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2019-12-30

誰でも描ける!アクリル絵画の優しい手ほどき・君のひとみは10000ボルト編-その2-

こんにちは、レッサーパンダです。今年も残すところ、あとわずか。今年は本当に色々とあった1年でした。美術コンペに落ちたり通ったり冷蔵庫が壊れるアクシデントもありました。そんな合間に料理研究家・土井善晴さんの講演会に出かけたり、笑福亭鶴瓶さんの落語を聞きに行ったりと何やら忙しい1年でした。こんな調子で、来年も何だか騒がしい1年になりそうです。

それで「お絵描き修行」はどうなっているのか??

お絵描き修行の方も忙しい時間の合間を縫って、地味に続けています。(振り返ってみると、確かに、このところ制作に関する投稿少ない。お恥ずかしい。)以前、「誰でも描ける!アクリル絵画の優しい手ほどき・君のひとみは10000ボルト編-その1-」にも書きましたように、次回は歌手の堀内孝雄さんの昔のヒット曲をテーマに制作をすすめたいと考えています。

大きな作品を描く前の練習として描いている人物画。途中段階。

大きな作品を描く前の練習として描いている人物画。途中段階。

画材に対するこだわりを持つこと

先日、絵画教室のМ先生が、レッサーパンダがキャンバスに向かって熱心に色を塗っている姿をご覧になって、あるアドバイスをくださいました。

「レッサーパンダさんが描こうとしている絵を見ていて思ったのだけれど、キャンバスを変えた方がいいかもしれないね。」えぇ、それってどういうこと???詳しく聞くとこういうことでした。

これまでレッサーパンダは「麻」(あさ)のキャンバスを使ってきました。キャンバスというと誰もが思い浮かべるのは「麻のキャンバス」です。油絵具やアクリル絵具と相性が良く大胆で勢いのある素材感を強調するマチエール(絵肌)を表現するには麻に変わるものはありません。しかし、丁寧で繊細な表現・・・例えば人物のきめ細かい肌など・・・には『しっくりこない』場合があります。

こちらはマルオカパネルという会社から出ているキャンバスパネルのシリーズ。

こちらはマルオカパネルという会社から出ているキャンバスパネルのシリーズ。

先生の指摘を受けて、これまでの制作を振り返ったのですが、確かに麻のキャンバスは色を薄く重ねりした場合、重ねた上の絵具が乗りにくいのです。酷い場合は後から塗り足した色が剥がれてきてアバタのような物が絵肌に出来てしまい本当に苦戦していました。これは単にレッサーパンダに技術が無いだけだと思い込んでいました。しかし、先生がおっしゃるには「綿(コットン)100%のキャンバス」を使うことでかなり解消できるようです。画材にこだわりの全くなかった自分が本当に恥ずかしい(トホホ)。

上の〇で囲んだところが絵具の塗りムラです。時間をかけて乾かさないとこんなことに。また、下の〇で囲んだところはキャンバスの「麻」の風合いがダイレクトに絵具の筆跡を拾ってしまいます。もっと繊細な表現がしたいのですが、こんな状態に悩んでいました。

上の〇で囲んだところが絵具の塗りムラです。時間をかけて乾かさないとこんなことに。また、下の〇で囲んだところはキャンバスの「麻」の風合いがダイレクトに絵具の筆跡を拾ってしまいます。もっと繊細な表現がしたいのですが、こんな状態に悩んでいました。

キャンバスの素材は様々、どれを選んだものか・・・

お話を聞いて『はやく言ってよ~!!』と心の中で叫びましたが、大先生の有難いお言葉をいただけただけでもミッケものです。先生のアドバイスに従い、綿のキャンバスを探してみることにしました。

画箋堂(画材店)のキャンバスコーナーを見ると確かに麻のキャンバス以外にも何種類かのキャンバスがあります。店員さんに聞くとコットン100%のキャンバスにも種類があって純然たるコットンの布だけを貼ったものと、100%のコットンに下処理がされたタイプがあるそうです。コットンの風合いを生かすならば生地に絵具をそのまま塗る表現も味があって面白い。でも、どちらも概ねジェッソ(下地材)を塗ってから絵具を塗るのが一般的なようです。理由はジェッソをしっかり塗って下地の準備をした方が絵具の発色が良くなるからです。でも、手法は様々で、作品に求められるマチエールの雰囲気、その作家のスタイルにより決められます。どのような表現を作品に取り入れるかで使う材料、技法も変わるのですね。

