誰でも描ける!アクリル絵画の優しい手ほどき・君のひとみは10000ボルト編-番外・習作デッサン編-
こんにちはレッサーパンダです。30号のキャンバスに向かい毎晩少しずつ作業をすすめています。それでも制作はなかなか進まず、ちょっと焦っています。今月はお盆にかけて長いお休みもあるので「集中お描き月間」として頑張るつもりでいます。
制作過程で描いた「習作」、「下絵」をどうするべきか?
そんな状況の中、ふっと思いついたことがあります。実は今回、30号という大きな絵を描くにあたり、いくつかの「下絵」、「デッサン」を描きました。いろいろな展覧会を見に行くとメインの作品に添えて、完成までに描いた習作を一緒に飾ってある場面に出会います。せっかくなのでレッサーパンダも見習おうと思いつきました。見ていただく方に制作の工程がわかるよう習作を一緒に飾ろうと思うのです。そのためには、下絵も良い状態で保存しないといけない。ちゃんと額に入れて展覧会で飾れる様にしておくことにしました。
伏見にある丸栄ガクブチさんに相談に行きました
さっそく、下絵用の額を買いに画材屋さんに出かけました。出かけたのは京都市伏見区にある「丸栄ガクブチ」さんです。実はレッサーパンダが生まれて初めて額縁を買ったお店で、何と25年以上のお付き合いです。この店、京都の老舗画材店ですが、かなり個性的なお店です。「額や画材を売ることは作家(製作者)と会話をすること。共感して最適なものを提供する。」ということを信条にしています。その為、ネット通販はしません。また、額の在庫が普通の画材店より群を抜いて多いのです。お客は店で実物を確認し、取り寄せなどせずにその日に買って帰れます。また、洋画の画材だけでなく、日本画や版画、書道、工作用の部材など3階建ての建物いっぱいに展示されており、ファンが多いお店としても有名です。時間が許せば丸1日、店内を見て回りたくなるお店です。
店員さんも個性的な方が多くて「芸大の学生さん」ぽい人や「プロの作家さん」みたいな人が多いのです。レッサーパンダは額装のために、この店に作品を持ち込むときに店員さんの反応を一つの基準にしています。店員さんが興味を持って額選びを手伝ってくれるような時は「この作品、けっこうイケてるかも」という風にベンチマークの材料にしています(笑)。
額に収める前に「定着液」を使ってみる
それで、額選びなのですが、その前に忘れていたことが一つありました。デッサンは水彩画紙に鉛筆で書いているのですが、そのまま額装すると時間とともに色褪せたり、破損の可能性がでてきます。そこで鉛筆や木炭、パステルなどを紙上で安定させる「定着液」を買って塗布することにしました。ちょっとルール違反なのですが、丸栄ガクブチさんの駐車場の隅を借りて仕上げました。わずかなひと手間ですが、鉛筆が水彩画紙にしっかりなじんだように見えます。
選んだのはシンプルなシルバーの額
「額選び」というのは何度経験しても楽しい時間です。店員さんとお話をしながら、あれこれ思い悩み、「これだ!」という物に巡り合えた瞬間は最高です。
今回も1時間近くかかけて額を見て回り、最終的に決めたのはシルバーのシンプルな額でした。マットは少し濃いグレーを合わせました。習作は、あくまでも主役となる作品の引き立て役ですが、それ自体が作品となるような主張も欲しいですね。
良い額が手に入って下絵もちゃんと額装できたので、メインの作品に力を入れていきたいと思います。作品の制作過程は、またブログでご報告していきたいと思います。今日は習作用の額選びのお話でした。それでは、また。
丸栄ガクブチ
住所:〒612-8082 京都府京都市伏見区両替町14丁目165番地
電話:075-601-2809
営業時間:10:00~18:00 月・火曜日休み
※こちらも、最近「絵画道場」という本格的な絵画教室を主宰されているようです。
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