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2021-04-26

京都すき焼の老舗・三嶋亭で目にも麗しい霜降り肉を堪能!!

こんにちはレッサーパンダです。昨年、京都にある清水寺の修復工事が完成しました。観光客が少ないうちに行ってみたいと思っていたのですが、またまた緊急事態宣言でがっかりです。そうそう清水寺と言えば、よく「清水の舞台から飛び降りる」なんて言いますが、ちょっとそれに近い事があったので今日はその報告です。

子供の卒業祝いに高級すき焼店に出かける

3月の末にレッサーパンダ家の双子姉妹が小学校を卒業し無事に中学生になりました。「卒業と入学のお祝いに何か食べに行こうか?」と聞くと二人が口を揃えて「美味しいすき焼が食べたい」と言います。そこで、京都では知らない人がいない名店「三嶋亭」に出かけることにしました。

三条通りと寺町通が交わるあたり、昔からの看板が。まごうことなき「すき焼」屋です。

三条通りと寺町通が交わるあたり、昔からの看板が。まごうことなき「すき焼」屋です。

実は『清水の舞台から飛び降りる』経験というのはこのお店でのこと。このお店、超有名店なのですが、お値段も超(スーパー)です。ランチタイムは一人前「すき焼き7,986円」ですが、実はその上というのがあります。(お値段はないしょね。)めったにない記念日ですから・・・お父さんは舞台から「エィ!!」と飛び降りました。

お店の1階は精肉店でもあります。質の良い牛肉を求めて来店するお客様も多いのです。

お店の1階は精肉店でもあります。質の良い牛肉を求めて来店するお客様も多いのです。

綺麗なお姉さんが丁寧に焼いてくれる絶品・京都牛

この店、創業が明治6年です。148年前からずっと、ここ三条寺町にあります。ちょうど三条通りと寺町の角に位置していて人通りも多いことが、この店を有名にしている理由の一つかもしれません。店の玄関には下足番(これ差別用語かなぁ?)のおじさんがいて靴を預かってくれます。雰囲気のある店内にあがり、急な階段を登り二階へ。一番奥にある座敷に通されました。

雰囲気のある町家風。明治初期のレシピが店内に残っています。味噌、砂糖も売ってました。

雰囲気のある町家風。明治初期のレシピが店内に残っています。味噌、砂糖も売ってました。

部屋には小さなコンロが付いた八角形のテーブルが設置されています。テーブルの真ん中には年季の入った鉄鍋が据えられています。これが、創業者・三嶌兼吉から代々伝わる「牛鍋」なんですね。

予約客として通されたのは、2階一番奥のお座敷。手前が開いているのには訳があります。こちらの空きスペースから仲居さんがお客様にサーブするのです。

予約客として通されたのは、2階一番奥のお座敷。手前が開いているのには訳があります。こちらの空きスペースから仲居さんがお客様にサーブするのです。

まずは、挨拶代わりの先付けです。今回は実はコースですが、すき焼以外の料理はミニマム。

まずは、挨拶代わりの先付けです。今回は実はコースですが、すき焼以外の料理はミニマム。

A5ランクの霜降りをはじめ3度高級牛を堪能

部屋で待っていると綺麗なお姉さん(仲居さん)が食材を捧げ持って登場です。この店では店の仲居さんが肉を焼いき、食事のお世話をしてくれます。見せられた「すき焼肉」に感動です。何と美しい霜降り肉!!大きくて美しいお肉、丁度4枚あります。

みごとに刺しの入った霜降りのブランド和牛(京都牛)。見ていて惚れ惚れします。

みごとに刺しの入った霜降りのブランド和牛(京都牛)。見ていて惚れ惚れします。

この店が使うお肉はA5、A4ランクの高級和牛です。通称「京都牛」。実はこのブランド牛、歴史が古く鎌倉時代にさかのぼります。京都府のブランド畜産品として京都府農林水産部畜産課が認定しているお墨付きなのです。