左が普通の麻のキャンバス。近くで見ると素材の違いが一目瞭然。

左が普通の麻のキャンバス。近くで見ると素材の違いが一目瞭然。

また、麻や綿のキャンバス以外に「ユニペーパー」という素材もあります。こちらはポリプロピレンで出来た新しい合成紙です。絵具の水分や油を吸って紙が波打つということがないそうです。(絵具を吸収せずに画材に定着させるようなイメージです。なんと素晴らしい技術!!)「たかがキャンバス、されどキャンバス!!」これまで、キャンバスについて深く考えたことが無かったレッサーパンダは少々混乱気味です。

鉛筆、絵具など違った画材で試し描きされているユニペーパーαの見本。ポリプロピレンで作られた紙なので重ね書きや描き直しに強いことや水彩紙のような滲みの表現がし易いことが魅力とのことです。

鉛筆、絵具など違った画材で試し描きされているユニペーパーαの見本。ポリプロピレンで作られた紙なので重ね書きや描き直しに強いことや水彩紙のような滲みの表現がし易いことが魅力とのことです。

来年は「コットン100%」のキャンバスで作品作りに挑戦

迷い迷った挙句、М先生のおすすめの「コットン100%」で下地処理がされたSM(サムホール)サイズのキャンバスを購入することにしました。また、合わせて下処理がされていない「コットン100%」のキャンバスも一緒に購入してみました。これらの小さなサイズのキャンバスで何点か習作を描きながら自分の作品にあった素材を探したいと思います。納得いく素材が見つかったら、今度は20号の大作に取り掛かかるつもりです。どうやら来年の「お絵描き修行」は「キャンバス修行」になりそうです。

こちらが下地処理されていないコットン100%のパネル。ベージュ色で布の風合い。

こちらが下地処理されていないコットン100%のパネル。ベージュ色で布の風合い。

スムースフェイスとあるように、表面が天竺綿そのままより滑らかで明るい印象。

スムースフェイスとあるように、表面が天竺綿そのままより滑らかで明るい印象。

 

レッサーパンダが思う絵を描く楽しみとは

以前は、コンピュータのグラフィックソフトを使って絵を描いていました。理由は単純で「部屋が汚れない」ことと「何度でもやり直しが利く」からでした。それに引き換え、手書きの絵画は、簡単にやり直しが利きません。修正には本当に嫌になるほど時間がかかりますし、上手くいかないと投げ出したくなります。また、今夜は疲れたから「ここでセーブしよう!」という訳にはいきません。今夜、パレットの上で作った色は明日も同じように再現できるか分からないからです。何よりも、一度、時間の空いてしまった作品の続きを再び描き始めるには、気持ちを作り上げるのに並々ならぬ努力が必要となります。

実はレッサーパンダは、この「面倒臭さ」が絵画の魅力ではないかと思っています。PCを使った作品はやり直しが簡単だし、作品の大量生産もそれなりに出来てしまいます。それに引き換え手作業の絵画作品は、全てが1点ものです。上手くいくこともあれば、どんなに時間をかけても思うように出来ない場合もあります。その「上手く出来ないこと」が退屈しない理由だと思っています。何よりもPCで作品作りをしていた時よりも(失敗しないように)頭を使うようになりました。キャンバスに向かっている時は、その作品について本当に色々なことを考えています。この「絵について考える時間」は仕事の嫌なことや世間の難しいことどもを一時、忘れさせてくれるのです。

作品の出来栄えの良し悪しは置いておくとして、多分、この『孤独だけれど充実した時間』が大切なのです。来年も、再来年も、この『充実した時間』を大切にしていきたいと思います。来年もレッサーパンダが考えた(感じた)事柄を一人でも多くの皆さんに読んでいただければ幸いです。 どうぞ、良いお年をお迎えください。そして、来年もよろしくお願いいたします。それでは、またね。

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