誰でも描ける!アクリル絵画の優しい手ほどき・コンクール挑戦編‐その3
こんにちは、レッサーパンダです。絵画コンクールに参加することを決め、作品作りに励んでいます。前回、申込書類が届いたことを書きましたが、その書類に重要な記載がありました。それは額装に関する事項です。
出品のための「額縁選び」に出かけました
コンクールに応募するには、いくつかの手順と準備が必要です。その中で、今回初めて経験するのが「コンクール応募専用の額縁の準備」です。出来あがった作品をそのまま美術館に搬入する訳にはいきません。上野の森美術館から届いた募集要項には「作品の保護のため必ず額物を付けてください」という一文があります。普通、額縁は木工の装飾枠にガラスやアクリルの保護材が付いたものが一般的です。しかし、コンクール用の額縁はもっとシンプル。作品保護と審査のための専用額縁です。上野の森美術館ではアクリル板の保護は認めていますが、ガラス入りの額縁は認めていません。応募の為にはこの専用の「仮縁」(「かりぶち」と言うそうです)を準備する必要があります。そんな訳で、画材店・画箋堂のお世話になりました。
コンクール用の額縁(仮縁)選びの条件とは
作品サイズについて募集要項には明確な規定が書かれています。
・額縁を含め、外寸51.5×59.0cm 厚さ5cm以内。目安サイズはF10号以内。※作品サイズ、額縁サイズは厳守すること。
これに見合ったサイズの仮縁を期限までに額装して完成する訳です。
画箋堂には「仮縁専用のコーナー」があります。これまで、意識して見たことが無かったのですが、仮縁といっても本当に様々です。このお店には展示品だけで20種類以上の額がありました。どれを選べばいいのか迷ってしまい店員さんに相談してみました。
まずは、規定内に収まることが1番の条件。縦横サイズに関しては作品寸法(キャンバスサイズ)がF10号なので問題はありません。問題は厚みです。規定の厚さ5cm以内となると選択肢が狭まります。厚みのある額縁は「カッコイイ」物が多いのですが、5cm以内となるとよく言えばシンプル、悪く言えば愛想の無いものばかりです。
よく絵画は「額も含めて作品」と言われますが、今回、その意味が本当によくわかりました。店員さんのお話では「審査用の額というのは審査を妨げない搬入用(衝突などの事故回避)の額ですから、シンプルであるべきなのですが、やはり審査する側も人間です。絵との相性や雰囲気づくりは重要で、審査にも少なからず影響します。」とのことでした。コンクールは作品を審査する場ですから、確かに額の良し悪しで評価が決まったのではフェアではありませんよね。でも、見た目は良いにこしたことはありません。それと、厚みのある重厚な額は大きな作品用みたいです。確かに100号を超すような大きなキャンバスに(コンクールにより100号の作品なんていう募集要項は普通にあります)あまり薄い額縁だとアンバランスで、かえって作品評価が落ちそうです。
そんなわけで、レッサーパンダは迷い迷った末に「プット28」という額に決めました。ゴールドとステン(シルバー)の2種類があり、これも迷い迷った末にステンを選びました。ゴールドも華やかで良かったのですが、ステンの方がシンプルで無難。キャンバスサイズとのバランスもよく作品の雰囲気を邪魔しないように思えたからです。金額も9,000円ほどで、まあ安からず高からずといったところでしょうか。
4月29日が事実上の完成・締切です
仮縁はお願いしてすぐ取付けてもらえるわけでは無くて、基本取り寄せになるそうです。物が(額縁の部材が)そろえば1時間程度ですぐに取り付けていただけるようです。取り寄せには1週間から物によっては10日程度かかります。レッサーパンダが選んだ仮縁は一般的な物なので、そう時間はかからないようです。
商品を注文した日に、取り付けのための作品持込日を約束しました。作品搬入日から逆算した期日は4月29日です。つまり、この日が事実上の完成予定日となります。この日までに額装できる状態に作品を完成させないといけません。
今現在、作品2点の内、1点がほぼ完成しましたが、もう1点は下書きと簡単な色決めの為の着彩だけ。残り約1カ月、全力で作品を仕上げて行きたいと思います!!
今日はコンクール応募用の額縁を購入しに出かけたというお話でした。それでは、続きはまたね。
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