創業104年の歴史ある京都のパン店「進々堂」
こんにちは、レッサーパンダです。
前回のブログで京都府立「陶板名画の庭」のお話を書きましたが、その陶板名画の森の北山通を挟んだ向かいに「進々堂」北山店があります。「陶板名画の庭」に行く前に久しぶりにふらっと立ち寄りました。
京都「パン史」の様な存在。誰もが子供のころから知っている街の景色の一部です。
進々堂は、以前ご紹介した「志津屋」と同じく京都市やその周辺エリアに住む人にとっては特別な存在ではありません。創業の大正2年(1913年)から長い時間をかけてすっかり京都の生活の一部になっております。
よく「ザ・京都ブランド」のようなデザートや奇をてらった料理がテレビ・雑誌で紹介されますが、「進々堂のパン」はもっと地元に根付いた存在です。街を歩けば当たり前のようにあるパン屋さんです。でも、それが目に入らないとちょっと淋しい・・・そんな存在です。
う~ん、残念、モーニングを食べそびれました。
北山の進々堂は、パンが美味しいのは当然なのですが、ここだけの魅力があります。
北山店にはレストランとカフェが併設されていて食事ができます。レッサーパンダはここのモーニングサービスが気に入っております。エッグベネディクトが添えられたセットが絶品です。
モーニングを楽しみに訪れたのですが、この日は土曜日の朝ということもあり9:40amの時点で満席でした。1時間待つ覚悟で並ぼうかとも思ったのですが、この日はお昼を人とご一緒する約束があったので、泣く泣く諦めました。お店で買ったベーコンエピ・パンを車の中でかじり、それが、この日の朝ごはんになりました。(いずれ進々堂のモーニングのお話はブログに書きたいと思います。)
実はここのカレーパンがとても美味しいのです。
レッサーパンダの中では「進々堂は志津屋よりちょっと気取った感じ」という印象があります。クロワッサンサンドやバケットの調理パンなどが昔からあってフランスパンを上手に食べさせてくれるお店という感じです。ケーキや洋菓子(マカロン)なども魅力的です。でも、実はもっと庶民的なパンも美味しくて、レッサーパンダはここのカレーパンやピロシキが大好きです。
カレーパンは、中身がカレー餡というよりは「カレーソース」という感じで、この深い味はこだわりの賜物でしょう。
「パン屋が天職」と言切る信念が100年パンを美味しくする。
創業者の続木斉は内村鑑三の門下で熱心なクリスチャンでした。生真面目で自分の信念を持った情熱家だったようです。若いころ詩人をめざしたかれは「真実の生活」という詩を残しています。
その一節には
「尚ほ愛して生きんなんじも我も
尚ほ心して究めむ、此の日の業を
我はパン造りなれば、今日も
よきパンと共に出でて世に働かん」
とあります。パン作りを自身の天職と考え美味しいパンを多くの人に届けることが、神様から与えられた役割と自覚していたのですね。
その恵みを今日もレッサーパンダは味わえるわけです。う~ん、奥が深いですよね。
今日は京都・北山のパン屋さん「進々堂」のお話でした。それでは、またね。
進々堂 北山店
京都市北区上賀茂岩ヶ垣内町93
(京都市営地下鉄・烏丸線北山駅2番出口すぐ)
TEL:075-724-3377
- モーニング 8:00~11:00
- ランチ 11:00~18:00
- ディナー 18:00~22:00(o.s21:00)