開催!子供が主役・わが家の「読書感想」発表会!!
レッサーパンダです。いよいよ秋の到来です。秋は観光、食欲いろいろありますが、やっぱり秋と言えば「読書の秋」です。今日は読書の秋にまつわるお話です。
読書好き・わが家の子供たちの課題は・・・
わが家には双子の姉妹がおります。早いもので、もう小学6年生になります。二人とも本を読むのは好きで、日々、様々な本を読んでおります。特に左利きの妹パンダは歴史が好きで親が驚くほどの知識を身に着けています。時々『テレビのクイズ番組に出られるのでは??』と思うほどです。その知識の大半は本からのものです。しかしながら、実際に読んでいる本は半分漫画みたいな本で、大人が思う読書とはちょっとかけ違うかな??
そんな折、小学校で父兄面談がありました。子供の読書に関して先生から「しっかり読書してもらっていますが、そろそろ絵の少ない書籍をしっかり読んで自分の考えを人に上手に伝えるための努力が必要では。」というなかなか厳しいご指摘をいただきました。
自宅で「読書感想」発表会を開催することにしました!
「そういえば自分が小学生の頃はどうだったんだろう」と自らのことを振り返りました。レッサーパンダが「本って面白いなぁ!」と思った最初の書籍は小学4年生の時に読んだロフティングの「ドリトル先生航海記」という小説でした。その後、知合いのお姉さんに譲ってもらった「少年少女・世界文学全集」を貪るように読んでいたのが小学6年生の頃。そのころ初めて、ギリシャ神話や北欧神話、シェイクスピアやヘルマン・ヘッセを知りました。これが文学との本格的な出会いでした。
「子供たちにも、もっと本格的に本と向かい合ってほしい。」と思い、あれこれと考えました。その結果、家族で読書会を開くことにしました。初めは読書感想文を書いて見せ合うことを考えたのですが、それでは学校の宿題みたいで長く続かないように思えます。そこで、数冊の本を期日までに読んで、それぞれの本の感想を述べ、その中で1番気に入ったもの、感銘を受けたものを発表しあう会を開催することにしました。上手に発表できた人には図書カードのご褒美付きです。その景品でまた次の課題図書を買ってもらうという仕組みです。
今回選んだ課題図書はこんな感じです・・・
今回は初回ということでお父さんパンダが課題図書を決めました。課題図書は3冊「教養としての世界史・天才たちの人生図鑑」(山崎圭一・監修:歴史上の偉人100人の人生を見開き2ページの文章とイラストで振り返る)、「読書する人だけがたどり着ける場所」(齋藤孝・著:テレビでもお馴染み明治大学の斎藤教授が自身の経験から読書をする意味・意義を優しく語るエッセイ)、「AIとカラー写真でよみがえる戦前・戦後」(庭田杏珠、渡邊英徳・編:東京大学が戦前から戦後にかけての貴重なモノクロ写真をAI技術でカラー写真として蘇られた写真集)の3冊です。初回はエッセイと写真集・図鑑という彼女たちにも親しみやすい書籍から始めました。
大人も参加することで様々な気づきがありました
それで、発表会ですが、ルールは簡単。順番に読んだ本の感想を話し、その中で一番おすすめの本(私のおススメ本)を発表します。参加者は双子姉妹とお父さん、お母さんは審査員です。
双子パンダの姉の一押しは「AIとカラー写真でよみがえる戦前・戦後」です。元々、アンネの日記が大好きで第二次世界大戦にも興味津々です。特に本の中にあった「原爆雲」の写真に感銘を受けたようで「白黒の写真だと教科書に載っている歴史にしか思えないが、カラーで再現された原爆雲を見ると本当に起こって沢山の人が亡くなったんだなぁとリアルに感じることが出来た」と感想を述べていました。
双子パンダの妹は「読書する人だけがたどり着ける場所」を一押しにしていました。好奇心旺盛な彼女はこれまで沢山の本を読んでいますが、かなり偏りがありそれは自分でも気づいていたようです。この本を読んで一番感心したことは「読書するということは文章を読んで自分の経験をもとにイメージで再現する」、「その経験が多いほど読書が面白くなる」ということだったそうです。これまで、挿絵やイラストの多い本ばかりを読んでいましたがこれからは「絵のない本」を沢山読むことを宣言しておりました。
お父さんはといえば、どうしてこの3冊を選んだかその理由をお話しました。また、「読書する人だけがたどり着ける場所」では沢山のおススメ本が紹介されているのですが、実際に読んだのは全体の1/3ほど。この年になってもまだまだ読んでいない本の多さにあらためて気づくとともに「まだまだ人生、楽しいことが一杯ありそう!!」と思わせてくれたことが嬉しかったのです。
今回の優勝は原爆の写真とアンネ・フランクの話を結び付けて発表した双子パンダ姉でしたが、子供たちにとっても大人にとってもいつもと違う濃厚で緩やかな時間が流れた読書会となりました。
今後も機会を作り「わが家の読書発表会」を続けたいと思います。回を重ねるうちに双子パンダたちも本当の読書の喜びに気づいてくれるのではないかと期待しています。
今回は「巣ごもり期間」に実施したレッサーパンダ家の読書発表会のお話でした。それでは、またね。
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