「茶ろん上七軒」は舞妓さんもやってくる、ちょっと懐かしいレストラン
レストラン「茶ろん上七軒」(さろんかみしちけん)のお話をしようと思うと「上七軒」(かみしちけん)のことをご説明しないといけません。上七軒は京都で一番古い花街です。
祇園や先斗町よりも歴史が古く、室町時代に北野天満宮が再建された際に、その残った資材で七軒のお茶屋が作られたのが始まりです。祇園などに比べると規模は小さいものの、今でも確かな技芸を伝えることで、通好みの花街として人気です。北野天満宮の東、上七軒の中心には立派な歌舞練場があり、「茶ろん上七軒」はその歌舞練場の中にあります。
「北野天満宮お参り帰り」の立ち寄り処
北野天満宮にお参りに行ったのですが、「茶ろん上七軒」はその帰りにお昼ご飯を食べによりました。ちょうど天神さんのおひざ元という感じです。でも、知らない人には「茶ろん上七軒」は少々敷居が高く感じるかもしれません。
歌舞練場の入口はちょっと厳めしい感じですし、この奥にレストランがあるとは、ちょっと思えませんよね。何となく関係者しか利用できない特別な場所のように思えるかも。でも、大丈夫。小庭を抜けると、軒先に提灯が飾られた可愛いレストランの玄関がお迎えしてくれます。
雰囲気は最高!正統派の洋食が楽しめる
外から見るより、ずっとゆったりしたお店です。店内は落ちつたオフホワイトで、木製の建具とのコントラストが歌舞練場のイメージにぴったりです。
壁に飾られた上七軒の舞妓さんや芸者さんの団扇が何ともいい雰囲気です。席からは歌舞練場の庭をみながらのんびりと食事ができます。
メニューは本当にオーソドックスな洋食ばかりです。レッサーパンダはハンバーグランチ、双子パンダはオムライスとポークカツを注文しました。
出てきたお料理は期待度どおり、『ザ・洋食』という感じ。3人で分け合いながら食べましたが、どれも本当に大当たり!!でした。
花街の雰囲気に浸れる上七軒の歌舞練場
食後に、歌舞練場の中を少し散歩してみました。錦鯉が泳ぐ池や、緋毛氈(ひもうせん)を敷きつめた回廊など、ひと時、非日常の世界を垣間見させていただきました。
3月25日(日)~4月7日(土)までの期間、まさにこの場所で第六十六回の「北野をどり」が開催されます。上七軒の『綺麗処』が勢ぞろいし、さぞや華やかなことでしょう。
夏には舞妓さんがやってくるビアガーデンもやっています
この歌舞練場では7月から9月までビアガーデンが開催されます。レッサーパンダたちがお昼をいただいた「茶ろん上七軒」や「入口前のホワイエ」、「お庭の欄干廊下」などを使って240席ほどの席が用意されます。期間中は舞妓さんや芸妓さんがお酒の相手をしてくださるそうです。きっと賑やかで楽しいのでしょうね。ぜひ、夏にも訪れたいものです。
北野天満宮の賑わいや喧騒がまるで嘘のような落ち着いたレストランで満足のひと時でした。本日は花街の中にある特別なレストラン「茶ろん上七軒」でのランチのお話でした。それでは、またね。
茶ろん上七軒(さろんかみしちけん)
場所:京都府京都市上京区今出川通七本松西入ル真盛町742 (北野上七軒)
電話:075‐461‐0222
営業時間:11:00~16:00 定休日:木曜日
料金:オムライス(サラダ付き)900円
ハンバーグ(サラダ、ライス付き)1,200円
ポークカツ(サラダ、ライス付き)1,000円
※北野をどり、ビアガーデン期間はお休みとなるのでご注意を。
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