展覧会候補の三条寺町「ギャリエ・ヤマシタ」に行ってきました。

おはようございますレッサーパンダです。展覧会の会場探しを続けています。今回も会場候補のギャラリーでお話を聞いてきましたので、そのお話です。

画廊、古美術店、額縁店、画材店等が軒を連ねる京都のアートスポット

今回訪問しました「ギャリエ・ヤマシタ」は寺町通三条にあります。以前、訪問した「同時代ギャラリー」から歩いて３～４分ぐらいです。

エリアで言うと同じ区域ということになります。この辺りは京都でも有数のアートスポットで画廊や古美術店、画材店などが集まっているエリアです。美術愛好家の方々もよく散策される場所です。同じ寺町でも「同時代ギャラリー」が若者の文化エリアで、こちらは大人のエリアという感じですね。

作家の作風や展示内容を問わない柔軟性に富んだギャラリー

「ギャリエ・ヤマシタ」はアート＆フレームヤマシタという額縁屋さんが運営するギャラリーです。

１９９８年の秋に１号館ができ、２０１１年に２号館が出来ています。１号館も２号館も１階と２階があり各々別々に貸してくれます。１号館は奥行きのある縦長スペース、２号館は正方形に近いスペースになっています。実はレッサーパンダが参加していたグループ展は今もこのギャリエ・ヤマシタの１号館２階で開催され続けております。

写真は７月の末に行われたグループ展「遊び心と楽しみ心展」（略して「遊楽展」と言います）の様子です。実際に使ったことがあるので良くわかりますが、このギャラリーは本当に使いやすいです。

壁面には全てアートレールが用意されていてハロゲンスポットの数も多いです。壁の色合いや床のフローリングなど優しい色調で絵画でも造形でも作陶でも作品を選ばないところが長所です。

またギャラリー内に各々トイレや水回りなどがありユーティリティーも充実しています。至れり尽くせりなのでレッサーパンダの様な初心者には有難い画廊です。

裏を返せば個人の趣味としてオトナシイ展覧会をする人には良いですが、画廊としての個性が薄く挑戦的な作風や野心的な展覧会を目指すような方には少々物足りないかも・・・。

ギャラリーを使われている方に感想を聞いてみました。

訪れた当日２号館の１階では「奥雅行・茶陶コレクションと川尻潤・作陶展」という陶芸作品の展示会が開催されていました。

川尻さんは日展作家さんで、奥さんは先生を師事する美術品コレクターとのことです。たまたま会場にいらっしゃった奥さんにお話がきけました。「展示がすごい楽なんが魅力やなぁ。人通りも多いし、通りがかりの人もよく入って来るよ。火曜から今日（土曜日）までで１００人ちょっと入っているで」とのことでした。

アート＆フレームヤマシタでお話を聞いたまとめです。

プラス面は

１.ギャラリーの設備がたいへん使いやすい。（２号館は専用パテーションがあり開場レイアウトも自由度が高い。応接セットなども貸し出してくれる。）

2.こちらも繁華街に近いのでアクセスが良い。

3.ギャラリーにあまり癖がないので作品のジャンルを選ばない。

4.料金が非常に良心的。１階は通常６日間で１４万円。２階は8万円。展示日数以外に月曜日を展示準備日として開放してくれる。

5.会場内での飲食やオープニングパーティーも可能。

マイナス面は

1.汎用型のギャラリーではあるが、それゆえにギャラリーとしての個性に欠しい。少々、雰囲気が足りないかな。

2.１階と２階では集客力に明らかに違いがある。もし、借りるなら絶対に１階スペースですね。

3.展示の契約をするには事前に過去の作品や出展しようとする作品の画像を提出しないといけない。（これに関してはレッサーパンダは過去に展示実績があるのでクリアとのことでした。）

4.やっぱり問題はギャラリーの予約です。１階に関しては来年秋までほぼ予約でいっぱいでした。

二つのギャラリーを回ってわかったこと。

今回訪問して分かったことです。二つのギャラリーはやはり競合を意識しているのか、ほぼ同価格です。ただし、出展する人の作風や志向が違うので住み分けが出来ているようです。それと大事なことは、両ギャラリーともにかなり先まで予約がいっぱいということです。ちょっとギャラリー選びを急がないといけないかも知れません。引き続き、早めに候補ギャラリーを回りたいと思います。

今日は三条寺町にある「ギャリエ・ヤマシタ」についてのお話でした。それじゃ、またね。

ギャリエ・ヤマシタ　１号館・2号館

住所：〒604-8081京都市中京区寺町通三条上る西側

TEL ：０７５－２３１－６５０５

営業時間：11:00～18:00

定休日：月曜日