誰でも描ける!アクリル絵画の優しい手ほどき・君のひとみは10000ボルト編-その5-
レッサーパンダです。今年はコロナウイルスの影響で、いつもの年より違った意味で騒がしい夏です。それでも世の中は少しずつ普段の暮らしを取り戻しつつあります。お絵描き修行も、秋の作品完成をめざして少しずつですが制作をすすめています。
京都・画箋堂の絵画教室が3か月ぶりに再開
京都の老舗画材店「画箋堂」が主催する絵画教室(美術教室クレエ)でアクリル画を習っているのですが、コロナウイルスの影響で休校状態でした。
その教室が7月から再開されることとなりました。これまで家の狭い部屋で描き続けていたのですが、家だとどうしても作品と一定の距離を取れず全体を俯瞰することができません。特に今回はF20号という大きいキャンバスを使った作品です。狭い部屋だと近視眼的になって、全体のバランスや雰囲気の確認が難しいのです。
絵画教室で学ぶことの意味について
その点、絵画教室は十分な広さがあり、部屋で見るより客観的に作品と向き合えるように思えます。(面白いのはダメな絵でも近くで見続けると、何だか納得して「良い絵」に見えてくるのですよね。不思議です。)
また、久しぶりに教室に出向いて改めて感じたことがあります。絵を描く作業というのは孤独な作業で、絵を描きながら絶えず自問自答したり、あれこれ一人で悩んだりしています。実はこれは家族やどんな親友にも分かってもらえないところがあり、自分自身も「話しても無駄」と勝手に思ってしまうところがあります。絵を描く作業というのは、ある意味、マラソンをしているようなところがあります。かっこよく言うと「自分との闘い」なのですね。
そんな中、唯一、話ができるのは同じように絵を描いている仲間や教室の先生です。お互いの作品を批評したり、上手な人に褒めてもらったりすると、これは間違いなくモチベーションが上がるのです。
新しい技法を学んで表現の幅を広げたい
それと、もう一つ大切なことは絵画教室の先生からのアドバイスです。今回の作品も後ろの風景部分がどうしても上手く描けなくて筆が止まっていました。前面の人物の部分は柔らかく手描きの良さを出したいのですが、後ろの景色は近代的で硬質な建築物を描きたい。その為にはスッキリしてシャープな直線を描きたいと考えていました。このシャープな直線というのは手描きだと本当に難しいのです。
そこで教室のМ先生に相談したところ「ラッカーテープでマスキングする」という技法を教えてもらいました。昔から工作など色々な場面で使ってはいたのですが、マスキングするというこは全く思いつきもしませんでした。
「当たり前」、「簡単なこと」なのですが、自分一人では決して思いつかない事。絵画教室での先生との「会話」は壁を越えるために何よりも大切なことだと3か月のブランクが気づかせてくれました。「やっぱり、この教室続けるべきだ」と改めて実感しました。今後も新しい技法や技術を学んで表現の幅を広げたいと思います。
実は11月締切りの作品展に応募しようかと考えています。今が7月半ばですから残り3か月半でどこまでの作品が仕上がるかはわかりませんが頑張ってみようと思います。展覧会応募の過程は、また改めてブログで報告させていただこうと思っています。
今日は3か月ぶりに再開された画箋堂の絵画教室について書きました。それでは、またね。
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