元・郵政のビルにある「Mary`s Café」で「かんぽ生命問題」を考えた
レッサーパンダです。久しぶりに東京に出張をしました。丸の内で商談をして、次の約束まで3時間ほど時間があり、さて何処に行くか・・・。実は丸ビルが好きなのですが、一人で行ってお茶をするのには少々敷居が高い。そこでこちらも東京駅の駅近、久しぶりにJPタワーのカフェ「KITTE」(キッテ)に行ってみました。
日本郵政が初めて展開する商業施設「KITTE」(キッテ)
関東方面の方にはすっかりおなじみの商業施設KITTEですが、旧東京中央郵便局としての記憶が抜けない関西人のレッサーパンダにはその変わりように驚かされます。2013年にこのJPタワーがオープンし、KITTEに初めて足を踏み入れた時は(恥ずかしい言い方ですが)「日本が大きく変わる!!」と感動を覚えた記憶があります。まるで郵政三事業の改革の象徴のように思われました。このビルの作りはとてもユニークです。
東京駅の南西に隣接しており、低層階の6階までは「旧東京中央郵便局」の一部がそのまま利用されており、それより上の階が超高層38階建ての近代的なオフィッスビルとなっています。商業スペースであるKITTEには千疋屋フルーツパーラーや丸の内 CAFE 会、ブルディガラ スタンドなど合計7店舗のカフェが入っています。カフェ好きのレッサーパンダにとっては大変嬉しい場所なのです。この日はお一人様でも入りやすい「Mary`s Cafe」(メリーズカフェ)で新作のスイーツをお願いしました。
メリーズカフェで「かんぽ生命」問題について考えた
せっかく久しぶりにKITTEに来たのだから、新作のスイーツを味わい楽しいことを考えたいものです。しかし、ここがもと郵政の本社ビルということもあり、ついつい「かんぽ生命」の不祥事のことを考えてしまいます。
レッサーパンダは「温故知新」という論語に出てくる言葉が好きです。「前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や進むべき道を見出していく。」といった意味です。実は郵政改革はこの言葉を具現したようなものだと、以前はひそかに感心していました。ところが、今回の「かんぽ生命」の件は、余りにも旧態然とした、言わば組織犯罪に思えます。(他の生命保険会社は「こんなことは10年前にやめている」と鼻で笑っているようですが、それも「お前たちが言えたぎりか!?」と思えます。)生命保険という商品は未来のリスクを低減するために買う商品です。10年前に止めたとしても許せる行為ではないと思うのです。人の未来への希望を逆手にとって利益を生む。ノルマや上司からの無言、有言の圧力もあったかも知れませんが、冷静に考えれば正しい行為であるかどうかは誰でもわかるはずです。「会社に逆らえば辞めさせられる」と言い訳をする人もいるかも知れません。でも、今の売り手が強い就職市場では何もブラック企業にとどまる必要はないのです。実は末端で仕掛けていた本人たちも、この暗い成績競争やおかしな業績評価制度に心酔し、郵政という看板に固執していた人たちではないでしょうか。経営者側も「コンプライアンス違反」などいう優しげなカタカナ言葉でソフトな幕引きをしようとします。こんな人たちはきっと「10年前にはそんなこともありましたが、今は安心です」と平気な顔で話すことでしょう。でも、その10年先まで掛け金をとられ、その生命保険に生活を託す人たちが2800万人もいることを決して忘れてはいけないのです!!
こんな素敵な空間を創れる力を人の幸せのために・・・
Mary`s Cafeでコーヒーを飲みながら、そんな夢想にふけっていると、もう午後2時半。次の約束まで、もう1時間という時刻です。慌てて店を出て、KITTEの素晴らしいアトリウムを振り返って思いました。
KITTEのようなこんな素敵な空間を創造しようと決心した郵政の経営陣は、その力を「人を幸せにする」ために使うべきなのです。今回のかんぽ生命の一件もまだまだ決着はついていませんが、ぜひ、襟を正して汚名挽回に全身全霊を注いでほしいものです。今回は東京出張の際に立ち寄ったカフェで徒然考えたことのお話でした。それでは、またね。
Mary’s café(メリーズ カフェ)
場所:〒100-7001東京都千代田区丸の内2-7-2 丸の内JPタワー 1階
( 東京 丸の内JPタワー内商業施設「KITTE」(キッテ) 1階 )
アクセス:・JR「東京駅」丸の内南口より徒歩約1分
・丸ノ内線「東京駅」より地下道直結
営業時間:10:00~22:00 年中無休
TEL :03-6256-0885
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