ギャラリー探しで三条寺町「同時代ギャラリー」に行ってきました。
ここしばらく、「お絵かき修行」がおろそかになっておりましたが、今回はギャラリーの下見に行ってきた時のお話です。レッサーパンダが向かったのは中京区三条御幸町の「同時代ギャラリー」です。
具体的な場所でいうと三条寺町(新京極の入口あたり)を西に3分ほどのところです。ギャラリーの入っているビルは京都市登録有形文化財になっている1928ビル(旧毎日新聞社ビル)と言います。
人通りが多く、ビルの前を歩いている人がふらりと覗きに入ってくれるようです。昔のビルをそのままギャラリーにしているせいか独特の佇まいがあります。
ギャラリー・コンセプトを見てちょっと安心しました。
実は今年の5月に知り合いが(ホテル時代に仕事をお願いしていたデザイン会社の人たちが)美術展を行っていまして、拝見に伺った際に「いい場所だなぁ。こんな所で展覧会をしたいなぁ。」と思っておりました。でも、有名ギャラリーなのでレッサーパンダには敷居が高いかなぁ・・・などと考えておりました。
でも、今回思い切って話を聞きに行って本当によかったです。このギャラリーのコンセプトは(以下、パンフレットからの転記)『同世代ギャラリーの運営方針はその名のとおり「同時代性」がキーワード。表現者であれ、鑑賞者であれ、いま、このときの時代と無縁ではいられないでしょう。(中略)同時代性を有した表現・作品であれば、作者の活動歴、表現ジャンル、技術、ジェネレーション、性差など問いません。』これなら熱心に頑張れば何とかレッサーパンダのような発展途上の腕前でも受け入れていただけそうです。
この日は「染色」の展覧会が開かれていました。
この日は、小島柚穂さんという女性作家さんが染色の展覧会を開催されていました。
この季節にふさわしい涼しげな藍染作品で、高度な技巧を凝らした秀作なのですが、作家さんのお人柄が伝わる優しく、たおやかな作風が、見る人をほっとさせてくれます。
大きな御簾(みす)の様な作品も展示されておりました。お話をお聞きすると「広くて、自由度の高いスペースだけれど、逆に空間構成で悩んだ」とのことでした。
ギャラリー・スタッフの方に親切に教わりました。
当日はギャラリーの担当者の方からお話をきけました。こちらも若い女性の担当者でしたが、かなり親切に色々と教えていただきました。このギャラリーの
プラス面は
- 作品のジャンルを選ばないこと。
- 繁華街に近いのでアクセスが良い。
- ウォークイン(飛び込み)でふらりとやってくるお客が多い。
- 広いスペースにしては料金が良心的。通常6日間で18万円ですが、個展の場合は2割引き。
- オープニングパーティーも可能で、パーティーの日は開廊時間を午後8時まで延長することができる。
マイナス面は
- このギャラリーは絵の吊手(吊紐)などが無く、専用の釘で壁に直接、作品や吊手を打ち付けることになる。(展示に時間がかかる)
- 空間に壁を立てようと思うと大きな専用パネルを人力で動かさないといけない。(人手が必要)
- 出展するには事前に過去の作品や出展しようとする作品の作品集を提出しないといけない。(これはマイナスというより常識ですかね。)
- これが一番の問題ですが、かなり早くから予約をしないといけない。今の時点で来年の春までほぼ予約でスケジュールがうまっているようです。また、例年定例会をされるグループもあるようでスケジュールによっては予約を入れられない日程もあるようです。
足を運んでみて、たいへん勉強になりました。
今回、初めてギャラリーに足を運びましたが、やなり実際に話を聞いてみると、いろいろと勉強になることがありました。今回、レッサーパンダが実感したのは、「気に入ったギャラリーがあれば早めに場所を押さえる」ことと「簡単なものでも自分自身の作品をまとめた物(作品集・作品資料)を作っておかないといけない」ということでした。特に作品まとめは意識していなかったのですが、一度、過去作品の棚卸をして展覧会のコンセプトをしっかり持つべきだということに気づきました。当たり前のことですが、過去作品を無造作に並べるだけでは、時間をかけて準備してわざわざ個展を開催する意味がありませんよね。今の自分が(来場する人に)本当に見てほしい物を明確にして臨まないとね。
今後も、何件かギャラリー回りを続けたいと思います。それと、近いうちに過去作品の棚卸と写真撮影を行おうと思います。
今日は、初めて訪問した「同時代ギャラリー」のお話でした。それでは、またね。
今回、お話を聞かせてくださった
小島柚穂さんのホームページです。
https://indigodye.wixsite.com/kojimayuzuho