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2017-09-27

レストランORTO/オルト。贅沢な美食の時間を堪能。

レッサーパンダです。あなたが一番幸せを感じるのは、どんな瞬間ですか?レッサーパンダは、やはり美味しい物を食べている時です。一流の料理人が腕を振るった旬の料理をくつろげる空間でゆったりと味わえたら最高です。そんな至福の時を過ごせるレストランに行ってきました。

京都・衣棚にある隠れ家のような名店 ORTO/オルト

今日ご紹介するレストラン「ORTO/オルト」は中京区の衣棚通りにあります。衣棚通りのお店があるあたりは、ちょうど烏丸御池から南西に位置する細い通りです。名前からも分かるとおり、このあたりは古くは呉服の街でした。室町がいまでも和装の町であり続けているのに比べ衣棚はすっかり様子が変わり、呉服店が消えるとともに『つう』が通う隠れ家的な食の名店が軒を連ねるようになりました。

衣棚通りは静かな路地。その通り沿いにオルトはあります。

ORTO/オルトは以前から予約の取りにくいイタリアンの名店でしたが、2016年にリニューアルして、いっそう人気が出ているようです。

スタイリッシュな店内。流木を利用したライティングがお洒落。

リニューアルとともに看板の「リストランテ」が消えました。

2016年のリニューアルを機に看板から「リストランテ」の文字が消えました。これには意味があって、料理長曰く「(イタリアンという)垣根を越えることで、お客様にもっと自由なお料理を楽しんでいただき、最良の時間を過ごしていただけたらと思っています」とのことです。

1階は全てカウンター席。1階8席、2階12席。

確かにどの料理もイタリアンの枠を超えた独創的なものばかりです。メニューはイタリアンならば例えば「有機豚のテリーヌ カンパニョーラ風」だとか「ナポリ風牛肉のラグーパッパルデッレ」などとお国柄を意識した長い名前をつけたくなるところですが、ORTO/オルトのメニューは短い漢字で、使われる食材のみが書かれたシンプルな物です。

シンプルなメニュー。コースの全てが凝縮されています。

茗荷をシャーベット仕立てにしたオードブル、懐石料理の献立にありそうな鮎の姿焼、

グラニテ風のオードブル。なんと茗荷で出来ています。

骨や尻尾も香ばしく食べられる鮎。キノコのソースとバジルソース。

フレンチ仕立ての夏鹿のロティ(イタリアンならアロスト)や鰻のコンフィなど一皿一皿に新鮮な驚きと発見があふれています。言わば和洋のいいとこ取りをした様な店独特の洗練されたスタイルの料理です。

鰻のコンフィ。枕の野菜は茄子。白いソースも茄子、赤いソースはビーツです。

夏鹿は京都の北、美山町産です。この時期にジビエが食べられるとは!

もう一つのテーマは新鮮な野菜とハーブです。

料理長のもう一つのテーマが「野菜へのこだわり」です。ちなみに店名の「オルト」はイタリア語で「菜園」のことです。京都の地野菜を使いパンやソース、デザートまで野菜で作ってしまう徹底ぶり。この日いただいたコースには20種類の野菜と14種類のハーブ、3種類の花が使われています。全9品プラス隠れメニューが2品とかなりのボリュームでしたが、全ての料理を食べ終わっても、なんだか「胃が軽い」感じがしました。

この日、とても気に入った物の一つ、トマトのパン。

割ってみると、どっとトマトの香りが溢れ出します。

季節ごとに替わるメニューをぜひ楽しみたいと思います。

レッサーパンダが訪れたのは9月1日で、まだ夏のメニューでしたが、もう今はきっと秋の美味が用意されていることでしょう。言い古された言葉ですが、料理は「舌で味わい」、「目で楽しみ」、「香りに酔う」と言います。

花が添えられた無花果のデセールと胡麻・果物のアイスクリーム(奥)

まさに、このお店のことを言ったような言葉です。秋が深まったら、また旬の美味を味わいに、ぜひとも訪れたいと思います。

日本酒とトマトのグラニテ。上品でさわやかな味わいです。

今日は隠れ家のような極上レストラン・ORTO/オルトのお話でした。それでは、今日はこのへんで、またね。

ORTO/オルト

住所:〒604-8205  京都府京都市中京区衣棚通三条下ル三条町337-2

TEL:075-212-1166

ランチ  12:00-13:00(L.O.)

ディナー 18:00-20:00(L.O.)

お休み 月曜日(+不定休)

※ランチは4,500円~、レッサーパンダがいただいたディナーは8,500円でした。

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