老舗画材ショップ「画箋堂」(がせんどう)に行ってきました。
レッサーパンダです。今回はある目的があって画箋堂というお店に行ってきました。画箋堂は京都に古くからある画材・額縁店です。
画箋堂は芸術志向の人ならみんな知っている有名店です。
京阪電車の清水五条駅から五条大橋を渡って河原町を北に3分あるくと画箋堂はあります。大正2年の創業で創業100年を超える画材店です。大正や昭和初期、手に入りにくかった輸入油絵具など欧米の画材が揃うということで、画家や芸術家を目指す人たちにとっては憧れの聖地だったと聞きます。誰もに知られる芸術家や大家と呼ばれる画家たちも、このお店のお世話になっていたことでしょう。
画箋堂美術教室を見学に行く。
この日、レッサーパンダが画箋堂を訪れたのには理由があります。実はこのお店、かなり以前から絵画教室をやっています。最近では絵画だけでなく版画教室や写真教室なども開催しています。レッサーパンダは土曜日の午後に行われている「洋画3」という教室の見学に来たのです。
3年後に展覧会を開くにあたり、そろそろ本格的な行動を起こそうと考えました。「自分に足りない物をはっきりさせる」ことと「とにかく手を動かそう」と考えています。
美術教室はお店の3階で行われています。
実は前々週に美術教室についてお話を聞きにお店に足を運んでおりました。通える条件として土曜日であること、日本画はちょっと方向性が違う、これまで本格的なトレーニングを受けたことのないレッサーパンダでもついていける・・・などの条件から「洋画3」という枠を選びました。
事前に見学の申し入れをしていたので指導の先生にも話が通っており気さくに受け入れてくださいました。先生は優しそうな年配のジェントルマン。お話が上手です。土曜日の13:30から15:30の枠なのですが生徒がそろいだしたのは13:40を過ぎてからでした。
先生のお話によるとこの教室はみんなで同じ課題に取組むのではなく(そういう枠もあるそうです。)各々の課題を決めて自分のペースで取組むというスタイルだそうです。レッサーパンダが思っていた教室はみんなで石膏像を黙々とデッサンするようなイメージを持っていましたので大きく異なります。ちょっと違うのかなぁ・・・とぼんやり考えていましたが、先生のお話を聞いていて考えがかわりました。
アクリル絵画を習ってみたい!!
先生のお話では、この教室では主に「油絵」と「アクリル画」をやっているとのことです。『特にあまり経験の無い人にはアクリル画を薦めている。理由は色々あるが、油絵より作業が楽で(油絵はシンナーを使う手間があること、乾かすのに時間がかかるなど)油絵の様な風合いが出せる。』、『中には油絵ほどの重厚感が無いという人もいるが、そんなことは無い。作品の方向性の問題です。』とのことでした。あとレッサーパンダから素朴な疑問を先生に質問してみました。デッサンとかクロッキーとかやらないんですか?『先ほども言ったように、この教室ではやりません。というよりやりたい人はやっても全然問題ありません。画題も沢山ありますから自由にやってもらってもかまいません。でもこの教室に来ている人はクロッキーよりもどんどん作品に挑戦して上手くなってもらおうと思います。
特にアクリルですが、これはアメリカで考案された画法で、アメリカ人はあまりデッサンやバランスを重視しないようです。それより楽しく絵を描くことに専念できるよう出来るだけ合理的に良い作品を仕上げていこうとします。芸大受けたりしないのならば、あまり根性論みたいな訓練は必要ないでしょうね。』
何だか、先生のお話を聞いてちょっとホッとした気がしました。
かなり良心的な美術教室に思えました。
先生のお話を聞いた後に、もう一度お店に話を聞いてみました。洋画3のクラスは月2回開催で3カ月がワンクール。全6回で¥16,200(税込)です。事前にお休みをする日が分かっていれば、その回の授業料は返金されるそうです。それと、他の生徒さんもおっしゃっていたのですが、教室の生徒になると画箋堂で扱う画材や額が定価の15%引きになるそうです。これは結構大きいようです。また、生徒対象のバーゲンもあるそうです。画材選びのアドバイスを先生方がして下さるというのも嬉しいです。
お話を聞いて、かなり心が動きました。前向きに考えてみたいと思っています。
今日は京都の老舗画材店「画箋堂」が行っている美術教室の見学記でした。それでは、またね。
画材と額縁の画箋堂(がせんどう)
京都市下京区河原町通五条上る西橋詰町752
平日 10:00~19:00 / 祝・日 10:00~18:00
TEL 075-341-3288