリーフパイなどを買うことができます。ベーカリーショップのパンも魅力的です。

2階建バスが目を引くギフトショップ。クラブハリエキッズの商品もここで買えます。

2階建バスが目を引くギフトショップ。クラブハリエキッズの商品もここで買えます。

そうそう、フードコートも甘く見ていたのですが、ここで美味しいお気に入りを見つけました。パルミジャーノ・レッジャーノをいっぱい振りかけたホットドックとシチリアのライスコロッケを「たねや」が再現した『アランチーノ』です。

良く焼いたフランスパンにオリジナルのミートソースで食べるホットドック。チーズもいい!

良く焼いたフランスパンにオリジナルのミートソースで食べるホットドック。チーズもいい!

レッサーパンダは特に『アランチーノ』が気に入りまして、ここでしか食べられないのがとても残念でした。

もう一度食べたいアランチーノ!松ぼっくり型ミートソース味のライスの中にはゆで卵が。

もう一度食べたいアランチーノ!松ぼっくり型ミートソース味のライスの中にはゆで卵が。

今後の展開も楽しみ「たねやグループ」のフラッグシップ

館内を見て歩くだけでも十分楽しいのですが、この施設では定期的に自然をテーマにしたワークショップやアーティストの作品展示なども行っています。11月23日(土)、24日(日)には『たいまつフェス』というイベントが開催されます。本当に自然の中で遊んでいる感じが素敵ですね。

これは「たねや」の本社社屋。ラコリーナ近江八幡を一望できる展望台があります。

これは「たねや」の本社社屋。ラコリーナ近江八幡を一望できる展望台があります。

自然豊かな里にある、とても広いラ・コリーナ近江八幡ですが、実はまだ全体の1/3は未完成です。まだまだ自然をテーマにしたガーデンや新しい施設が建設されるみたいです。「お菓子は自然の作物からできている」を合言葉に「たねや/クラブハリエ」は菓子作りを続けたいと言っています。このお店の人たちはお菓子作りを通して「100年後の日本人のあるべき姿」を示そうとしているのだなということが良くわかりました。来年、再来年、その先、このラ・コリーナ近江八幡がどのようになってゆくのか楽しみです。リピーターになるお客が多いと聞きますが、うなずけます。レッサーパンダも、また、違う季節に訪れたいと思います。

伝統をまもりながら、これからのお菓子を考える。たねやの真摯な姿勢が素晴らしい。

伝統をまもりながら、これからのお菓子を考える。たねやの真摯な姿勢が素晴らしい。

今日は滋賀県、近江八幡にあるラ・コリーナ近江八幡のお話でした。それでは、また。

 

ラ・コリーナ近江八幡

住所:〒523-8533  滋賀県近江八幡市北之庄町615-1

交通:<東京・名古屋方面から>  名神高速道路八日市ICより約40分。

<大阪・京都方面から> 名神高速道路竜王ICより約40分。駐車場があります)

電話:0748-33-6666

ラ・コリーナ近江八幡ホームページ

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