最後のお勤め・亡き叔母の遺品整理、家の片づけを行う
レッサーパンダです。今年の3月は暖かいせいか、あちこちから例年より早い桜開花の便りが届きます。昨年の12月末、叔母が亡くなりましたが早いもので3カ月が経ち季節はすっかり春です。役所への申告、相続の手続き、生前お世話になった方々へのご挨拶など慌ただしく過ごしている間にあっという間に3カ月が経ちました。そんな中、最後の大仕事、故人の家の後片付けを行いました。
人が一人亡くなることの重みをあらためて実感
実はもう5週間も前から家の片づけは始まっていました。毎週、叔母の家に通って少しづつ家の状況を確認し、残すもの捨てる物を仕分けしていたのです。その間に「遺品整理会社」と打合せし見積りをもらいました(良い機会なので父母の母屋も二部屋分だけ一緒に片付けることにしました)。それにしても、高齢者の一人暮らしは大変だったようで、広い一戸建てのはずが足の踏み場もないぐらい物があふれ、生活できるスペースは(大げさではなくて)ベッド周辺と洗面所、トイレぐらい。よく言う〇〇屋敷状態となっていました。
高齢になると、若い頃には苦にならなかった整理整頓や掃除、不要物の処分が本当に大変だったのでしょう。「生きている間に、もっと力になってあげれば良かった・・・」と悔やまれます。
大量のちぎり絵、油絵などの作品に心折れそう・・・
叔母はこれまで独身でした。山登りや写真撮影、絵を描くことが趣味で若い頃からアクティブな女性でした。特に絵画の分野では油絵を描き、日展や京展、海外のコンクールでも賞を頂いており「かなりの腕前」でした。定年後はその技量を生かし「ちぎり絵」(和紙を使った絵画)を文化教室で教えておりました。複数の教室を掛け持ちして80歳という高齢になってからも忙しい日々を過ごしておりました。そんな中、今回の遺品整理で大問題となったのは、彼女の作品の数々。その数の多さです。
家に保存されていたキャンバスや額などをざっと数えたところ400点ほどありました。400点というと中々ピントこないのですが、つまり『ドン引きするぐらいの大量』ということです。洋画のキャンバスサイズは100号以上の物が多く、中には200号(2590×1818㎜)なんていう大物も複数ありました。一体どこから手をつけたものやら困り果ててしまいました。
初めは有名展の入賞作品だけでも役所や高齢者施設などに寄贈しようかとも思っていました。しかし、50年以上前に描かれた作品は、その大半が保存状態が悪くどうにもなりません。今回、額・箱付きの作品(保存状態の良い作品)の一部を除き、残念ながら処分することになりました。
最終的に2tトラック4台分以上の荷物を持ち出しました
最終的に廃棄した荷物は2tトラック4台分、他に軽トラック、ワンボックス車などが往復していたから依頼主のレッサーパンダですら腰が抜けるほどの数でした。
作業する整理会社の社員さん達が昼休憩の際に、小声で「この家、見かけ以上に凄いなぁ。引くわぁ~。」と話し合っているのを立ち聞きしてしまいました。でも、レッサーパンダもそう思うので全く責める気になりませんでした。
さて、綺麗になったこの家を今後どうするか・・・
まる2日かけて片付けた叔母の家は見違えるほどすっきりしました。あれほどあった荷物はほぼ跡形もなくなり部屋の中はガランとしています。
作業をしているときは整理会社の人たちに指図することと、肉体労働で口もきけないくらいヘトヘトでした。しかし整理が終わる頃には故人との思い出が急に蘇り、思わず嗚咽を漏らしてしまいそうになりました。葬式や埋葬の時には感じなかった寂しさがこみ上げてきます。それと空き家になった家をどうするか、それも問題です。父の意向でこの家は父が相続し、当面はレッサーパンダが管理することになっています。この広いアトリエスペースいったいどう活用するか、じっくりと考えてみたいと思います。
また、良い使い道を思いついたらブログでご報告いたします。今日は昨年末に亡くなった叔母の家の大掃除、遺品整理のお話でした。それでは、また。
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