ところで、レッサーパンダはすき焼の作り方に全くこだわりがないのですが、正しいお作法では『砂糖』が最初。

まずは熱した鍋にラードと砂糖で下ごしらえ。砂糖が少し溶け出したところで牛肉を投入。

まずは熱した鍋にラードと砂糖で下ごしらえ。砂糖が少し溶け出したところで牛肉を投入。

鍋の上に砂糖を広げ、その上に牛肉を乗せ砂糖と肉の油が馴染むのを待ちます。いい塩梅に砂糖と肉が焦げだしたタイミングで満を持して醬油を加えるのです。「ジュウ~」といういい音と甘い香が部屋いっぱいに広がります。超高級の霜降り肉だけをまずはいただきます。「唇で切れる」とはまさにこのお肉のことです。

見てください。この牛肉のボリューム。すき焼というよりステーキですよね。

見てください。この牛肉のボリューム。すき焼というよりステーキですよね。

生卵についけていただきまぁ~す!!たっぷり浸して口まで運ぶこの瞬間、至福の時です。

生卵についけていただきまぁ~す!!たっぷり浸して口まで運ぶこの瞬間、至福の時です。

ボリューム満点のA5肉を贅沢にも一人2枚ずつ・・・これ、すき焼肉のレベルを超えています。まるでステーキを食べているみたい。みんな一言も話さずに黙々とお肉を堪能しています。

たっぷりお肉を焼いたそのあとで、野菜を焼きます。

野菜も上出来。タマネギ、九条ネギや椎茸、お麩がすき焼のタレをしっかり吸っています。

野菜も上出来。タマネギ、九条ネギや椎茸、お麩がすき焼のタレをしっかり吸っています。

これもかなり上等の野菜を堪能し、最後は、またお肉と野菜が入り、はじめてレッサーパンダたちが知っている「すき焼」が登場。でも、高級牛肉と高級京野菜の取り合わせはお茶の間レベルを完全に超えています。外食して感激するという経験はなかなか無いのですが、これ、掛け値なしの感動モノでした。

濃厚な卵。最初の一個はお姉さんがカラザも丁寧にとってくれますが2個目からはセルフ。

濃厚な卵。最初の一個はお姉さんがカラザも丁寧にとってくれますが2個目からはセルフ。

牛肉とお野菜。三つ葉は一束ずつ丁寧に結ばれています。和牛との相性も抜群です!

牛肉とお野菜。三つ葉は一束ずつ丁寧に結ばれています。和牛との相性も抜群です!

 

シンプルがゆえに美味しい絶品デザート

これも上等で味の濃い生卵を2個ずつ、ご飯3杯ずつお変わりして大満足していることころに、デザートが届きました。

デザートはオレンジのゼリー。自然の柑橘類の香りと味を閉じ込めた上出来のゼリーです。これも本当に隙の無い仕上がりで霜降り肉の油をするりと清めてくれる感覚です。あまりにも脂分が綺麗に流れるので、すき焼の脂が持っていかれるようで、ちょっと残念。「口の中にすき焼肉の脂を残しておきたいけど、この清涼感も味わいたぁ~い!」と変なジレンマで頭の中がいっぱいになります。それにしても、三嶋亭、やっぱりだてに150年近く「すき焼屋」やっていませんね。本当にすごい!!

シンプルだけに素材の良さが引き立つオレンジゼリー。すき焼を忘れるぐらい抜群の美味。

シンプルだけに素材の良さが引き立つオレンジゼリー。すき焼を忘れるぐらい抜群の美味。

また来たい!!でもいったい何時になるのやら

お店に入ったのが1時前ですから、すき焼に夢中になっている間にあっという間に2時間半が経ってしまいました。こんなに食事に夢中になれたのは何年ぶりでしょう。子供たちも(お肉の値打ちは良く解っていないものの)大満足だったようです。でも、レッサーパンダ家にとっては「清水の舞台から飛び降りる」大贅沢です。次はいつ来れるものやら。

頑張ってお小遣いを貯めてまた来ますね。こういうのって本当に仕事の励みになるなぁ(笑)

頑張ってお小遣いを貯めてまた来ますね。こういうのって本当に仕事の励みになるなぁ(笑)

帰りにお店オリジナルの牛しぐれ煮をお土産に買いながら「また一生懸命働いて、絶対すき焼食べに来る!!」と決心したレッサーパンダでした。

今日は京都の老舗・すき焼店「三嶋亭」に出かけたお話でした。それでは、また。

 

三嶋亭 公式サイトはこちらから

すき焼  三嶋亭公式サイトリンク

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