行列ができる昭和な洋食屋さん「グリル小宝(こだから)」に行きました。
レッサーパンダです。「京都アートめっせ」に参加したお話は書きましたが、会場の岡崎公園から歩いて10分ほどの場所に「グリル小宝」という洋食屋さんがあります。最近は全国からお客さんがつめかける有名店になってしまいました。今回、「岡崎まで来たのなら絶対に行きたい!」というお母さんパンダのリクエストに応えて立ち寄ることにしました。
レッサーパンダが中学生、高校生の時に通った古いレストランです。
実はレッサーパンダは小学5年生から高校3年生まで剣道をやっておりました(一応有段者です)。その頃、岡崎公園の一角に「武徳殿」という戦前からある木造建築の武道場があり、そこで昇段試験や演武、集合練習が行われレッサーパンダも足しげく通っていました。その後、武徳殿(現在は「旧武徳殿と名称変更)は警察学校や京都芸術大学に管理され、現在では重要文化財として京都市武道センターが管理する施設となっています。長くなりましたが、グリル小宝はその武徳殿への行きかえりによく立ち寄った洋食屋さんでした。
いつも決まってオムライスを食べていました。(というより、当時は安かったオムライス以外は食べたことがなかったと思います。)今は京都以外からやってくるお客で満席ですが、現在の立派な建物が建つ前は何処にでもある街の場末の洋食屋さんでした。
30年ぶりの訪問。そう、これこれ、味は昔と変わりません。
雨降りの日曜の午後にもかかわらず、グリル小宝は満席でした。席に着くと、お母さんパンダが早速メニューをにらみ注文を検討します。「何がおすすめ?」お母さんパンダの問いに「オムライス以外食べたことない。」と答えて呆れられました。
でも飽きの来ないあの味を(健在ならば)味わってほしいので、まずはオムライスの注文が決定。あと、洋食屋さんと言えばハンバーグということとでハンバーグも入閣決定。最後にスパゲティを頼もうという事になりましたが、この店にはビーフ、チキン、エビと3種類のスパゲティがあります。どれも美味しそうなのですが、あえて珍しいエビのスパゲティを注文しました。3品を4人でシェアしていただくことにしました。料理が届くまでの合間にサービス係のお兄さんがお水を注いでくれるのですが、ピッチャーをオデコの辺りに構え、そこからオヘソの付近に持ったコップに狙いたがわず一本の滝のように注いでくれます。何とも見事なパフォーマンスに目を奪われました。(昔こんなこと、やってたかなぁ??)そうこうしている間に、まずオムライスが届きます。オムライスは大・中・小と3サイズあるのですが、頼んだ中サイズでも一般の大サイズのボリュームです。一口食べて、懐かしい味に青春時代を思い出しました。そうそう、この味です。
ハンバーグの肉汁、スパゲティの海老もプリプリ極上。
続いて届いたハンバーグも仲良く4人で切り分けていただきました。ナイフを入れると溢れる肉汁。お母さんパンダが一口食べて「まるで小籠包みたい。肉汁があふれるね。独りで食べたかったぁ!」と悲鳴を上げておりました。
エビのスパゲティも小海老の量の多さに目じりがさがります。子パンダたちも「エビばっかり食べてずるい!!」などと喧嘩しながらとりあっておりました。デザートを食べようという話もしていたのですが、もうこれで満腹です。オムライスを大サイズにしなくて本当に良かったです。
改めて思うのですが、最近、京都の古いお店は行列店ばかりになってしまい、本当に残念です。でも、行列ができるには、やっぱりそれなりの理由があるのですね。美味しいオムライスを食べたい時は、行列覚悟でぜひ足を運んでみてください。レッサーパンダは次来たときはハヤシライスを食べるつもりですよ。 今日は、京都・岡崎公園の側にあるグリル小宝のお話でした。
クリル小宝(こだから)
住所:京都府京都市左京区岡崎北御所町46
営業時間:午前11:30〜午後9:45 毎週火曜と第2第4水曜定休
TEL:075-771-5893
料 金:ハンバーグ 1,770円 オムライス 大・1,450円、中・970円、小・650円 エビスパゲティ1,250円
※ライスは別料金なのでご注意を。