toggle
2018-08-24

人気の「ダムカレー」本当に美味しい?実食してみた!!

レッサーパンダです。お盆休みに岐阜県八百津町にある「杉原千畝記念館」に行った時のことを書きましたが、今日はその帰り道に食べた「名物料理」のお話です。杉原千畝記念館の見学を終わると丁度お昼の12時、そろそろどこかでお昼ご飯でもと考えながら駐車場へ。すると突然、空の底が抜けたような大雨が降りだしました。夕立に追いかけながら車を4~5分走らせましたが、もう前も見えないような強い降り。仕方なく、道路脇にあった食堂で雨宿りも兼ねて食事をすることにしました。

この写真は雨上がりのお店の外観。先ほどまでの豪雨がまるで嘘のよう!

この写真は雨上がりのお店の外観。先ほどまでの豪雨がまるで嘘のよう!

偶然立ち寄った「テレビで話題の食堂」

お店は外から見るより広く、店内の作りもしっかりしています。ひどい雨のせいか、店内は意外と混んでいて(ごめんなさいm(_ _)m)みんな何故だかカレーライスを食べています。ふと壁に目をやると、最近よく見る人物が書かれた1枚のポスターが・・・これってもしかして「ダムカレー??」。

レッサーパンダも放映当日の番組を見ました。マニアックだったけど面白かった。

レッサーパンダも放映当日の番組を見ました。マニアックだったけど面白かった。

ご存じの方もいらっしゃるかも知れませんが、マツコ・デラックスの「マツコの知らない世界」というテレビ番組で紹介されたカレーライスが話題になりました。まさにこの店「ひだまりキッチン Soramame」さんが、そのダムカレーを出している食堂だったのです。

自然木を多用した店内には、あちらこちらに可愛らしいディスプレイが・・・。

自然木を多用した店内には、あちらこちらに可愛らしいディスプレイが・・・。

話題の「丸山・新丸山コラボダムカレー」を実食

ダムカレーとは「ご飯をダム、カレーをダム湖に見立てて器に盛りつけたカレーライス」のことです。世の中には「ダムマニア」(ダアムが好きで全国のダムを見て回る)という人たちがいて、その人口の増加にともないダムを観光資源にしている市町村やその近隣の飲食店がダムカレーを始めるケースが増えています。本当に偶然入ったお店なのですが、この店こそ番組で紹介されていた「丸山・新丸山コラボダムカレー」を提供するお店なのでした。もう、テンション上がりまくりです!!見るとカレーを食べている人はみんな同じカレー「丸山・新丸山コラボダムカレー」を食べています。

よく煮込まれて味わい深いカレールー。見た目ほど辛くないのが意外です。

よく煮込まれて味わい深いカレールー。見た目ほど辛くないのが意外です。

きっとこれを目当てに八百津町に集まった人たちなのです。カレーはご飯で2つのダム(丸山ダムと新丸山ダム)を形作っており、小さなトースト(パン)がゲートになりカレーを堰き止めます。出された皿にはカレーが掛けられていない状態で、別のお鍋に入ったカレーを自分で好きなだけかけるスタイルです。

初めはこんな状態で現れます。ご飯がダム、パンが関になりこれに自分でカレーをかけます。

初めはこんな状態で現れます。ご飯がダム、パンが関になりこれに自分でカレーをかけます。

カレーの掛け具合を自分で加減し、トーストの関を開いて「放流」(?)を楽しみながら食べます。お皿の半分にはサラダが添えてあり、下流の森を表現しいているようです。けっこう濃厚なカレーで肉や野菜は形が解からなくなるまでじっくりと煮込まれています。トロトロと深みのあるカレーです。いかにも辛そうですが、実はそれほど辛くなくて、刺激の欲しい人にはトッピングスパイスが用意されており自分流の味付けも可能。

