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2017-08-04

誰もが知ってるカレーのハウス食品さんに行ってまいりました。

レッサーパンダです。今日は「お絵かき修行」の話題からちょっと離れて仕事のお話です。前回、お仕事の話を書いたのすが、今回も引き続きお仕事のことを書きます。レッサーパンダは、とあるメーカーのお客様相談室で働いています。時々、色々な企業のお客様相談室に勤める人たちが集まり、仕事上の情報交換や勉強会などを行っています。

会議でカレーのハウス食品さんの本社に行ってきました。

東大阪のハウス食品・新本社ビル外観

ハウスさんは関西に拠点を置く有名食品メーカーです。4年前に本社が建て替わったそうで素晴らしい社屋です。今回、そのハウスさんでお客様相談室の集まりがあり、おじゃましてきました。会議の中身はさておきハウスさんの企業ショールームが面白かったのでレポートします。

ハウス食品 本社1階にある展示ショールーム

ハウスさんは大正2年の創業。もともとは「ホームカレー」という営業権を取得しカレーの製造事業をはじめたらしいのですが、創業者の奥さんが「日本には“ホーム”の概念はあらしまへん、“ハウス”だす!」と鶴の一声。それでハウスになったんですって。ただ者ではない奥さんです。

ハウス食品の歩み。思わず立ち止まって読み込んでしまいます。

また、現在では普通になっている販売促進の手法もハウスさんが先鞭をつけたようです。食品業界初のマネキン嬢(女性店頭販売員)の投入、宝塚歌劇の観劇チケットや販売店の集金袋、前掛けなどへの社名ロゴの印刷など、昭和3年当時としては超斬新な取組みだったようです。

会社のロゴ付きの暖簾や前掛けを配る。販促ツールの先駆けですね。

宣伝カーやマネキン嬢(キャンペーンガール)の採用。当時としては画期的でした。

社員に持たせたハンドブック。大正時代すでに「クレド経営」が採用さていたのですね。

それにしても大正時代の会社資料がこんなに綺麗な形で沢山残っているハウスさんは本当にすごい!

カレーにとろみがつかないのはなぜ?

これはハウスさんの相談室長さんから聞いたお話です。

バーモントカレーで有名な「ハウス食品」さんですが、お客様からある問合せや苦情がたくさん入り困っておられた時期があったとのことです。

カレーにまったく『とろみ』がつかず「バーモントカレーのくせにスープカレーの様になってしまう!!」このようなお声が入っていたそうです。カレーのとろみは澱粉が糊化して着きます。ジャガイモの種類により「とろみ」が左右されることや、消費者がはちみつを加えるタイミングを間違えて、はちみつに含まれる酵素(アミラーゼ)が澱粉を分解し、とろみがつかなくなることはよく知られていたようです。しかし、その様なケースにあてはまらない申し入れが多く頭を抱えておられたとのことです。

そこでお客様相談室では、お客様の調理方法を徹底的に聞き取りをされました。すると一つの事実が明らかになったのです。

『味見で口をつけた「おたま」や「スプーン」を鍋にもどしている人が多い』ということです。実は人の唾液にもアミラーゼが含まれており、少量の唾液でもカレーのとろみを損なうことが明らかになりました。今では「味見したおたまやスプーンはもどさない」ということをお伝えしてお客様に大変喜ばれているとのことのことです。ちなみに、ハウス食品お客様相談室では、この事実を多くのお客様にお知らせしたいという思いから「カレーのとろみがつかないのはなぜ?」というビデオを作りYouTubeにアップしたんです。

https://housefoods.jp/inquiry/qa/answer_02_02.html

 

すると掲出翌週の検索数ランキングのトップになったとのことです。カレーライスといえば日本の家庭の味。やっぱりカレー好きの人が多いんですね。それでは、またね。

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