TOOTH TOOTH maison15th/ レストラン・トゥース・トゥース。美術展とアートな空間とキュイジーヌを楽しむ!
レッサーパンダです。前回、神戸市立博物館で開催されていた「ボストン美術館の至宝展」のお話を書きました。この美術展、名画の鑑賞以外に素敵なお楽しみがありました。実はこの美術展は神戸市エリアのホテルやレストラン、カフェと提携してランチフェアを開催しているのです。この期間だけの特別なお料理をいただけるのです。レッサーパンダも神戸キュイジーヌを堪能いたしました。
旧神戸居留地十五番館からのプレゼント!
美術展を鑑賞したあと神戸市立博物館の裏口から道路を隔てた立地にあるレストラン「TOOTH TOOTH maison15th 」トゥース・トゥースに向かいました。このレストランの建物は神戸に残る最も古い異人館で国の重要文化財である『旧神戸居留地十五番館』を買い取りレストランとしてリノベーションしています。
建物自体は神戸大震災で被害を受けて取り壊されそうになったのですが、神戸復興のシンボルの一つとして1998年に復活しました。以前の姿を出来る限り忠実に復元したレトロな建物は、その空間自体が特別な何かを持っているように思えます。来館者に歴史の重みを感じさせてくれます。その空間で提供されるメニューも特別でした。
フランスのノルマンディー地方をイメージしたランチメニュー
このレストランも神戸市立博物館に隣接していることから「ボストン美術館の至宝展」フェアに協賛しています。この時期限定の特別なランチが用意されていました。
フランスのノルマンディー地方に位置するジヴェルニーには、クロード・モネが「睡蓮」を描いた池があるそうで、モネが愛したノルマンディーをイメージしたお料理をスイーツまで楽しめました。メニューは「本日のサラダ仕立てのオードブル」(サーモン、ビーツ、ブロッコリー、蓮根、蕪などのサラダを泡状の酢橘と胡麻のマヨネーズ風ソースでいただきます。)、
「豚フィレ肉のロースト、ノルマンディー風」(柔らかく深みのある豚肉のローストをシードルのクリームソースでいただきます。付け合わせはボイル野菜、ムール貝、レンズ豆が添えられます。)、
こちらのパンはバターを練り込んだ生地を焼いていて熱々のパンの中からバターの香りが溢れだします。大きな、大きな丸いパンを切りわけてサービスされるのも楽しいですね。
最後のデザートは6種類の中からチョイスです。レッサーパンダは迷いに迷って「自家製モンブラン風タルト」を選びました。
栗の風味が濃厚でひと口食べるだけで「栗をいくつもほおばっている」気分になれます。
さすが人気店!料理に素都がありません。
フェアの企画料理というと沢山の来店者を見込んで「作りやすい」、「サービスしやすい」メニューが用意されるのですが、さすが旧居留地の人気店です。
料理の内容やプレゼンテーションに素都がありません。じっくり楽しめました。レッサーパンダが出かけた当日は土曜日のランチタイムでお客さんも多かったのですが、建物の雰囲気がそうさせるのか、店の賑わいが少しも下品な感じにならないのが素敵でした。
帰り際に個人的に嬉しいことがありました。
店を出るときにちょっとした個人的なお楽しみもありました。帰り際、暖炉の上に1枚の額を見つけました。デザイナーで舞台美術家、小説家でもある妹尾河童(せのおかっぱ)先生の作品を見つけたのです。
妹尾先生は神戸の生まれで、復興のシンボルである『旧神戸居留地十五番館』(現・トゥース・トゥース)に個人的な思いを込めたエールを送られていました。
レッサーパンダは妹尾河童先生のファンでして蜷川幸雄・演劇で制作された先生の舞台美術も全て拝見しています。2002年には先生ご夫妻と個人的にお目にかかり親しくお話をさせていただいたこともあります。
美味しいランチの最後にお店から特別なお土産をいただいたような気分でお店をあとにしました。
『旧神戸居留地十五番館』はやっぱり特別な場所なのかもしれません。今日は神戸で美術展の後にいただいたランチのお話でした。それでは、またね。
TOOTH TOOTH maison15th レストラン・トゥース・トゥース
住所:神戸市中央区浪花町15番地 旧神戸居留地15番館
営業時間:AM11:00〜PM11:00 不定休
TEL:078-332-1515
料 金:
今回レッサーパンダが食べたお料理はフェアランチで2,600円。残念ながら展覧会と共に終了です。パスタランチ2,200円、ビーフシチューランチ2,800円、グルマンコース3,800円。夜は3,000円~要確認。