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2019-12-02

みんな大好き!「ミュシャ」の展覧会に行ってきた!!

こんにちは、レッサーパンダです。朝晩冷え込んでそろそろ紅葉も見納めの時期になってきましたね。それでも、まだまだ芸術の秋!ということで人気の展覧会に行ってきました。

モダン・グラフィック・アートの先駆者アルフォンス・ミュシャを知っていますか?

出かけたのは京都文化博物館で開催されている「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ―線の魔術」(ちょっとタイトルが長い・笑)という美術展です。

京都文化博物館のロビー。ここは1階で、ここからまずは4階の展示室に上がります。

京都文化博物館のロビー。ここは1階で、ここからまずは4階の展示室に上がります。

ところで皆さんは『アルフォンス・ミュシャ』という芸術家をご存じですか?簡単に言うとアール・ヌーヴォーを代表する画家でチェコの出身です。1890年生まれ。イラストレーターで画家、版画もこなし、本の装丁やポスター制作や広告のプロデュースまでやってしまう現代で言うマルチなグラフィックデザイナーなのです。

4階にある入口の見附看板。看板1枚もその絵がミュシャの作品だと絵になります。

4階にある入口の見附看板。看板1枚もその絵がミュシャの作品だと絵になります。

ミュシャの名前は知らなくても独特のロマンチックな作風で描かれた美しい女性のイラストは多くの方が目にしていると思います。

繊細な線の美しさによる心地よい感覚

レッサーパンダはミュシャが好きなのですが、昔は少女漫画のような作品を「好き💛」というのが少々恥ずかしい時期もありました。でもミュシャが持つ摩訶不思議な引力に抗うことはできません。ミュシャのイラストやそれをお手本にした現代アートが今でも気になって仕方ありません。

会場内には写真を撮ってもいい場所があり、かなりの人だかりができていました。

会場内には写真を撮ってもいい場所があり、かなりの人だかりができていました。

今回の展覧会のテーマになっているのが「線の美しさ」です。ミュシャは自然の花や宝石、女性のフォルムを柔らかで流麗な線で描きます。その理由をミュシャはこう言っています。『線の美しさは、観者の目の筋肉が反復運動をすることによって得られる心地よい感覚によって感知される。すべての外眼筋がバランスよく働いたときにその感覚は我々の脳内に快適感として伝えられ、その線は心地よいと認識される。一般的に言って、線の流れが交互に繰り返されれば繰り返されるほど外眼筋はリラックスし、目が心地よいと感じることによって美しいと認識されるのである。』う~ん、難しいお話ですが、簡単に言うと「人は綺麗な線を繰返し見ると脳内が快適になり、それを美しく感じるものなのだ!」と言いたいのでしょう。

1899年「ハムレット」。芝居のポスターを沢山手掛けています。

1899年「ハムレット」。芝居のポスターを沢山手掛けています。

ミュシャの凄いところは、その科学的な分析から生まれた論理を徹底して追及することで、最高レベルの芸術に昇華させたことです。作品を見ていると、どれも線に迷いというものが無いのです。こういう人を天才と言うのでしょうね。

ミュシャの出世作のひとつ『ジスモンダ』のポスター (1894)もありました。

ミュシャの出世作のひとつ『ジスモンダ』のポスター (1894)もありました。

ミュシャが後のデザインに与えた影響とは

ミュシャのことが大好きな人は昔から本当に多くて、色々な人が影響を受けています。例えば1960年代から1970年代のイギリスやアメリカのヒッピー達。彼らはサイケデリックなポスターやレコードジャケットにミュシャの曲線を取り入れました。

ローリングストーンズのサイケなLPジャケットもミュシャの影響を受けています。

ローリングストーンズのサイケなLPジャケットもミュシャの影響を受けています。

近年では映画で有名なアメコミのマーベルも作品の中にミュシャの影響が色濃く感じられます。日本でも明治時代の演劇のポスターや雑誌の表紙デザインにミュシャの影響が見て取れます。今回の展覧会では、そのような近代、現代のグラフィックデザインがいかにミュシャの影響を受けているのかを丁寧に解説しています。驚いたのは日本の漫画文化や今はやりのイラストレーター(例えばファイナルファンタジーで有名な天野喜孝さん)がミュシャの影響の下、作品作りをしているのです。これ全く気が付いていませんでした。

ファイナルファンタジーのイラストで有名な天野喜孝さんもミュシャ大好きみたい。

ファイナルファンタジーのイラストで有名な天野喜孝さんもミュシャ大好きみたい。

女性を美しく描く!!その作品づくりの工夫

ミュシャは作品作りのために様々な工夫と試行錯誤を繰り返していました。面白いのはその当時、まだ新しい技術だった写真を作品作りに利用していたことです。ミュシャはモデルに様々なポーズを取らせ、自らシャッターを切っています。その写真をもとに素描を描いたり、習作を繰返し描いたりしています。特に手足や顔の表情など人物の細やかな表現をするのに何度も写真を撮り、数えきれないほどの素描と習作を繰り返しているのです。洋画家の佐々木豊先生は自らの書籍の中で「絵が上手くなるには、見まくって描きまくれ!!」とおっしゃっていますが、ミュシャはまさにそのお手本です。

当時としては高価な写真を作品作りに活用していました。写真作品も沢山あります。

当時としては高価な写真を作品作りに活用していました。写真作品も沢山あります。

自分なりのルールやスタイルを持つことの大切さ

最近、絵を描いていて「自分にはスタイルがないなぁ」と悩んでいました。今回、ミュシャの歩みと創作の遍歴を丁寧に見る機会に恵まれました。それで、改めて気づきました。その作家のスタイルというのは「つべこべ言わずに描きまくる」中から自然に生まれてくるのですね。つまり、レッサーパンダには「描きまくる」ことが足りていないのです。本当にこんな当たり前のことに、どうして気づかなかったのか・・・自分が自分でバカじゃないの??と思えたミュシャの展覧会でした。ミュシャ大先生を真似て・・・というのは本当に恐れ多いのですが、レッサーパンダも頑張って少しでも時間を作り描き続けたいと思います。

作品の多さとその完成度の高さに感心してしまいます。やっぱりミュシャ大好き!!

作品の多さとその完成度の高さに感心してしまいます。やっぱりミュシャ大好き!!

今日はみんな大好き、ミュシャの企画展「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ―線の魔術」に出かけたお話でした。それでは、またね。

 

「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ―線の魔術」について

この展覧会まだまだ見ることができますよ。

会  期:2019年10月12日(土)~2020年1月13日(月・祝)

※休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)

12月28日(土)〜2020年1月3日(金)年末年始休館

開室時間:10:00~18:00 /金曜日は19:30まで(入室はそれぞれ30分前まで)

会  場: 京都文化博物館4・3階展示室

〒604-8183 京都市中京区三条高倉  TEL.075-222-0888

入  場  料:一般 1,500円(1,300円) 大高生1,200円(1,000円) 中小生500円(300円)

交  通:地下鉄「烏丸御池駅」下車【5】番出口から三条通りを東へ徒歩3分

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