カレーのルーをかけてみるとこんな感じです。カレーの分部がダム湖になっています。

カレーのルーをかけてみるとこんな感じです。カレーの分部がダム湖になっています。

ダムカレーはけっこうご飯の量も多くてボリューム満点です。レッサーパンダはこのカレーがとても気に入り、カレーのお替りを2回してしまいまいた。

トーストで出来た関をはずしてみるとこんな感じ。カレーが流れ出します。

トーストで出来た関をはずしてみるとこんな感じ。カレーが流れ出します。

ダムマニアの人たちはこの状態を「試験湛水」と呼んで愛でるとのことです(笑)

ダムマニアの人たちはこの状態を「試験湛水」と呼んで愛でるとのことです(笑)

「こんなに食べられない」という人やお子様向けには「ミニ丸山ダムカレー(甘口)」というメニューがあるのも親切です。このお店、カレー一本やりかと思いきや、定食やオムライスが美味しいのも特筆ものです。

トロットでふわふらの卵がかかったオムライス。これも、なかなかの美味でした。

トロットでふわふらの卵がかかったオムライス。これも、なかなかの美味でした。

「ダムカレー」について調べてみました

家に帰って気になったので「ダムカレー」について少し調べてみました。ダムカレーはその歴史が意外と古く、昭和40年頃に始まったと言われています。長野県の黒部ダムの近くあった関電トンネルトロリーバス扇沢駅の大食堂(現・扇沢レストハウス)で出された「アーチカレー」が発祥ではないかと言われています。長く「知る人ぞ知る名物」だったようですが、2007年頃に大型建造物(鉄塔や廃墟施設、ダム)を見て歩くブームが訪れ、それにともないダムカレーも脚光を浴びたようです。

小食の女性やお子様向けのダムカレー。ちゃんとトーストも付いていて可愛い!!

小食の女性やお子様向けのダムカレー。ちゃんとトーストも付いていて可愛い!!

今では全国で確認できているだけでも150以上のダムカレーがあり、「日本ダムカレー協会」という集まりまで出来ています。「水害復興記念事業シンポジウム」で紹介されたり、神奈川県で行われた「ダムマニア展」では全国のダムカレーが展示されたりとマニアックですが着実にファンを獲得しているようです。ダムカレー侮りがたしです!

お店にあった全国ダムカレーマップ。欲しかったけれど限定品で持ち出しは不可です残念。

お店にあった全国ダムカレーマップ。欲しかったけれど限定品で持ち出しは不可です残念。

地域活性化の話題作りとしは成功かも

それにしても八百津町という町は本当に岐阜の山の中です。道路を車で走っていても、なかなか住人とおぼしき人を見ることがありません。今回、レッサーパンダは岐阜に里帰りする途中、寄り道で訪れたのですが、何か目的が無い限りまず訪れることのない場所です。今回の「ひだまりキッチン Soramame」さんのように、ダムカレーを食べにくるという目的で訪れる人が多いとしたら、十分、地域活性化の助けになっていると思います。また、最近は見学ルートが整備された「観光ダム」も増えているそうです。旅行先の近くにダムがあれば「ダム見学とダムカレーを味わう事」を目的のひとつとして出かけると新たな旅の楽しみになりそうです。

まだ、一部、工事中の「新丸山ダム」。最近はDVDも出て「ダム人気は衰えず」だとか。

まだ、一部、工事中の「新丸山ダム」。最近はDVDも出て「ダム人気は衰えず」だとか。

今日は帰省の途中で食べた八百津町・丸山ダムのダムカレーのお話でした。それでは、またね。

 

ひだまりキッチン Soramame

住所:岐阜県 加茂郡八百津町八百津1088-2 人道の丘公園管理棟内

交通:東海環状自動車道・美濃加茂インターから国道418号、川辺町経由20分

営業時間:11:30 ~ 15:00

定休日:月曜(祝日の場合翌日に振替)

電話:080-1584-3951

丸山・新丸山コラボダムカレー 800円

(ミニ流木ポテト+ドリンク付き 1,000円)

ミニ丸山ダムカレー(甘口) 580円

オムライス 800円

※クレジットカードは使えないのでご注意を。→ホームページはこちら

Sponsored Link




関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)