誰でも描ける!アクリル絵画の優しい手ほどき・君のひとみは10000ボルト編-その3-
こんにちは、レッサーパンダです。昨年のお絵描き修行は「とりあえず前に進む!!」がテーマだったのですが、今年はもっと計画的に作品づくりを進めようと思っています。特に「テクニック」を習得し、丁寧に技術を磨いていくことで自分のイメージに近い作品を作り上げたいと思います。「イメージした物を的確に表現できる」ということが今年の大きなテーマです。
人物を描くことの難しさ・・・
昨年、上野の森美術館で娘を描いた絵を展示していただきました。その絵を見た叔母からいくつか指摘を受けていました。
「絵に立体感がない」、「細かな陰影が描けていないので人物にリアルさが無い」、「絵に嘘が多くて違和感がある」という簡潔にして厳しいものでした。描いている時は「平板な感じが絵の個性だ」と納得していたのですが、改めて絵を見てみると確かにリアルさに欠けており心に響くものが無いように思います。そこで、今回はできるだけリアルに描くことを意識しました。
女性の髪の表現はとても苦労する・・・ハア(ため息)
人物をリアルに描こうとするとき、一番難しいと思うのは髪の毛の表現です。今回、絵画教室のМ先生からお教えいただいたのは髪の毛の陰影です。まず暗い地色を塗ったうえで、明るい色を乗せていくことです。当たり前のことなのですが、教わるまでは全くそのことに気が付きませんでした。今回、描こうとしているのは金髪の女性なのですが、まず下地としてブロンズイエローにグレーと黒を混ぜてシャドウ部分を描きます。その色に徐々にブライトゴールドを混ぜて金髪の濃淡を描いてきます。
えぇっ!金髪は実は「金色」じゃないのですか!?
せっせと金色を重ね塗りするのですが、どうも納得のいく金髪になりません。そこでМ先生に再度尋ねると「金髪は金色では表現できない」という目が点の回答でした。人が目にする金髪で金色と感じる部分は、実は強い光が当たっていな部分なのです。先に話した「シャドウ部分」と対になる「ハイライト部分」があってはじめて中間色が引き立ちます。金髪を表現するには髪の毛の「ハイライト部分」を意識して描くことが必須なのです。それでは具体的にどうするのか?レッサーパンダは「銀色の絵具」を使いました。
ブライトシルバーにトランスペアレントバーンドアンバーという茶色をちょい足し、最後にジンクホワイトで調節しました。
ハイライトを付けるとより髪の毛がリアルに感じるようになりました。
実は今回の絵は「次回作品」の一部です
これで、やっと女性の顔が完成に近づきました。でも、この人物の顔、実は作品の一部分です。最終的には鎧を着た女性の体全体に加え、翼のある馬の体、人物の背景となる街の風景などを描く予定です。でも、それを一枚の絵に収めるには20号以上の大きなキャンバスが必要となります。
「はやく大きなキャンバスに描きたい!!」という気持ちを抑え、ここしばらくは、作品の習作づくりに取り組みます。せっせと技術を磨いて皆さんに共感していただける迫力のある作品を完成させたいものです。
今日はアクリル絵画の優しい手ほどき・・・「君の瞳は編」その3・髪の毛を描くコツでした。それでは、また!!
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