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2017-12-09

fiveran(ファイブラン)はパン屋さん激戦区・烏丸御池に出来た業界の大物ルーキー店

京都の烏丸通りと御池通りが交わるあたりはビジネス街で飲食店が多いのですが、パン屋さんが多いことでも知られています。「ル・プチメックや「Flip up!」、「FUER DE FARINE」などなど有名店が集まるいわば激戦区です。ファイブランさんはそんなパン屋さん激戦区に満を持して昨年の11月に開店した言わば大物ルーキーです。

時間が経っても美味しい不思議なバケットとは。

事の始まりは今年の7月でした。梅雨明け直前のとある土曜日。実家へ行く用事があり、遅い朝食をごちそうになりました。叔母が薄切りにして焼いてくれたバケットが気になりました。2日前に人からもらったバケットを軽くトーストして出してくれたのです。時間が経っているので全然、期待していなかったのですが2日前のパンがやけに美味しかったのです。「このパン焼きたてを食べたら、さぞかし美味しいだろうなぁ」とぼんやり考えながら黒っぽいお店の名刺を見ていました。それから3ヵ月、「関西のおいしいパン屋さん」という「ぴあ」から出ているムック本を喫茶店でたまたま見ていると「ファイブラン」が取材されていました。普通のパンの10倍以上の時間をかけて生地を発酵させているのだそうです。そのため水分の含有が豊富で冷凍保存しても焼きたてと味が変わらないと書いてありました。以前、朝食に食べたパンを思い出し納得しました。もう、そうなると、この「ファイブラン」に行きたくて、行きたくて仕方がありません。

室町通りに面したお店の外観。外から見ると中の意外な広さが想像できません。

室町通りに面したお店の外観。外から見ると中の意外な広さが想像できません。

やっと念願かなってファイブランに行けました。

今年は何だか公私ともに忙しい時で、なかなかファイブランに出かける時間がとれませんでした。先日、鈴虫寺に行った帰り「お昼ご飯何食べよう」と思った時に「ファイブラン」の事を思い出しました。場所は室町通沿いです。姉小路通りと三条通りのちょうど真ん中あたりの西側です。「また、攻めた場所に出店したものだなぁ」というのが第一印象です。京都では「室町、姉小路を下がったあたり」と言えば知らない人はいないかわりに「味にも一過言ある、うるさ型が多いのでは?」と心配になります。よほど味に自信があるのでしょう。

客層を見るとお店の人気のほどが伺えます。

レッサーパンダがお店に着いたのは、11時30分頃。店内は繁華な室町通りに面した路面店としては、しっかり広さがあります。オーバル状の(曲線状の)大きな陳列カウンターは綺麗な木製で、ざっと30種類ほどのパンが陳列されていました。

木目が美しいパンの陳列台。綺麗な曲線を描く陳列スペースが店内を個性的に見せています。

木目が美しいパンの陳列台。綺麗な曲線を描く陳列スペースが店内を個性的に見せています。

残念ながら午前中に焼き上がったパンはかなり売り切れていて「売切れ御免」な商品も本当に多数。それでも次々お客がやってきてパンを買って帰ります。

商品のいくつかにはひと口サイズにカットされた試食品が用意されています。

商品のいくつかにはひと口サイズにカットされた試食品が用意されています。

新しいパンが焼きあがらると見る間に売れて行きます。

新しいパンが焼きあがらると見る間に売れて行きます。

見ていて面白いのは客層です。本当に「老若男女」という言葉がぴったりです。ご高齢のおばあちゃまから、サラリーマン、学生さん、高級そうな服装のマダムにOLさん、みんな「美味しい物を知っている」ぽい人たちばかりです。この辺オフィッス街で若い女性ばかりかと思っていたので本当に意外でした。

レジに並ぶお客。京都の真ん中で日常使いされている店であることが良く分かります。

レジに並ぶお客。京都の真ん中で日常使いされている店であることが良く分かります。

客層の幅の広さからも人気のほどが伺えます。レッサーパンダも「イチジク・マスカットルヴァン」や「キタノカオリバケット」(名前がおもしろいでしょ。)、「ショコラ・シュトーレン」(チョコレートを練り込んで焼いたパン)、「パティシエール」(自家製カスタードクリームパン)などを大人買いしてしまいました。

たぶん、このパンが夏に食べたバケットに違いありません。「キタノカオリ」というネーミングがとてもユニークで面白いですね。ぜったいに「北野 香」じゃないよね??

