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2018-08-02

たべる🍅たいせつミュージアム・おじさんたちの社会見学

レッサーパンダです。このブログを読んでいただいている方はよくご存じの事ですが、食べることが大好きで色々なお店に足を運びます。また、自分でも料理を作ります。(週末シェフですが・笑)レッサーパンダが作る料理を子供たちも「美味しい、美味しい」と食べてくれます。その姿を見るたびに「子供たちの身体に少しでも良い、信頼のおける食材を手に入れたい」と思います。今回は、そんな「食の安全、安心」について勉強するため、大阪府和泉市にある大阪いずみ市民生協のコープ・ラボ「たべる*たいせつミュージアム」にでかけました。

ミュージアムへは泉北高速鉄道「和泉中央駅」からバスで向かいます。(約15分)

ミュージアムへは泉北高速鉄道「和泉中央駅」からバスで向かいます。(約15分)

大阪いずみ市民生協さんの成立ち

実は今回も大阪いずみ市民生協さんで社外の会議があり、そのついでの施設見学だったのですが、ミュージアムの面白さや生協さんの取組の素晴らしさにすっかり引き込まれてしまいました。例にたがわず参加者の平均年齢はどうみても40歳以上。おじさん達の集まりです。今回はおばさん(ごめんなさぁ~い)やオネエさんも参加があったので、以前のキューピーマヨネーズ神戸工場の見学会より華やかな感じでした。

まずはオリエンテーションコーナーでミュージアムの構成と見学手順の説明を受けます。

まずはオリエンテーションコーナーでミュージアムの構成と見学手順の説明を受けます。

今ではすっかり一般的になった生活協同組合ですが、その発祥は1844年、産業革命時のイギリスだそうです。(ロッチデール公正開拓者組合)自分たちの暮らしは自分たちで守ろうという取組は、イギリスからヨーロッパ全土に広がり、やがて日本にも伝わりました。大阪いずみ市民生協さんは1974年オイルショックの最中、南大阪の主婦たちが「仮出資金」を出しあい始めたそうです。以降、より良い暮らしのパートナーとしてその歴史を重ねています。いわば老舗「生協さん」なのですね。

食の安全クイズ。質問にAかBで答えます。自分の正解だと思う枠に…みんな子供みたい。

食の安全クイズ。質問にAかBで答えます。自分の正解だと思う枠に…みんな子供みたい。

「食のミュージアム」と食の安全を守るための取組み

見学させていただいたた『コープ・ラボたべる*たいせつミュージアム』は「オリエンテーションゾーン」、「ワークショップゾーン」、「食の安全ゾーン」、「食育ゾーン」、「ライブラリーゾーン」で構成されるワンテーマのミュージアムとしては関西で例のない大きな施設です。

アレルギーに関する展示。ほかにも感染やウィールスのコーナーなどもあります。

アレルギーに関する展示。ほかにも感染やウィールスのコーナーなどもあります。

特に「食の安全」に関しては実際に検査が行われているラボを(ガラス越しですが)見学ができるようになっています。微生物検査や放射線検査の様子を目の前で見ることが出来ます。特に興味深いことは検査員の方が検査の様子をラボの中から説明され、直接お話ができることです。この度の参加者には食品や飲料メーカーの方も複数おられ専門的な質問も飛び交いましたが、担当者がひとつひとつ丁寧に答えてくださいました。日々、私たちの食卓にならぶ品々が、どのようにして安全を担保されているのかがリアルに伝わってきます。

業務にあたっている検査員の方が自ら微生物検査の手順などを説明してくれます。

業務にあたっている検査員の方が自ら微生物検査の手順などを説明してくれます。

将来をになう子供たちを意識した取組み

このミュージアムの大きなテーマのひとつが子供たちに「食べることの大切さ」を学んでもらうということです。

巨大人体模型の口が入口に。大人がこんなに喜ぶのだから子供はきっとおおはしゃぎ。

巨大人体模型の口が入口に。大人がこんなに喜ぶのだから子供はきっとおおはしゃぎ。

巨大な人体模型や世界の給食の展示、食事のバランスゲームなど子供たちが興味を持って食について考える場を提供しています。特にレッサーパンダが気に入ったのが「巨大うんち模型」。約5年分の大きなうんち模型は子供たち誰もが興味津々、おじさん達にも大うけでした。人間の身体は1本の長い管です。「食べること」と「出すこと」は切っても切れない関係なのだと自然に学習できるのです。昨年、「うんこ漢字ドリル」という学習本が流行りましたが、この「うんち模型」を考えた人の発想も素晴らしいと思うのです。

約5年分の巨大うんち。「手触りにこだわりました」と説明員さんが自信満々の説明です。

約5年分の巨大うんち。「手触りにこだわりました」と説明員さんが自信満々の説明です。

「大人の社会見学」の大切さとは・・・

レッサーパンダはこのミュージアムにたいへん感心しました。それは「難しいことをいかに簡単に伝えるか」に注力していることです。「トレーサビリティ」や「食品表示」など食の安全、安心に関しては難しい話も多いのですが、それを小学生にもわかるように親切、丁寧に工夫しています。子供の視線を意識することの大切さは将来の顧客開拓にも直結します。(将来のファンづくりですね。)

パッケージ表記とトレーサビリティに関する説明。子供にもわかる優しい解説です。

パッケージ表記とトレーサビリティに関する説明。子供にもわかる優しい解説です。

生協さんが近年、この様な大規模な「食のミュージアム」を作ったのには2008年に起こった「中国冷凍ギョーザ事件」が少なからず影響しているものと思います。先にも書いたとおり、今回の見学会には食品メーカーや飲料メーカー、流通業の方が多かったのですが、参加者の視線はいつになく真剣で厳しいものでした。過去に起こった食品問題は、決して他人事ではないのです。レッサーパンダには、このミュージアムが大阪いずみ市民生協さんの「食の安全・安心」を守ることに対する極めてソフトですが、断固とした宣言のように思えました。他者の失敗から如何に学ぶか。そして自らをどう省みるか。大人の社会見学は、けっこう真剣勝負なのです。たまには、おじさん達が集まり恥ずかしげもなく議論したり、感想を述べあったりすることは(普段は照れてなかなかできませんが)とても大切なことなのでした。

画面の上から「主食」や「野菜」のバルーンが降ってくる。バランスの良い食事をめざす。

画面の上から「主食」や「野菜」のバルーンが降ってくる。バランスの良い食事をめざす。

今日は「食の安全」、「食育」を考える『たべる*たいせつミュージアム』見学のお話でした。それでは、また。

大阪いずみ市民生活協同組合「たべる🍅たいせつミュージアム」

場所:〒594-1144大阪府和泉市テクノステージ3-1-3

交通:泉北高速鉄道「和泉中央駅」からバスで約15分。「テクノステージセンター和泉商工会議所前」下車、徒歩約3分

開館時間:10:00~16:00

休館日:月曜日(ただし、祝日の場合は翌平日)/年末年始

入場料:無料。個人の来館は自由。

10名以上の団体はホームページより事前申し込みが必要です。

「たべる*たいせつミュージアム」ホームページ

お問合せ:フリーダイヤル0120-031001

  • 月~金曜日/9:00~21:30
  • 土曜日/9:00~20:00

 

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