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2017-10-08

誰でも描ける!アクリル絵画の優しい手ほどき・その3

今回はアクリル画制作の第三回目です。下書きをしたキャンバスに色を付けていきたいと思います。

描き上げた下絵にいよいよ色をつけていきます。

アクリル絵具の基礎知識を教わりました

初めにアクリル絵具に関する基本的なことを教わりました。レッサーパンダは「リキテックス」というアメリカの絵具を購入しました。1950年代に最初にできたアクリル絵具で、いわば老舗です。アクリル絵具は日本製、ヨーロッパ製など様々あるようですが、色の安定性や安全性(AP・CPマークの取得)、200種類を超える色のバリエーションやメディウム(展色剤)の多さなどによりリキテックスを選ぶ人が多いようです。基本的には日本製などより少し値段が上がります。リキテックスは老舗だけあって細かなところに気配りがなされています。例えばチューブの裏にその絵具に関する情報の詳細が記されています。

入門用12色のソフトタイプのセットを使っています。ソフトタイプは柔らかく伸びる絵具です。立体感をだしたり存在感を強調するにはレギュラータイプがおすすめです。

説明の詳細は省きますが、その絵具の明度(VALUE)、彩度(CHROMA)、顔料名(PIGMENT)、透明度、マンセル色環番号、色相、価格帯まで細かく書かれています。レッサーパンダは素人ですから、感覚で色選びをしていますが、色にこだわるプロには貴重な情報なのだと思います。

絵具の裏には細かい文字で詳しい情報が。明度、彩度は数字が大きいほど、その特性が強いということです。

とても大事な取り扱い上の注意と特徴

アクリル絵具には、いくつか大事な取り扱い上の注意があります。

1.アクリル絵具はすぐに乾いてしまいます

アクリル絵具は水彩や油彩と違い乾くのがとても速いです。レッサーパンダの見たところ早いと5分ほど、重ね塗りをしても15分程度で乾いてしまうようです。 そのおかげで重ね塗りが上手くできます。水彩のように下の色がにじみません。初心者には嬉しい特徴です。逆にパレット上に絵具を落として、そのまま放置すると乾いて使えなくなるというデメリットもあります。気を付けないと、せっかく苦心して作った貴重な色が乾いて使えなくなるという悲しいことになります。

2. アクリル絵具は乾くと取れないので慎重に

これもアクリル絵具のメリットでもあり、デメリットでもあるのですが、一旦乾くと全くとれません。それを利用して木やプラスチックなど水彩や油彩ではかけない物にも着色することができますが、一旦、衣服などに付くと絶対に取れないそうです。作業の際はエプロンやスモッグを使うことをおすすめします

3.違うメーカーの絵具を混ぜないように注意

メーカーごとに樹脂の配合が違う様で、違う会社の絵具どうしを混ぜると困ったことが起きます。樹脂の種類や混合比率は企業秘密なのだそうですが、最近はリキテックスを目指して各社リキテックスに近づいているようで驚くような極端なことは無いようですが注意が必要です。昔は違う会社の絵具を混ぜるとおかしな色になったりしたそうです。好奇心旺盛なレッサーパンダは早速、実験をしてみました。リキテックスの青と日本のメーカーであるターナーの白をパレット上で混ぜてみました。混色から約10分。混ぜてない単色はほぼ乾いてしまいましたが、混ぜあわせた色はいっこうに乾きません。その後、20分経っても乾きませんでした。こういう事だったのですね。

上のリキテックス(青)、ターナー(白)は乾いています。一方、混色した部分は乾きません。混ぜ合わせた中でも周りのリキッテクスが残る濃い青の部分が乾きだしているのがお判りいただけるでしょうか。

ということで、以上のようなことに注意しながら、少しずつ丁寧に色付け作業をすすめたいと思います。続きはまた次回、それではまたね。

おおざっぱに色を付けてみました。これから細かに描いていきます。

画箋堂・美術教室クレア

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