toggle
2017-10-26

レッサーパンダ・有名ギャラリー「マロニエ」の迫力にたじろぐ!

レッサーパンダです。展覧会開催のためにこれまで4つのギャラリーを回りました。今回は京都・河原町の中心にある有名ギャラリー「マロニエ」を訪れた時のお話です。思った以上のレベルと敷居の高さにたじろぎました。

ビル全体がギャラリーで京都では登竜門ギャラリー

河原町三条と四条の間にある古くて新しいギャラリー

このブログを読んでいただいている方の中にも「マロニエ」というギャラリー名を聞いたことのある方がいらっしゃるかもしれません。京都では有名で若い芸術家の登竜門の様な場所になっています。歴史はかなり古いと思います。レッサーパンダが子供の頃から知っているぐらいですから、かなり古いです。でも中身はちっとも錆びついておらず、常に新しい芸術の表現、実験的な取組がなされています。ここで展示ができるということは、全国の芸術系の大学やマスコミ、有名美術評論家に案内が届き、一流専門家の目に触れるチャンスが与えられるということなのだそうです。

京都精華大学の関係者のグループ展。4階のギャラリーは大型の織が中心。

軽い気持ちで訪れたレッサーパンダに厳しい洗礼!

憧れのギャラリーに初めて足を運びました。これまでは展覧会を見に来たお客で訪れていましたが、今回はギャラリーを借りる立場で初めて訪れました。レッサーパンダはお客さんのつもりで4階の事務所を訪れたのですが、思惑が大きく外れました。事務所では年配の女性とオーナーさんとおぼしき高齢の男性が打合せ中でした。『ギャラリーを借りるにあたり、一度お話を聞きたい(料金や使用規定を聞きたい)』というつもりで訪れた旨を伝えたところ、男性がお話を聞いてくださいました。

糸を使った繊細な立体作品。作家さんの完成のすごさを感じます。

レッサーパンダは、ちょっと話を聞くだけのつもりで訪れたのですが「展示品はどんな作品ですか?」といきなり先方からの質問。ポートフォリオ(作品集)も持参せずにいきなり訪問した時点でアウト!という感じでした。事務所のパソコンを借りてブログや写真を見せましたが、オーナーさんは全く触手が動かない様子。「後日、担当者にポートフォリオを提出してください。」と塩対応でした。この間、約10分で撃沈です。トホホ。

「芸術をすること」について考えさせられました。

実はマロニエのオーナーさんが話を聞いてくださっただけでも僥倖だったようなのですが、「芸術性低し!」、「見る価値なし!」と言われているようで、かなりへこみました。何だか、これから自分が行おうとしていることに対して自信が大きく揺らぐような経験でした。

5階の広いギャラリー。自然光が入る最上階のスペースです。

正直な気持ちは「商売でギャラリーやっているのに、こんな態度ありか!?」と憤りも感じました。しかし、その考えはすぐに改めざるを得ませんでした。4階と5階のギャラリーで開催されていた展覧会を見て考えが変わりました。この日、京都精華大学の先生や学生さん、卒業生である作家さんたち17名が織やファイバーアートの作品展示をされていました。どちらの階にも迫力のある大型作品、繊細な感性を感じる細やかな表現作品など個性的で面白い作品が多数展示されており、作家さんたちの気迫を感じました。一流のギャラリーとしてやっていくには半端な三流品を置くわけにはいかないのですね。今のレッサーパンダのレベルでは門前払いも当たり前なのかもしれません。それにしても芸術ってなんだろう??自分が好きで描いた絵を飾るだけでは成立しないことなんだろうか??改めて考えさせられました。

展示している方にお話を聞くことが出来ました。

5階のフロアで展示を見ていると作品の案内をしている若い女性に声をかけられました。織の作品を展示されている作家さんで大学は卒業された方です。作品の説明を受けているうちに、個展をしたいというお話になりました。「マロニエで個展を開くのって本当にたいへんみたいですよ。スペースの問題(会場が広いという問題)だけでなく色々とハードル高いみたいですよ。私もグループ展だから出させてもらっているみたいなものですね。」とのことでした。

エレベーターホールの作品。晴れた青空が借景。

ギャラリーに優劣は無いものの、目指す方向性や作家のレベルなど、画廊が要求するところは様々なようです。画廊に合わせて作品を作るつもりは、更々ありませんが、それにしても・・・「芸術をする」っていったいなんでしょう。まだ、開催まで時間はあります。作品づくりを通して、じっくりと考えていきたいと思っています。

ギャラリー・マロニエ

住所:〒604-8027京都市中京区河原町通四条上る塩屋町332

TEL:075-221-0117

貸出期間:火曜日から日曜日までの6日間

営業時間:正午より午後7時(最終日は午後6時まで)

3F GALLERY3 ¥120,000

4F GALLERY4 ¥160,000

5F GALLERY5 ¥190,000               ホームページ 

Sponsored Link




関連記事