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2018-04-15

ぼんぼりのライトアップが素敵!名物「大阪造幣局・桜の通り抜け」

今年は暖かいので桜の開花が早く満開を見逃した方もいらっしゃるのではないでしょうか?そんな方に今年最後のお花見のお話です。関西の方ならご存じの方も多い「大阪造幣局の桜の通り抜け」です。レッサーパンダは会社帰りに夜桜見物に出かけました。1883年(明治16年)から続くこのイベントは今では大阪の春の風物詩です。

桜の通り抜け・入場は天満橋駅側からです

この通り抜けは関西では有名な行事です。無料でお花見ができるということで大変混雑します。沿道には屋台や飲食店も並びたいへん賑やかです。

夕暮れ時、京阪電鉄「天満橋」から桜ノ宮方面に向かい大川(旧淀川)を渡ります。

夕暮れ時、京阪電鉄「天満橋」から桜ノ宮方面に向かい大川(旧淀川)を渡ります。

大変な賑わいなので、入口と出口が決まっており一方通行となっています。入口は京阪電鉄もしくは大阪地下鉄・谷町線の「天満橋」側で、出口はJR桜ノ宮、大阪地下鉄・大阪天満宮側となります(地図を参照)。

会社帰りの花見客が造幣局に向かい詰めかけます。毎年のことなので警備員も慣れたもの。

会社帰りの花見客が造幣局に向かい詰めかけます。毎年のことなので警備員も慣れたもの。

これは、実は裏門から入り造幣局の正面門から出るという通常とは逆のコースになっています。いつから、こうなのか解からないのですが、かなり昔からこのコースです。正門の手前から桜ノ宮・大川の川端通りに出ることが出来て、天満橋まで5キロ近い屋台村が続きます。お酒好き、屋台料理好きは真っすぐ帰れないようですね(笑)。

大阪造幣局「桜の通り抜け」の入口です。実はこちらは本来は裏口となります。

大阪造幣局「桜の通り抜け」の入口です。実はこちらは本来は裏口となります。

今年の桜は134種類、349本!どれもみごとな八重桜です

毎年、桜の開花の様子により違うのですが毎年300本以上の桜を見物できます。今年は134種類、349本の八重桜が楽しめます。京都・仁和寺の御室(おむろ)の八重桜と並び関西の「遅咲きの桜」として知られています。造幣局の通り抜けが終わると「あぁ、春が終わって初夏だな」というのが関西に住む人の感じるところではないでしょうか。

5キロ以上の桜の並木が続きます。これだけの数の八重桜を1施設が有するのはここだけです。

5キロ以上の桜の並木が続きます。これだけの数の八重桜を1施設が有するのはここだけです。

レッサーパンダが以前訪れたのは、もう4年前で天気の良い土曜日でした。その時は、もう大変で前に進めない状態。桜見物どころではありませんでした。今回は夜桜見物に訪れたのですが、平日という事も有り「写真でも撮ってみようかな」という余裕がありました。ライトアップされた満開の八重桜は「愛おしくなるほど」美しく、種類により「桜ってこんなに違うんだ!」とあらためて感心してしまいました。

思わずカメラを向けたくなる美しい桜。ソメイヨシノよりもボリュームがあり色が濃い。

思わずカメラを向けたくなる美しい桜。ソメイヨシノよりもボリュームがあり色が濃い。

今年の花は「大提灯」(おおぢょうちん)!淡紅色の大輪が提灯のよう

造幣局では桜に親しみを持ってもらうために、毎年「今年の桜」というのを決めています。今年選ばれたのは「大提灯」(おおぢょうちん)といい、球形の大輪の花が提灯のようにぶら下がって咲くことからこの名がついたとのことです。

例年「今年の花」を決められます。今年は「大提灯」。

例年「今年の花」を決められます。今年は「大提灯」。

残念ながら、花は今年の温かさのせいで、かなり数が減っていましたが、葉桜になっても楽しめるのが八重桜の良い所です。丸いピンクの花が女性的な優しい感じです。この花は造幣局の売店で売っている通り抜けの記念貨幣セットのデザインにもなっているとのことです。

レトロな造幣局旧館もライトアップ。手前の桜はもと寝屋川堤にあった銘木「松月」。

レトロな造幣局旧館もライトアップ。手前の桜はもと寝屋川堤にあった銘木「松月」。

さすが「なにわの造幣局」商売にも熱心です

通り抜けの出口の側には「記念貨幣セット」などを売っている売店があります。

通り抜け出口の側にある建物の側では、お兄さんが熱心に呼び込みをしていました。

通り抜け出口の側にある建物の側では、お兄さんが熱心に呼び込みをしていました。

これは通常の営業日にも開いていて、「コインマニア」の方々は発売日にはこちらに詰めかけます。その売店で面白いお土産を売っています。

この建物は通常も営業している販売店です。通り抜け限定通貨の販売がされていました。

この建物は通常も営業している販売店です。通り抜け限定通貨の販売がされていました。

「造幣せんべい」、「造幣ゴーフル」などのお菓子です。まるで地方の温泉施設のようなノリなのですが、これがけっこう売れているのです。限定のお菓子をゲットした年配のご婦人がたはご満悦です。さすが、「なにわの造幣局」商魂たくましいのです!

造幣局のオリジナルお土産。あまりの人の多さにお姉さんたちも少々お疲れ気味。

造幣局のオリジナルお土産。あまりの人の多さにお姉さんたちも少々お疲れ気味。

さよなら桜、また来年逢いましょう!!

通り抜けを過ぎて正門方面に出ると造幣局内の賑わいが嘘の様に静かです。実はレッサーパンダはこの静寂が好きです。なんとなく、季節がひとつ終わって、なんだか「一区切り」ついたように思えるのです。

出口の側まで桜並木は続きます。これだけの桜を手入れするのは本当に大変です。

出口の側まで桜並木は続きます。これだけの桜を手入れするのは本当に大変です。

過ぎていく春、やってくる夏にそなえる気持ちになれます。咲き誇る桜たちに「ありがとう!また、来年楽しませてね!!」と声をかけたいような気持になりました。毎年、この国では色々なことがあり、騒々しくて忙しいのですが、桜たちは「毎年忘れることなく」咲き誇って季節を思い出させてくれます。

通り抜けの最後は「造幣局」の正面玄関。当りまえですが閉門した建物はとても静かです。

通り抜けの最後は「造幣局」の正面玄関。当りまえですが閉門した建物はとても静かです。

この国に生まれてよかったと思う瞬間です。本当に感謝です。桜たちよ!また来年よろしくね!今日は大阪造幣局の夜桜見物に出かけたお話でした。それでは、またね。

大阪造幣局「桜の通り抜け」

期 間:平成30年4月11日(水曜日)から4月17日(火曜日)までの7日間

開園時間:

・平日は午前10時から午後9時まで、

・土曜日・日曜日は午前9時から午後9時まで

※日没後にぼんぼりなどでライトアップされています。

交 通:

・地下鉄谷町線・京阪本線「天満橋」駅(京阪東口・2号出口)下車徒歩約15分。

・JR東西線「大阪天満宮」駅(JR2号出口)下車徒歩約15分。

・駐車場は無いのでご注意を。

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