一度はぜひ行きたい!!蔵書100万冊が揃う歴史ある書店「丸善」京都本店
そろそろ、本格的な読書の秋ですね。レッサーパンダです。今日は行きつけの書店「丸善」京都本店をご紹介したいと思います。
「読書好き」、「本屋さん大好き」な方にはたまらない有名書店です。
丸善の歴史は古く、明治2年に福沢諭吉の門下生だった早矢仕有的により商社として横浜に誕生したのが始まりでした。この商社「丸善」実はすごい会社だったようで、日本で初めて株式会社を立ち上げたり、生命保険の考え方を導入したり、貿易振興の為に日本銀行より先に銀行を設立したりと今では当たり前になった日本経済の基盤に大きくかかわった会社なのだそうです。他にも万年筆の発売、インキの製造、理科年表の発売、日本最古のPR誌の発刊と丸善が文化の先駆けとして取り組んだ事業は枚挙にいとまがありません。
京都・河原町の商業施設「BAL」の中にある隠れ家書店
書店としての活動は明治後期から海外書籍を輸入していたようです。これが現代にも受け継がれ「洋書といえば丸善」という業界の常識となっています。丸善京都本店の変遷を書くと、梶井基次郎の小説『檸檬』の舞台となった丸善 京都支店は、1907(明治40)年に開設された京都・三条通麩屋町の店舗でした。その後、河原町通蛸薬師へ移転し営業を続けていましたが2005年に閉店。閉店時には、閉店を惜しむお客様が本の上に檸檬を置く様子も話題となりました。 その後、開店をのぞむ声が多く、2015年に「丸善 京都本店」として河原町に戻ってきました。「檸檬」の逸話をご存じない方は、一度、梶井基次郎の古い小説を読んでみてください。この丸善が舞台になっている小説です。(中学生の時に習いましたよね)
現在の丸善京都本店はBAL(バル)というファッションビルの地下1階と地下2階にあります。外観や1階の雰囲気からは到底こんなに大きな書店があるとは思えない、まるで「わざと隠しているような」書店です。
一日中いても飽きない書店。本好きなら本当に幸せな時間が過ごせます。
丸善京都本店は広さこそ1,000坪と昨今の2,000坪を越える巨大書籍に劣るもの100万冊を越える蔵書を誇ります。(この情報は店員さんに聞いたのですが、10万冊の間違いではないかと2度聞きました。)
先に書いた輸入書をはじめ、ちょっと他所では見られない作家の企画コーナーや地元の出版社の紹介などが行われていて足を運ぶたびに新しい刺激を受けます。(このあたりのお話は後日、別のブログで書かせてもらいます。)本当に一日中いても飽きない読書家にとって幸せを感じる隠れ家です。
ハヤシライス(早矢仕ライス)の発祥も丸善です。
京都本店の地下2階にはカフェがあります。ハヤシライスが有名で、苦味のある濃厚な味わいは大人の味です。
以前から「なぜハヤシライスなんだぁ?」と思っていましたら、実はハヤシライスを考案したのは早矢仕有的なのだそうです。
その昔、友人に肉や野菜のゴッタ煮を振舞っていたところ美味しいと評判になり、いつの間にか「早矢仕さんのライス」=「ハヤシライス」となり、街のレストランメニューになったそうです。
万年筆は丸善が日本ではじめて輸入をはじめたこともあり、筆記具を中心とした文具の販売にも力を入れています。
そうそう、プチ情報ですが、こちらのトイレの美しさも特筆ものです。シティーホテルも顔負けの優雅なトイレで、スピーカーから流れる音楽もオーディオの域です。なぜか、いつも流れているのがオールド・ハワイアンなのがちょっと不思議です。
また、このBALビルには書店やファッション以外にも京都市内で一番大きな無印良品のお店やムジカフェもあり家族で訪れても楽しめます。京都を訪れる際は、有名観光地もいいですが、ぜひ一度、丸善京都本店を訪れてください。京都人は「本当に良い物」はしっかり隠しますからね。今日はレッサーパンダが通う書店「丸善京都本店」のお話でした。それでは、またね。
(参考:丸善ホームページ、パンフレット「丸善はじめ物語」)
丸善 京都本店
住所:〒604-8031京都市中京区河原町通三条下ル山崎町251
TEL:075-253-1599(書籍)
075-708-3408(カフェ)
営業時間」11:00~20:00
(カフェのみ21:00、ラストオーダー20:30)