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2017-11-05

京都国立博物館『国宝展』驚異の来場者20万人越えで大行列!!

レッサーパンダです。41年ぶりに開催されている「国宝展」に行ってきました。既に見に行った人から「強烈な大行列だよ。」と聞かされていましたが、噂以上の人出に驚きました。

関西のこの秋一番の目玉イベント。国立博物館・開館120周年記念の企画展です。

関西のこの秋一番の目玉イベント。国立博物館・開館120周年記念の企画展です。

国宝展は京都国立博物館の開館120年記念行事です。

京都市近辺に住む者にとって京都国立博物館は「小学校の遠足で行くところ」という位置づけです。国宝や重要文化財を多数所蔵しているのに、近年まで「古くて」、「さえない」文化施設・・・というイメージでした。何せ出来てから120年も経っており建物は超レトロで建物自体が重要文化財です(建物が重文になるというのは「古くて壊れやすいから、あんまり触っちゃ駄目よ」という意味ですよね)。

子供の頃、何度も足を運んだレトロな旧館。今は文化財として保存されています。

子供の頃、何度も足を運んだレトロな旧館。今は文化財として保存されています。

ところが2013年に平成知新館(旧・新館(?)を建て直した最新の展示館)が建ってから印象がかなり変わりました。レッサーパンダは2003年に行われた「スターウォーズ展」以来の訪問ですが、近代的なイケている文化施設に変身していました。

谷口吉生氏・設計による平成知新館。この建物が出来てイメージが大きく変わりました。

谷口吉生氏・設計による平成知新館。この建物が出来てイメージが大きく変わりました。

噂通りの長蛇の列。思わず引いてしまう大行列。

レッサーパンダはとある用事のついでに、久々に平日の午前中、時間がとれたので「速攻で見に行こう」と早めに出かけました。開館時間が午前9:30だったので一番乗りを目指して8:45頃に到着しました。すると何という事でしょう。もう既に入場の為の行列が始まっていて、ざっと200人以上の人が並んでいます。

午前9時頃にはこの行列です。いったい何時に開館してたんだろう??

午前9時頃にはこの行列です。いったい何時に開館してたんだろう??

それも大半が高齢者なので並んだレッサーパンダは少々浮いておりました。開館時間には、ほぼその3~4倍近い人が並んでいました。

午前9時25分頃の様子。平均年齢の高さにも驚かされます。

午前9時25分頃の様子。平均年齢の高さにも驚かされます。

解かりやすい展示品が大人気の秘密です!

久しぶりの大行列に期待が膨らみ、少々興奮気味に入館開始です。全部で210点の国宝が一堂に集まっているのですが、館内には「各フロアのみどころ」を簡単に示したパンフレットが置いてあるので、真っ先に、これを手に入れてください。きっと役に立つはずです。順路としては、まずエレベーターで3階へあがります。3階は考古学コーナーで、中学校の歴史の教科書で見た「火焔型土器」などが見られます。そこから順に日本の歴史、時代に即して中世、近世の絵画などが見られる2階へ、1階は豪華な絵巻や染色、金工、漆器などが展示されています。非常に分かりやすい展示品の数々で弘法大師・空海の直筆書簡や雪舟の水墨画、寒山拾得図、俵谷宗達の風神雷神図など、誰もが一度は学校の教科書や美術書で目にした歴史的遺産の実物を至近距離で見ることができます。歴史や美術品に詳しくない人でも手軽に楽しめる展示品の数々です。こんな所が大人気の秘密かも知れません。

館内はかなり広いので心配した混乱もなく見学ができました。

館内はかなり広いので心配した混乱もなく見学ができました。

侮っていた国立博物館でしたが、これほどまでの展示を集める実力に脱帽です。

博物館内の穴場をひとつご紹介します。

あまりの人の多さに少々くたびれたレッサーパンダですが、穴場を見つけました。一階の一番奥に「レストラン The Muses (ザ・ミューゼス)」というカフェレストランがあります。

おすすめの「レストラン The Muses (ザ・ミューゼス)」中庭を見ながらお茶できます。

おすすめの「レストラン The Muses (ザ・ミューゼス)」中庭を見ながらお茶できます。

博物館の玄関先にも「カフェ・からふね屋」という同じような形態の店があるのですが、こちら人目につくせいか入店待ちの行列です。それに引き換え「ザ・ミューゼス」は気がついていない人が多いのか、見学に忙しくて眼に入らないのか、とても空いています。レッサーパンダは午前10:20頃に入りましたが、その時のお客は自分独りでした。値段がお高いのかと覚悟しましたが、コーヒーは普通でした。

コーヒーが予想以上に上質で、レベルの高いカフェ・レストランです。

コーヒーが予想以上に上質で、レベルの高いカフェ・レストランです。

綺麗な中庭を見ながらのんびり出来てなぜ人が入ってこないのか不思議でした。店外の大混雑が遠い世界のことのようです。

入館の狙い目はいつ頃なのか??

来場者20万人を超える大人気展覧会ですが、ではいつ行けば空いているの??ということですが、残念ながら土・日曜日、休日は絶望的です。もし、平日に行けるならお昼時の12:30頃から14:00頃が狙い目のようです。来場者の平均年齢が異常に高い(とにかく高齢者が多い)ので朝一番はとても混みます。(早起きのお爺ちゃま、おばあちゃまがくたびれ出す時間が良いという事か?)また、閉館間際の午後4:00頃は駆け込みと「閉館間際は空くだろう」という読みでやって来る人が案外多いので混み合うそうです。最終日は11月26日なので、もしご興味と根性のある方、普通の京都観光に飽きた方は良ければ足を運んでみてくださいね。

ロダンの本物です。「考える人」も今回の異常な行列には少々困り顔です。

ロダンの本物です。「考える人」も今回の異常な行列には少々困り顔です。

今日は京都国立博物館で開催されている大人気「国宝展」のお話でした。

それでは、またね。

京都国立博物館 開館120周年記念・特別展覧会「国宝」

住所:〒605-0931 京都府京都市東山区茶屋町527

開館日・時間:

火~木・日 午前9時30分~午後6時(入館は閉館の30分前まで)

金・土曜日 午前9時30分~午後8時(入館は閉館の30分前まで)

料 金:一般 1,500円、大学生 1,200円、高校生 900円

交通アクセス:

◆JR京都駅からJR奈良線にて東福寺駅下車、京阪電車にて七条駅下車、東へ徒歩7分。

◆京都駅前D1のりばから市バス100号、D2のりばから市バス206・208号系統にて博物館・三十三間堂前下車、徒歩すぐ

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