藤原製麺の「動物園ラーメン」は本当に動物たちの役にたっているのか?
レッサーパンダです。子供たちとスーパーに買物に出かけた時に、上の娘が「このラーメン買って」とおかしな袋を持ってきました。白い袋と黒い袋。手に取ってみると、これはどうやらインスタントラーメンのようです。「ひと袋185円だし、まあいいかぁ。」と完全に衝動買いです。
動物園とのコラボ企画で出来たインスタントラーメン
家に帰って袋を良く見てみると製造者は北海道旭川市の「藤原製麺」という会社のようです。会社の名前に聞き覚えがあったので、早速ネットで検索しみました。やっぱりそうだ!以前、「熊出没注意ラーメン」というインスタントラーメンで脚光を浴びた会社です。
吠えている熊のイラストが、とてもインパクトがあり記憶に残っていたのです。ついでに動物園ラーメンについて調べてみると白い袋は札幌円山動物園ラーメン塩ということで「札幌円山動物園で飼育されていた『ピリカ』(白くま)の顔をパッケージにしたかわいいデザイン。しかしながら中身は本格的な塩ラーメン。売上の一部を動物園のえさ代として寄付しております。」とウンチクが書いてありました。
黒い方は京都市動物園ラーメン醤油「京都市動物園で飼育されている西ローランドゴリラ『ゲンタロウ』の顔をパッケージにしたかわいいデザイン。しかしながら中身は本格京都風醤油ラーメン。 売上の一部を動物園のえさ代として寄付しております。」とありました。つまり、動物園からお墨付きをもらった冠商品なのですね。
予想以上に美味しい「札幌円山動物園ラーメン塩」と「京都市動物園ラーメン醤油」
せっかく買ったので、お昼ご飯に早速食べてみました。作る手順は普通のインスタントラーメンと変わりません。ゆで時間が4分半とちょっと長目かな。麺は1袋ずつしかないので親子4人で半分ずつ分け合って食べました。
所詮、インスタントラーメンと侮っていたのですが、食べてみるとこれが案外いけるのです。円山動物園ラーメンは玉葱の香りが強くコクのある塩です。コシのある堅めの麺とよく合います。京都市ラーメンは黒いスープで、見た目はしょっぱそうなのですが、案外さっぱりしていて醤油の風味が上手に残るように仕上げられています。
京都駅前の「新福采館」の醤油ラーメンみたい。(ちょっと褒めすぎ(笑))本当はメンマや焼豚があるといいのですが、残念ながら用意がなかったので、白菜と玉ねぎ、薄切りハムをごま油で炒めて具にしました。焼きのりが無かったので味付けのりを代用しましたが、けっこう美味しくいただけました。
動物園ラーメンは動物園の役にたっているのか?
ラーメンは美味しかったのですが、「売上の一部を動物園のえさ代として寄付しております。」という宣伝文句が気になってしかたなかったので藤原製麺に電話をして聞いてみました。フリーダイヤルに電話をすると若い女性が出ました。訳を話して「どのくらいの金額が動物園に寄付されるのか?」と聞くと、解かりかねるので担当者につなぎますと一旦保留。10分近く待たされて(けっこう長く待たされました)品質保証部だという男性が電話に出ましたが「私は直接の担当ではないので、お客様(レッサーパンダのこと)に担当者から折り返し電話させます。」ということで即答はしてもらえず。一旦電話をきります。きっかり20分後に先方から電話があり「このラーメンに関して動物園にどのくらい寄付されているのか教えてもらえますか?」と聞いたところ「社外秘でお伝えできない」とのことでした。
何だか待たされたわりには中途半端な返答で、フラストレーションがたまりました。本当に動物の餌代になっているのか??疑問が残るところです。それにしても、この会社の社員3人と話をしましたが、誰も名前を名乗らないのは会社の方針なのかなぁ。。
結局、美味しければ良いということかな?
何だか、尻切れトンボの結末でしたが、これ以上しつこく詰めると「クレーマー」扱いされそうですね。まあ、このラーメン、予想した以上に美味しかったし、寄付に関しては藤原製麺さんの善意に任せて『まあ、良いか・・・』ということに。ホームページを見ていると、白くまとゴリラ以外にも東京上野動物園ラーメン醤油(パンダ)、大阪市天王寺動物園カレーラーメン(トラ)なんて言うのもあるようなので、一度食べてみたいと思います。通信販売もあるようだしね。今日は旭川の藤原製麺「動物園ラーメン」のお話でした。それでは、またね。