京都・極上の焼き鳥丼を食べに炭火串焼き「串くら本店」に行きました。
前回のブログで、この「串くら」という炭火焼のお話を書くつもりだったのですが、トシさんの話が長くなりすぎて(というよりもトシさんの話だけになったので)書けなくなりました。今回はお店のお話が中心です。
親友のトシさんに連れてきていただいたお店です。
京都人の御用達。炭火焼の名店「串くら」
このお店はレッサーパンダにとっては初めてのお店です。久しぶりにお昼ご飯を食べようということでトシさんに連れてきてもらいました。また、トシさんの話になりますが、彼が案内する店は「今はやりの店」というのが99.9%ありません。昔から京都に住んでいる地元の人の御用達ばかりです。特別豪勢な料理や奇をてらった店はありませんが、まず「間違いない」店ばかりです。今日もどんな料理が食べられるのか楽しみです。
通りをひとすじ入れば、京都が本当の顔を見せてくれます。
以前から思っていたのですが、京都の町は不思議で、通りを一本入るごとに「少しづつ本当の顔を見せてくれる」ように思えます。今回行った店も中京区高倉御池柊町、御池通の北側で京都市役所から徒歩10分もかからないところなのですが、一歩通りを入ると風情が全くかわります。
驚いたのは、レッサーパンダたちは開店を待って一番に入店するつもりだったのですが、既に3組が入店待ちでした。トシさん曰く「人が並ぶような店やなかったのになぁ。」と嘆いておりました。
古い京町屋が持つどこか懐かしい風情ある空間。
このお店も古い町家を料理店に改修した店舗なのですが、もともとの保存が良いのか、なかなか上質な店構えです。
この日、私たちはカウンターの席を選びました。実は、このカウンター席に座りたくて早々と来店したのです。
目の前で焼いてくれる「鶏もも」の香りに「ぐぅ~」とお腹が鳴ります。
今日はトシさんおすすめの「もも炭火焼丼」(1,060円也)を注文しました。カウンター越しの向こう側は調理場で、真っ赤に焼けた備長炭の炭火が見えます。そこで焼かれていく肉厚のもも肉は「見ているだけで美味しい」逸品です。ここの店の料理は作り置きがないので、焼きあがるまで少々時間がかかります。またお腹が「ぐぅ~」と鳴ります。
鶏ってこんな味だったのかぁ。納得の鳥丼です。
待ちに待って出てきた「もも炭火焼丼」は肉厚のもも肉と、これも厚焼きの卵焼き、こだわり京野菜、彩の良い唐辛子が添えられたシンプルな物です。お肉を一口噛むと鶏の脂とともに何とも表現できない素晴らしい「炭の香り」が・・・。「鶏ってこんな味だったんだぁ。」と忘れていたものを思い出させてくれるような味わいでした。
また、一緒に出される白みそのお味噌汁を一口飲むと、鶏の味わいが一層引き立ちます。鶏を食べ終わった後の焼きダレのかかったご飯はお漬物との相性が抜群です。
話好きのトシさんも、この時だけは、とても無口な男になっておりました。
中座敷も京都らしい風情があります。
今回、レッサーパンダたちはカウンターでお昼をいただいたのですが、こちらの座敷も素敵です。京都の町家の中庭は案外明るいのです。
これも古くからの先人の知恵がいかされているのでしょうか。次回来るときは、何人かと座敷で食事をしてもいいかな・・・と考えながら店を後にしました。
別れ際のトシさんからのお話・・・。
別れ際に、トシさんの息子さんが、個展を開くという話を聞かされました。開催時期は来年とのことですが、まだ日程は決まっていないようです。実は以前、レッサーパンダは息子さんとお母さん(奥さん)二人が開催された展覧会におじゃまして、人目もはばからずギャラリーで大泣きしてしまった経験があります。(いつか機会があれば、そのお話も書きたいのですが、それにはトシさんの許可が必要です。)息子さんの個展を大変楽しみにしています。レッサーパンダも勉強させていただこうと思っています。
というわけで、今日は京風情ただよう炭火焼「串くら本店」のお話でした。それでは、またね。
そうそう、トシさんは嫌がるかもしれませんが、住所を書いておきますね。
炭火串焼き「串くら本店」
京都市中京区高倉通御池上ル柊町584番地
TEL:075-213-2211
フリーダイヤル:0120-13-8488
営業時間
昼11:30~14:30(L.O. 14:00)
夜17:00~22:30(L.O. 21:45)
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