誰でも描ける!アクリル絵画の優しい手ほどき・君のひとみは10000ボルト編-その7- 「赤の選び方」
レッサーパンダです。この所「お絵描き修行」がはかどっておりませんでした。以前のブログでも書いたのですが昨年の暮れ、家族の不幸が重なりまして、正直、趣味に費やす時間がありませんでした。描きかけの作品は12月初め頃から完全にストップしていました。
長時間の放置による失敗が判明(泣)
時間の経つのは本当に早いもので、もうお葬式から2カ月が過ぎました。忙しくて本当にあっという間の2カ月半でした。そんな訳で作品は完全に2カ月半放置されおり、そろそろ、本格的に作品に向き合う気分になってきました。
描きかけの絵は3カ月近く放置されていたのですが、放置することにより良いこともありました。長時間放置したことで絵具はしっかり乾きキャンバスに完璧に定着しています。よく乾燥すると何が良いかというと色味が安定して(時間経過による色変化が少なくなり)別色の絵具を上から乗せ易くなるのです。
半面、とても困ったことも起こりました。旗竿の直線を描くのにラッカーテープを使いマスキングしていたのですが、放置していたマスキングを剥がすと絵具まで一緒に剝がれてしまいました。絵画教室のМ先生の見立てでは「この程度ならば修復可能」とのことでホッとしました。ちなみに先生の有難いお言葉によるとラッカーテープによるマスキングは3日が目途とのことでした。長時間のマスキングを続けると、今回のように絵具とテープの糊が馴染んでしまい剥がすと絵具まで持っていかれます。(ラインに沿って、まるで塗り残したように剥がれます。)これ「マスキングあるある」だそうです。
「美しい赤」表現のための絵具選び
次の課題は「赤」です。人物が持っている旗を赤で描いているのですが、どうもイメージどおりの赤が出せなくて頭を抱えてしまいました。というのもレッサーパンダが確認しているだけでも赤の絵具は15種類以上あるのです。
一体どれを使えばイメージ通りの「赤い旗」が描けるのやら。実は赤という色は難しくて混色で作れない三原色(赤、青、黄)の内の一つです。混色で赤に表現を着けていくと濁ったり、暗くなったりして、深みがなくなったり・・・美しくないのです。そういう訳で「混ぜない赤」がどんどん作られているのです。最終的にレッサーパンダは「パーマネントローズ」と「ディープブリリアントレッド」の2色を使い分け、鮮やかさと深みを出していこうと思います。
「ゆっくり急げ」(Festina lente フェスティナ・レンテ)
当初、この絵の完成予定は昨年の秋でした。それが、情けないことにまだ3分の1も仕上がっていません。何と情けない。絵画教室のМ先生は微笑みながら「まあ、ゆっくり行きましょう」と励ましてくださいますが、あまりのんびりもしていられないのです。何せ、このブログでお約束しているように、何とか来年中には個展開催の目途をつけたいという野心もありまして・・・(笑)。
ヨーロッパの古い格言に『ゆっくり急げ』という言葉があるそうです(ラテン語では「Festina lente」、英語では「Make haste slowly」)。「良い結果により早く至るためにはゆっくり行くのが良い」または「歩みが遅すぎても求める結果は得られない」を同時に意味する言葉だそうです。
まさに今のレッサーパンダにぴったりです。『ゆっくり急げ!!』を合言葉にお絵かき修行を頑張りたいと思っています。それでは、またね。
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