京都・東山「桜散策」伝説と近代疎水の南禅寺に桜を探す
レッサーパンダです。『琵琶湖疎水記念館』を見学し、琵琶湖疎水について学んだことを前回のブログで書きました。実はそこから歩いて4~5分のところに南禅寺という名刹があります。京都の人気観光スポットなのでご存じの方も多いはず。せっかく前まで来たので桜を求めて歩いてみることにしました。
なぜか南禅寺というと「湯豆腐」が有名なのです
琵琶湖疎水記念館の前から南禅寺に向かい緩やかな坂を登ります。この門前の通りには飲食店か沢山あります。その中でも有名なのが「湯豆腐」を食べさせるお店です。実はこの「湯豆腐=南禅寺」の図式を作ったのが「順正」というお店です。このお店の一角にはもともと「順正書院」という建物があり江戸時代は有名な医学学校だったそうです。それが店名の由来になっているのです。レッサーパンダ的には順正が主催する「湯豆腐食べ比べ」というイベントで落語家の桂文枝(当時・桂三枝)が司会をしていたのが印象的です。このイベントは未だに桂文枝さんが司会をしていて、ほぼ師匠のライフワークとなっているようです(笑)。
意外にも中門前の桜は満開でした!!
南禅寺は東山の山際、山と人里の境のような場所にあるので冬はよく冷え込みます。桜探しもあまり期待していなかったのですが、南禅寺の境内に入る中門前の桜は、なんと見事に満開でした。桜の花というのは本当に不思議で、とんでもない早咲きがあったり、全て花が散ったあとに1本だけ見事に咲き誇っていたりします。
まるで、一本一本に意志があって自分自身の生き方を主張している様に思えます。中門前の桜もそんな強い思いをもった古木なのかも知れません。とても見事でした。
石川五右衛門が感激した「三門」の迫力
南禅寺には重要文化財や国宝がいくつもあるのですが、そんな貴重な文化遺産のなかでも有名なのが「三門」です。何が有名なのかというと、歌舞伎「楼門五三桐」の石川五右衛門の伝説です。
大泥棒・石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな。春の宵は値千両とは、小せえ、小せえ。この五右衛門の目からは、値万両、万々両……」という名科白を発し、夕暮れ時の満開の桜を悠然と眺める。誰もが一度は口にしたことがある「絶景かな、絶景かな」というあれです。石川五右衛門は実在したそうですが、名科白を本当に残したかどうかはわかりません。でも、この立派な三門を見ていると、なんだか石川五右衛門の雄姿を思い浮かべてワクワクするのはレッサーパンダだけでしょうか。秋の南禅寺もいいけれど、石川五右衛門気分になれる春の南禅寺三門も素敵です。
芸術的なアーチ型橋脚!南禅寺・水路閣
三門を通り法堂(南禅寺の中心)にお参りしたら今回の最終目的地に向かいます。子供たちにどうしても見せたいものがありました。それは、南禅寺の「水路閣」です。南禅寺の境内には琵琶湖疎水の支線が通っています。その支線の一部にレンガ造りの水路橋があります。古代ローマの水道橋を思わせるレンガ造りのアーチで、その連なりは芸術的です。
レッサーパンダが小学4年生のころ、初めて水楼閣を見た時「京都にはこんなに立派で素晴らしい建物があるんだ!」と圧倒された記憶がります。今年の春、小学4年生になる双子パンダに是非とも見せたかったのです。このエリアはよく「サスペンス」ドラマのロケ地にもなっています。ここに来るたびに「沢口靖子は来てないか?!」、「船越栄一郎はいないか?!」とキョロキョロしているのはレッサーパンダだけでしょうか?
もう一度、桜を見に散策したい!!
京阪電鉄・祇園四条からてくてく歩いて桜探しの散策をしたのですが、残念ながらやはり桜は5分咲き。ほころびかけた桜の風情も素敵なのですが、やっぱり満開の桜の下で行く春を感じたいものです。ぜひ、桜吹雪が吹くまでにもう一度、お花見をしたいものです。今日は東山・桜散策の終点「南禅寺」や「水楼閣」のお話でした。それでは、またね。
南禅寺と水楼閣
【所在地】〒606-8435京都市左京区南禅寺福地町86
【アクセス】市営地下鉄 東西線 「蹴上駅」(徒歩10分)
※水楼閣は南禅寺境内を抜け法堂より南禅院をめざして山沿いに向かうとすぐです。こちらは絶好の写真スポットです。
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