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2017-12-11

誰でも描ける!アクリル絵画の優しい手ほどき・その6(番外編「バーニッシュ」)

レッサーパンダです。前回の「アクリル絵画の優しい手ほどき」で絵を額に入れて完成のつもりでしたが、絵画教室のМ先生から、まだ最後の仕上げがある事を教わりました。

作品を長期保存、良い状態に保つための仕上げです。

先生のお話では、作品の表面を守り長期的に楽しむための仕上げとして「バーニッシュ」を塗布するとのことです。バーニッシュは絵具の上から塗るいわば保護剤です。室内でも絵画を長期に展示したりすると光を受けて退色したり、埃をかぶったりします。その様な物理的な干渉から作品を守るために塗布します。人によってはこのような表面保護剤で仕上げをしない人もいるようで人それぞれです。レッサーパンダは何事も勉強ということでグロスバーニッシュの塗布に挑戦しました。

「グロスバーニッシュ」は初心者向けの扱いやすい艶出し保護剤です。

「グロスバーニッシュ」は初心者向けの扱いやすい艶出し保護剤です。

バーニッシュは5種類。表現したい風合いにより使分けます。

レッサーパンダが使っているリキテックスというメーカーからは5種類のバーニッシュが販売されています。各々のバーニッシュの違いは

  1. 仕上げに艶があるか、艶が無いか
  2. 直接絵に濡れるか、水で薄めるか
  3. バーニッシュ単独で使えるか、他のバーニッシュと組合せて使うか

と言ったところです。バーニッシュの塗布は特に「艶を出すか」(グロス仕上げか)、「艶を消すか」(マット仕上げか)が重要で、最終的に絵の雰囲気を大きく左右します。

レッサーパンダは艶出しの標準的な「グロスバーニッシュ」を使うことにしました。

「グロスバーニッシュ」使用上の注意です。

バーニッシュの使用には注意があります。あくまで仕上げ材なので(絵具の溶剤ではないので)絵具と混ぜないことです。つまり、出来上がった作品に塗る際は、作品が完全に乾燥していることを確認してから塗布するのです。アクリル絵具は乾きやすいのですが、保護剤の影響を受けないためには、やはり2週間程度の乾燥期間をとりたいところです。

液を直接作品に垂らしていきます。初めは青みがかった乳白色ですが時間が経つと透明に。

液を直接作品に垂らしていきます。初めは青みがかった乳白色ですが時間が経つと透明に。

また、塗布後はすぐに額に入れずに2~3日間乾燥させます。埃の立ちにくい静かな場所でバーニッシュをゆっくり乾燥させます。乾燥途中で埃や髪の毛がついていしまうと取れなくなり、折角の作品が台無しです。

斑が出ないように、筆の毛が作品に残らないように、気泡ができないように丁寧に塗布。

斑が出ないように、筆の毛が作品に残らないように、気泡ができないように丁寧に塗布。

いよいよ待ちに待った作品の完成です。

レッサーパンダは「グルスバーニッシュ」という保護剤を塗りました。艶出しのバーニッシュです。初めは白っぽい色ですが、時間が経つと段々と透明に変わります。出来上がりは透明感が増し、上品な艶が出ました。

グロスバーニッシュが塗りあがりました。時間が経つにしたが透明感のある艶がでます。

グロスバーニッシュが塗りあがりました。時間が経つにしたが透明感のある艶がでます。

3日間丁寧に乾燥し、いよいよ初めてのアクリル絵画作品の完成です。出来上がった作品は会社の皆さんのご厚意で、職場の事務所の壁に飾らせていただいています。

再度、額装して出来上がり。ここまで約4カ月かかりました。

再度、額装して出来上がり。ここまで約4カ月かかりました。

今日は、アクリル絵画の仕上げバーニッシュ(保護剤)のお話でした。それでは、またね。

リキテックス「グロスバーニッシュ」

40ml:¥420(税別)

120ml:¥900(税別)

240ml:¥1,650(税別)

※塗布面積:原液1回塗り120mlで約2.2㎡。レッサーパンダはこの120mlを購入して使用しました。

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