草間彌生の代表作を堪能!祇園・フォーエバー現代美術館に出かけました。
こんにちは、レッサーパンダです。9月の3連休は台風の影響で全国的に大変なことになっていました。レッサーパンダ一家も遠出ができず、最終日の18日に、やっと近場で楽しめる場所を探して京都の祇園へ出かけました。目的は今年の6月にオープンしたフォーエバー現代美術館です。
京都・祇園歌舞練場にある風変わりな美術館。
この美術館は不思議な場所にあります。祇園の花見小路を北にお茶屋一力亭を過ぎて少し歩くと「都をどり」で有名な祇園甲部歌舞練場があります。
フォーエバー現代美術館はその中にあります。正確に言うと大正 2 年に建てられた伝統的日本建築の有形文化財「八坂倶楽部」が美術館になっているのです。実はこの美術館、数年間の契約で歌舞練場からこの建物を借りうけて運営されている期間限定美術館なのです。
草間彌生の作品が見たくて足を運びました。
現在、この美術館では「草間彌生」(くさまやよい)の展覧会が行われています。草間彌生をご存じない方のために少しご説明すると、彼女は昭和4年生まれの女性芸術家で「前衛(美術)の女王」と呼ばれています。ちなみに文化勲章の受賞者で御年88歳になられた現在も現役作家さんです。
水玉模様などをモチーフにした独特のパターンの抽象画で知られます。若い頃は精神病に悩まされていて、彼女の奇抜さや前衛的な作風は、その頃の幻覚や幻聴が影響してできたものと言われています。カボチャをモチーフにしたオブジェや絵画も有名でご覧になった方も多いと思います。
実は通信教育や出版で有名な「ベネッセ」が瀬戸内海の直島(なおじま)という孤島にアートサイド(美術館やリゾートホテルを設け芸術島にしています)を建設し、その作品群に草間彌生の作品も含まれています。レッサーパンダは子供が生まれる前に夫婦で直島に出かけたことがあり、その時に自然豊かな直島で触れた草間彌生の作品に深い感銘を受けました。今回、その草間彌生の作品が80点以上見ることが出来ると聞いて(遅ればせながら)ぜひ見てみたいと家族で出かけました。
歴史的な建築物と現代美術はとても相性が良いのです。
フォーエバー現代美術館は日本の伝統的な建築物をそのまま使って美術館にしています。前衛美術と伝統建築のコラボレーションは普通に考えるとかなり違和感があるのが当たり前です。
しかし、さすが「前衛の女王」草間彌生です。以前の直島同様、ロケーションとのマッチングは最高で「やはり天才はちがう・・・」と感心してしまいました。
例えば、和の空間を使ったインスタレーションとして歌舞練場の舞台に作家独自のモチーフ(男性自身をイメージしたモチーフ)を組合わせた「船」のオブジェが展示されています。その奇想天外な作品が和の空間と見事に調和していました。レッサーパンダの個人的な趣味としては、キャンバスに描かれた細かな手描きのイラストに惹かれました。アクリルで描かれた作品で「この細かさと大きなサイズ。この作品はすぐ乾くアクリル絵具ならではの作品だなぁ。」大先生の作品に対して大変僭越なのですが(最近アクリル画を習いだしので)何となく共感と仲間意識を持ってしまいました(笑)。
美術館内には和める日本庭園もあります。
この美術館内には素敵なカフェや和める日本庭園があります。(カフェのお話はまた、別の記事でご紹介します。)日本庭園には誰でも入ることが出来て、外国人のカップルなどが記念写真を撮って楽しまれておりました。
レッサーパンダ家の子パンダも備え付けの番傘をお借りして美しい中庭でポーズです。
久しぶりに大好きな作品に囲まれて充実した時間が過ごせました。先にも書いたように期間限定の美術館で、草間彌生さんの作品は来年の2月25日までとのことです。出来れば終了するまでに、もう一度訪れたい美術館です。
今日は、草間彌生・作品を堪能できる祇園のフォーエバー現代美術館のお話でした。それでは今日はこの辺で。
フォーエバー現代美術館
住所:〒605-0074 京都市東山区祇園町南側570-2
TEL:075-532-0270
開館時間:10:00~18:00 (入館は17:30まで)
休館日:12月30日~1月3日
観覧料:一般1,200円、中高800円 小学生以下は無料です。
ホームページ http://www.fmoca.jp
※草間彌生 My Soul Forever は2018年2月25日(日)まで開催