気軽に本格的クラッシック音楽が楽しめる「大阪クラッシック」
皆さん、音楽は好きですか?どんなジャンルの音楽を聴いていますか?ジャズ、ロック、ヒップホップ?レッサーパンダも音楽は大好きで色々なジャンルの音楽を聴きますが、今回はクラッシック音楽のお話です。
毎年開催される大阪の秋を彩る音楽の祭典
「大阪クラッシック」は大阪フィルハーモニー交響楽団の指揮者・大植英次氏のプロデュースにより2006年から毎年、秋のこの時期に開催されています。複数の交響楽団や管弦楽団が大阪の中之島一帯から難波にかけて音楽ホールや公共施設のロビーなどを借り、無料もしくは低額の入場料で本格的な音楽を聞かせてくれます。クラッシックというと「敷居が高くて、ちょっと・・・」とおっしゃる方も多いと思いますが、無料の会場も多いので気軽にクラッシック音楽を楽しめる絶好の機会です。
大阪市中央公会堂で行われたコンサートに参加しました。
今年の「大阪クラッシック」は9月10日(日)~16日(土)の期間開催されました。レッサーパンダは9月15日に中之島の大阪中央公会堂で行われた「クラリネット三重奏曲」の演奏を聴きに行きました。実はこの日をたいへん楽しみにしておりました。
初めての3階ホール。その重厚感にすっかりやられてしまいました。
これまで大阪中央公会堂には時々立ち寄ったことがありました。地下1階のラウンジでコーヒーを飲んだりすることはありましたが、ホールに入ってイベントに参加したのは20年ぶりです。その間、2002年に耐震工事と共にリニューアルがなされています。3階ホールへは地下1階の入口からエレベーターで上がります。地下の雰囲気は昔のままでしたが、3階に上がり驚きました。
ヨーロッパの宮殿を思わせる集会場がコンサートホールに
3階にある中集会場が今日のコンサートの会場になっているのですが、3階へ足を踏み入れて驚きました。会場の前室となるホワイエはたいへん広く、高い天井には「日本の国造り神話」をモチーフにした天井画が描かれています。
品格のある装飾が施された贅沢な空間で、窓から見下ろす大阪のオフォッス街との対比が異世界から現実を除いているようで、まずこの不思議な雰囲気に心を奪われました。コンサートは、ホワイエの奥にある中集会場が会場となります。
中集会場と言っても席数は500席、けっこうな規模です。中はまるでヨーロッパの宮殿のようです。豪華なシャンデリアが吊られた織り上げ天井、複雑な装飾の列柱に丸窓のステンドグラス・・・こんな非日常空間が会社から歩いて15分ほどのところにあっただなんて・・・驚きと共にこれまで、知らなかったことが本当に悔やまれました。昔は大食堂だったとのことですが、何とも贅沢な使われ方をしていたんですね。
いよいよ楽しみにしていたコンサートのはじまりです。
本日の演目はブラームスです。「クラリネット三重奏曲イ短調 作品114」クラリネット、チェロ、ピアノのトリオです。演奏は素晴らしく、クラリネットの繊細な演奏を重厚なチェロが追いかけピアノがしっかりと支えます。チェロ演奏者がとても体の大きな方で、その方に合わせた少し大きなチェロが深みのある重厚な音を奏でます。
中集会場は天井が高くて角が丸い設計になっており、壁面も木工と漆喰・石で出来ているためか、音響がとても素晴らしい!生の演奏が体の隅々まで染入るようでした。素晴らしい演奏に会場からの拍手は鳴りやまず、アンコール曲が演奏されました。ベートーヴェンのピアノトリオ「街の歌」より第二楽章アダージョ。レッサーパンダはこの曲を知らなかったのですが、これでもう一回コンサートができてしまうほどの仕上がりと盛り上りでした。ちょっと得した気分で最後まで本当に楽しめました。
このコンサートは来年も開催されます。また、時間を作ってぜひ参加したいと思います。今日は秋を感じる「クラッシック音楽の夕べ」のお話でした。それではまたね。
大阪中央公会堂のホームページと大阪クラッシック追記
大阪中央公会堂のHP http://osaka-chuokokaido.jp/
※本日のチケットは税込1,000円ローソンチケットなどで販売。
※大阪クラッシックについては例年7月頃より大阪市のホームページや特設サイトが用意されます。また、最寄りの鉄道沿線の駅ではかなり立派なパンフレットが配布されますから、参加したい人はお早めに手に入れてくださいね。