たぶん、このパンが夏に食べたバケットに違いありません。「キタノカオリ」というネーミングがとてもユニークで面白いですね。ぜったいに「北野 香」じゃないよね??

実際にパンを焼いていたお兄さんが、サービスでパンをカット。何枚切りにするか注文も可。

実際にパンを焼いていたお兄さんがサービスでパンをカット。何枚切りにするか注文も可。

味は最高!でも味だけじゃない新しいお店。

支払いをするためにレジに並んていると、何人かが店の奥に消えて行きます。どうやらイートインコーナーがあるようです。レジのお姉さんに尋ねると「はい、イートインでは飲み物も出しています。ドリンクの料金もパンと一緒にこのレジでいただきます。」とのことでした。

店内奥のイートインに続く長い廊下。右手には厨房が見えます。

店内奥のイートインに続く長い廊下。右手には厨房が見えます。

ガラス張りの厨房を右に見ながら、細くて(幅1mぐらい)長い(奥行きは7~8mぐらいか)廊下を抜けるとイートインです。

廊下の窓越しにご主人が生地の仕込みをする場面を目撃。超ラッキーです!!

廊下の窓越しにご主人が生地の仕込みをする場面を目撃。超ラッキーです!!

テーブル席5セット、カウンター3席と店奥のスペースにしては意外と広いことに驚きです。

イートインにはテーブルが16席、ほかにカウンター3席。とても居心地の良い空間です。

イートインにはテーブルが16席、ほかにカウンター3席。とても居心地の良い空間です。

お腹が空いたレッサーパンダはそこで大人気の「パティシエール」(一人購入が5個までの限定品)と「カプレーゼ」(ジューシーなトマトの甘さが口いっぱいに広がる♪ 生ハム・バジル・クリームチーズのプティパン)をコーヒーと一緒にいただきました。

左が一押しのパティシエール。大人気で購入できるのは一人5個まで。売切れ必至の逸品。

左が一押しのパティシエール。大人気で購入できるのは一人5個まで。売切れ必至の逸品。

手炊きでじっくり煮込んだとろとろのカスタード。パンというよりも、もっちりと上品に仕上げた食べ応えのあるシュークリームの様。バニラの良い香り、写真を撮るのを忘れて思わずかじりつきました。

手炊きでじっくり煮込んだとろとろのカスタードクリーム。クリームパンというよりも、もっちりと上品に仕上げた食べ応えのあるシュークリームの様です。バニラの良い香りに魅了され、写真を撮るのを忘れて思わずかじりつきました。

レッサーパンダがお土産のパンで夕食を作りました。

その日の夕食は、レッサーパンダが作ることになっており、概ね献立は決めていました。以前、キューピーで買った特別なマヨネーズを使いたかったこと、クリームチーズ、ちょっと厚切りのロースハムやベーコンがありましたので、それで「スペインのバル」風の手で摘まめる料理を考えていました。

本日のお土産。この日の晩御飯です。以前キューピーで買った高級マヨネーズやブルーベリーのジャム、クリームチーズなどを使ってみたいと思います。

本日のお土産。この日の晩御飯です。以前キューピーで買った高級マヨネーズやブルーベリーのジャム、クリームチーズなどを使ってみたいと思います。

今日は念願かなって、「ファイブラン」にお邪魔できたので、月曜日の夕食にもかかわらず、何だか夕食に力が入ってしまって(調子にのっちゃって)、美味しいパンに合うラタトゥイユまで作ってしまいました。

今日は昨年11月にオープンしたパン屋さん「ファイブラン」さんのお話でした。

ベーカリー fiveran(ファイブラン)

住所:〒604-8174京都市中京区室町通三条上役行者町377

営業時間 9:00~19:30

TEL:075-212-5696

定休日:火曜日(年末年始などはお問合せを)

地図:

 

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