toggle
2018-03-12

「茶ろん上七軒」は舞妓さんもやってくる、ちょっと懐かしいレストラン

レストラン「茶ろん上七軒」(さろんかみしちけん)のお話をしようと思うと「上七軒」(かみしちけん)のことをご説明しないといけません。上七軒は京都で一番古い花街です。

日曜日のお昼前にもかかわらず、歌舞練場に続く道は表の喧騒が嘘の様に静かです。

日曜日のお昼前にもかかわらず、歌舞練場に続く道は表の喧騒が嘘の様に静かです。

祇園や先斗町よりも歴史が古く、室町時代に北野天満宮が再建された際に、その残った資材で七軒のお茶屋が作られたのが始まりです。祇園などに比べると規模は小さいものの、今でも確かな技芸を伝えることで、通好みの花街として人気です。北野天満宮の東、上七軒の中心には立派な歌舞練場があり、「茶ろん上七軒」はその歌舞練場の中にあります。

お茶屋さんの組合。ホームページで年間行事など情報発信もしています。時代を感じます。

お茶屋さんの組合。ホームページで年間行事など情報発信もしています。時代を感じます。

「北野天満宮お参り帰り」の立ち寄り処

北野天満宮にお参りに行ったのですが、「茶ろん上七軒」はその帰りにお昼ご飯を食べによりました。ちょうど天神さんのおひざ元という感じです。でも、知らない人には「茶ろん上七軒」は少々敷居が高く感じるかもしれません。

歌舞練場が開いている日は正面の玄関がメインの入口になりますが、踊りの会などが無い時はこちらがレストランに続く入口になりまさす。知らないとちょっと入りにくい玄関ですね。

歌舞練場が開いている日は正面の玄関がメインの入口になりますが、踊りの会などが無い時はこちらがレストランに続く入口になりまさす。知らないとちょっと入りにくい玄関ですね。

歌舞練場の入口はちょっと厳めしい感じですし、この奥にレストランがあるとは、ちょっと思えませんよね。何となく関係者しか利用できない特別な場所のように思えるかも。でも、大丈夫。小庭を抜けると、軒先に提灯が飾られた可愛いレストランの玄関がお迎えしてくれます。

左手奥に進むと歌舞練場、右手の奥が「茶ろん上七軒」です。吊るされた提灯が可愛い。

左手奥に進むと歌舞練場、右手の奥が「茶ろん上七軒」です。吊るされた提灯が可愛い。

雰囲気は最高!正統派の洋食が楽しめる

外から見るより、ずっとゆったりしたお店です。店内は落ちつたオフホワイトで、木製の建具とのコントラストが歌舞練場のイメージにぴったりです。

オフホワイトの優しい色合いの店内。ここは舞妓さんや芸妓さんもやってくるお店なのです。

オフホワイトの優しい色合いの店内。ここは舞妓さんや芸妓さんもやってくるお店なのです。

待合コーナーにはこの店を利用している舞妓さんや芸妓さんたちの団扇が飾られています。

待合コーナーにはこの店を利用している舞妓さんや芸妓さんたちの団扇が飾られています。

壁に飾られた上七軒の舞妓さんや芸者さんの団扇が何ともいい雰囲気です。席からは歌舞練場の庭をみながらのんびりと食事ができます。

お客さんは年配のご夫婦や中年男性の一人旅風など落ち着いた大人な雰囲気です。

お客さんは年配のご夫婦や中年男性の一人旅風など落ち着いた大人な雰囲気です。

メニューは本当にオーソドックスな洋食ばかりです。レッサーパンダはハンバーグランチ、双子パンダはオムライスとポークカツを注文しました。

大きなオムライス。外はデミグラスソース、中は定番のケチャップでチキンがいっぱい。

大きなオムライス。外はデミグラスソース、中は定番のケチャップでチキンがいっぱい。

出てきたお料理は期待度どおり、『ザ・洋食』という感じ。3人で分け合いながら食べましたが、どれも本当に大当たり!!でした。

子供一人では食べきれないボリュームたっぷりのポークカツ。酸味のあるソースが美味。

子供一人では食べきれないボリュームたっぷりのポークカツ。酸味のあるソースが美味。

とてもジューシーなハンバーグ。ハンバーグ「LOVE」なレッサーパンダも納得です。

とてもジューシーなハンバーグ。ハンバーグ「LOVE」なレッサーパンダも納得です。

花街の雰囲気に浸れる上七軒の歌舞練場

食後に、歌舞練場の中を少し散歩してみました。錦鯉が泳ぐ池や、緋毛氈(ひもうせん)を敷きつめた回廊など、ひと時、非日常の世界を垣間見させていただきました。

池に大きな錦鯉が泳ぐ優雅な回廊。子供にもこの佇まいの優雅さがわかったようです。

池に大きな錦鯉が泳ぐ優雅な回廊。子供にもこの佇まいの優雅さがわかったようです。

3月25日(日)~4月7日(土)までの期間、まさにこの場所で第六十六回の「北野をどり」が開催されます。上七軒の『綺麗処』が勢ぞろいし、さぞや華やかなことでしょう。

欄干のついた長い廊下が続くこの奥が歌舞練場です。緋毛氈と赤い提灯がとても美しい。

欄干のついた長い廊下が続くこの奥が歌舞練場です。緋毛氈と赤い提灯がとても美しい。

夏には舞妓さんがやってくるビアガーデンもやっています

この歌舞練場では7月から9月までビアガーデンが開催されます。レッサーパンダたちがお昼をいただいた「茶ろん上七軒」や「入口前のホワイエ」、「お庭の欄干廊下」などを使って240席ほどの席が用意されます。期間中は舞妓さんや芸妓さんがお酒の相手をしてくださるそうです。きっと賑やかで楽しいのでしょうね。ぜひ、夏にも訪れたいものです。

夏にはこの場所がビアガーデンにかわります。右手に見えるのが「茶ろん上七軒」です。

夏にはこの場所がビアガーデンにかわります。右手に見えるのが「茶ろん上七軒」です。

北野天満宮の賑わいや喧騒がまるで嘘のような落ち着いたレストランで満足のひと時でした。本日は花街の中にある特別なレストラン「茶ろん上七軒」でのランチのお話でした。それでは、またね。

茶ろん上七軒(さろんかみしちけん)

場所:京都府京都市上京区今出川通七本松西入ル真盛町742 (北野上七軒)

電話:075‐461‐0222

営業時間:11:00~16:00  定休日:木曜日

料金:オムライス(サラダ付き)900円

ハンバーグ(サラダ、ライス付き)1,200円

ポークカツ(サラダ、ライス付き)1,000円

※北野をどり、ビアガーデン期間はお休みとなるのでご注意を。

Sponsored Link




関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)